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黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

【中国】デモ鎮圧に警察がグレネードランチャーを使用?無抵抗の人民を警棒で殴打

デモ 広東省
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The Real China - 真实的中国: 广东肇庆万人抗议垃圾焚烧场 千警镇压

2016年7月3日、中国広東省の肇慶市高要区禄步鎮でゴミ焼却発電所建設に反対する1万人規模の抗議デモが行われ、鎮圧のために警官1千名以上が投入されたようです。

▲BBCによれば、ピーク時で5万人が集まったそうで、武警・特警3千名を投入、抗議者20数名が逮捕された…とあります。

建設予定地から1kmばかりのところに「西江」という川が流れており、下流の肇慶市や広州市の住民数十万人の水源となっているため、反対の声が高まっているそうです。

こういうデモの場合、警官の装備を見て、どれぐらいの「警戒レベル」なのかを判断するのですが、隊列を組んでいる警官たちのほとんどが、ヘルメットをかぶっているようなので、遠目から見た写真でも、警戒度が高いのがなんとなくわかります。ただし…

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銃を持っていますね。緑色のカバンは防毒マスクが入っていると思われ。だから、この銃は催涙ガスを発射するためのものと想像しますが、いつもの暴動鎮圧に使われるショットガンとは形状がかなり違う、物々しい銃ですね…これが気になったので、ちょっと調べてみました。

 中国の警察用ショットガン

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▲現在、中国の警察で一般的に使用されているのは、「97式」と呼ばれているレミントンM870のコピーです。

口径18.4ミリ射程は35m~100m

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▲今回の肇慶市のデモの写真をよく見て調べてみましたら、こちらは「WK683-01」という銃であることがわかりました。口径は38ミリ射程は90~130m

97式に比べて大きくて、物々しいスタイルなので、何か特殊な弾薬を使用するのかと思ったのですが、そもそも口径が全然違います。でも、これって形状からしてポンプアクションでもないし、マガジンもついてない。どういう仕組で動作するのか…と調べていたら…

これって単発式なのですね。解説を読むと、旧式のライアットガンで、97式に逐次リプレイスされている…と説明されていますけど、肇慶市のデモの写真を見ると真新しい「新品」みたいに見えます。

http://homepage3.nifty.com/gun45/diwujiezhongguoguojijingyongzhuangbeibo.htm

▲こちらのページに詳細な説明がありました。

WK683-01は「38mmライフリング付き防暴銃」という名前で紹介されており、そこで、射程が230m(!)とか、「実際上はグレネードランチャーでもあり」と解説されています。こんなに強力では、至近距離で撃たれたらゴム弾でも死にそうですね。

元はイギリスの38mm多用途防暴銃(Schermuly 38mm Anti-Riot Gun)で、それを中国で生産するようになったそうです。

中国の暴動鎮圧部隊は、状況に合わせて複数の種類の弾(催涙弾、ゴム弾、プラステイック弾、木製弾)を使用するため、単発式の方が使いやすいのかも知れませんね。

ただし、WK683-01は中折式らしく、この可動部分のすり合わせがあまりよくなく、故障の原因になっているのだとか。そういうこともあって、新型に交換されているようです。

現場の動画

抗議者はかなり盛り上がっております、動画が始まってからすぐにカメラが上空へ向けられますが、ドローンが飛行しています。たぶん警察がデモの状況を把握するために飛ばしているものかと。

▲無抵抗の人を警棒フルスイングで殴打しまくっています。この撮影者は建物の上から隠れて撮影しているようです。

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一分目前後で、無抵抗の子供連れが、盾を持った警官隊に包囲されて追いつめられていきます。警官隊はマスクのようなものをしており、この子供連れも母親?と子供は口を布で覆っているように見えるので、もしかしたら催涙弾が発射された後かも知れません。

2分目で撮影者は危険を感じたのか場所を変えます。

最近、中国の各地で、ゴミ焼却発電所の建設反対デモが行われ、警官との衝突も少なくないようですが、最近の中国では「民主化」のようなテーマよりも、環境問題で大規模なデモになることが多いです。やはり、最も身近で健康に被害を及ぼす問題だからでしょう。

日本では「中国崩壊」の話がたびたび話題になりますけど、今後、中国人が一致団結して、中国共産党に抵抗する状況があるとすれば、それは環境問題がきっかけになるのかも知れません。