黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

世界初の分子ウィスキー「Glyph」について

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▲こちらの記事が一部の人に誤解されているのと、そもそもこの「Glyph」が何なのかよくわからない人のために、情報を整理しておきます。

【目次】

「Glyph」は米国企業による米国製品

私のツイートを見て中国製品と勘違いしている人がいたようなので(香港のニュースだけど、黒色中国がツイートすると中国関連と早とちりするのでしょうか)、改めて強調しておくと、分子ウィスキー「Glyph」(グリフ)は米国のEndless West社が米国で生産しています。

endlesswest.com

▲こちらは公式サイト。

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▲ラベルを見ても、中国語は書かれていません。

「分子ウィスキー」って何?

▲こちらの2つのサイトが参考になりました。

要約すると…

  • 「水やアルコールに化学物質を加えて、ウイスキーと同じ香味を創り上げる」(上掲「ウイスキーの刻 ~Whiskyのとき~」より)
  • 「ウイスキーに必要とされる醸造・蒸留・熟成といった金も時間もかかるプロセスを踏む代わり、高品質なウイスキーに含まれる分子のタイプや割合を正確に分析し、必要な単離化合物を可能な限り入手して混合させた。こうすることで同社は、伝統的な方法で製造されたウイスキーとあまり変わらない商品を作り上げたのだ」(上掲「研究室で作る「高級ウイスキー」は業界に革命を起こせるか?」より)
  • 「米国では、グリフは法的に「スピリッツウイスキー」としての基準を満たしている。」(上掲「研究室で作る「高級ウイスキー」は業界に革命を起こせるか?」より)

…とありまして、Glyphは「ニセモノのウィスキー」じゃなくて、合法的に認められた「分子ウィスキー」というものなのだ…と受け取るのが妥当のようです。

それと、会員にならないと全文読めませんが

▲こちらの記事も詳しく解説されています。

残念ながら日本では未発売、ではあるものの…

分子ウィスキー「Glyph」の日本での販売店を探してみましたが、現段階では1つも見つけられておりません。有名百貨店の人でも「なんですかそれ?」ということだったので、全く認知されていないみたいです。

イーベイ、米国のアマゾンでも取扱なし。

▲製造元のEndlesswest社のサイトで確認すると

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▲米国での販売店は出てきますが、その他の国ではないようです。香港BSで報じられていた香港での取扱店の情報も掲載されていませんでした。通販もやってないみたいです。

それで、色々探してる内に、別のものを見つけました

▲これは「Glyph」じゃないけど、24時間安物ウィスキーに浸しておくだけで高級品の味になる…というもの。

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▲こちらは日本でも取扱いがあり、ネットでも販売されています。

ただ、こちらは1回しか使えないので結構割高。本当に高級ウィスキーに変わるのならばお安いのかも知れませんが。

李嘉誠さんが、分子ウィスキーに投資するのはなんとなく心あたりがあって、香港や中国ではウィスキーブームが続いているけれど、ウィスキーというのは年数をかけて熟成して作られるものなので、いきなり需要が増えたからといって、それですぐに増産できるものではない。そこで、すぐに作れる分子ウィスキーに目をつけたのではないかな…と思われます。

私自身は酒を断っているので、飲まないのですが、これは話題づくりにちょっと試飲してもいいかな…と思っているところです。次に香港へ行った際に、ちょっと探してみようと思います。

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