黒色中国BLOG

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【緊急事態日記】救急車とデマと張り紙

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近所で感染者が出た…という話を聞いた後、外出する際は注意深く周囲を観察するようになった。何か、新たなる感染者の手がかりでもないだろうか…と。都道府県レベルでの感染者の情報は毎日更新される。ただ、それがどこのどの町か…という情報はほぼ出ることがない。食料を買い溜めて、極力外に出ないようにしているが、全く外出しないのも無理。周辺に感染者がいれば、その地域には近づかないようにしたいので、大まかでも良いから、何か情報が欲しい…そう思っていた。

そんなことを考えつつ所用のため外出し、帰宅しようとしたら、家の近所にあるマンションの下に、救急車が止まっているのを見かけた。

近所で見かけた救急車の件

ちょっと不思議な光景だった。救急車がマンションの下に止まっているが、3人のマスクを着用した救急隊員が車外で立ち尽くしている。何か話しているが、楽しそうな様子ではなく、チラッとマンションの上の方に目をやった。何かを待っている様子だった。

救急車のハッチドアは閉まった状態。ストレッチャーを用意しているわけでもない。

つまり、

  • 本当は4人編成で、1人はマンションの上の部屋に患者の様子を見に行っているのでは?
  • 患者の状況は、大怪我とか、緊急の搬送が必要な瀕死の状況ではないだろう。
  • 患者は1人で歩くことができるはず。
  • なぜ3人は一緒に上にあがろうとしないのか?

もしかして、上にいるのは新型コロナウイルスの感染者ではないのか…と思った。全員あがって感染しないように、誰かが様子を見に行って、3人は下で待機しているのではないか。

私が救急車に近づくと、3人は不自然に目をそらすように見えた。

話しかけても、事情を答えることはないだろうから、私はそのまま通り過ぎて、家に戻った。

救急車は何人編成なのか?

▲こちらを見ると、「救急隊は4人1組で編成され」とある。

▲こちらを見ると、「3人1組の救急隊の中に」とある。

3人か、4人か。地域差があったり、患者の容態に合わせて、乗り合わせる人員が違う場合もあるのかも知れない。

もし私の町の救急車が3人1組の編成だったとしたら、全員が救急車の外に出て何もせずヒマを潰していたことになる。それも、随分と奇っ怪な話だ。

まぁ、いくら考えても、答えはでないだろう。考えすぎじゃないかな…と思ったが、ちょっと待て。

ネットで検索すれば何か情報が出ているかも知れない。

デマと張り紙

まずグーグルで、町名+コロナ+感染者で検索してみたが、これといった手がかりはなし。プライバシー保護や風評被害対策で、感染者が居ても、この手の情報はネットにあがらないようになっているのか、または検索できないようになっているのか。

そこでツイッターで調べてみると…これも残念ながら情報がなかった。

もしかしたら、個別の町名ではなく、広い範囲の地名で検索すれば…と思い、検索してみると…出た!

しかし、それらは我が家の近所とは何の関係もなかった。

ところが、それで出てくるさまざまな情報を見ていると、感染者の家に張り紙が貼られたとか、その話そのものがデマだとか、そんな情報がゾロゾロと出てくる。

試しに、他の県名で調べてみると…まぁ、書き出すのが嫌になるぐらいおぞましい情報が止めどもなく出てきた。

これらの情報の全てが本当かわからない。張り紙やら落書き、投石などが行われている…という書き込みがデマだと書いているツイートもあるが、それ自体がデマかも知れないのだ。

何にせよ、私には近所のこともよくわからないのだから、他県のことまで裏の取りようもない。

▲中国の場合だと、こちらで書いたように感染者が出ると地域の居民委員会から「公告」が出されるので、大体の情報はわかる。

日本では情報が全く公開されないので、疑心暗鬼になってデマが飛び交う。たまに、京産大の件のように特定できる情報をつけて報道されたりして、そこにバッシングが集中するようになっている。

オイオイ…まだ「緊急事態宣言」が出て、たった3日目だぜ…

こんな状態で、5月6日まで過ごさなきゃいけないのか…と思うと、本当にウンザリした。ウイルスよりも、人間の方が怖くなってきた。

検索ワードを変えて、シツコク調べれば、我が家の周辺の情報も出るかも知れない。ただ、おぞましい人間の心の闇を覗き込むかのようで、それ以上調べる気にもなれなかった。周囲の状況が何であれ、今は家からは極力出ないのが唯一にして最良の選択なのは変わりないのだ。

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