黒色中国BLOG

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コロナ禍の自殺、見えない犠牲者たち

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最近、家族や友人たちと「コロナの感染者が身近に出たか?」という話になったのだが、幸いなことにまだ身近にはいない。知人の知人に感染者が出た、出たらしい、出たかもしれない…という噂話だけである。

じゃあ、わが町は安泰なのか…と思っていたら、家族から、「コロナで自殺した人がいる」との話が出た。

コロナで広がる生活苦

コロナにかかって、重症化を恐れて自殺したのかと思ったが、そうではなくて、この人はコロナには感染していないらしい。60歳前半、男性、何らかの商売をやっていたとかで、コロナで客足が遠のき、経営不振で…とのこと。

ただ、これは知人の知人の又聞きみたいな話なので不正確ではある。それでも、誰かが自殺したのだけは確かで、コロナの影響で、それまで上手く行ってた商売が立ち行かなくなったのが原因…ということらしい。

他にも、コロナの生活苦で一家心中だか、変死をしたという噂もあり、私の周囲でコロナの犠牲者について話を聞くと、そういう話ばかり出てくる。

今の日本では、似たような話がアチコチにあるのだろう。

とはいえ、こうした自殺はコロナによる死亡者にカウントされないし、報道でもあまり取り上げられない。

夜の海で釣りをしていると、知らない内に潮が満ちて、波が静かに足元を濡らしていた…ということがあるけど、コロナ禍は、感染による健康被害以上に、静かに社会を侵蝕し、人を困窮させ死に至らしめる「不可視の被害」が、意外に大きいのではないか…と思ったのであった。

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