黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

【中国人へのお土産】「日本茶道スターターキット」とは?

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中国へ行く度に友人たちにお土産物をプレゼントしているのですが、そんなことを10年以上繰り返していると、お土産にも流行り廃りがあり、ウケが良かったもの、全然ウケなかったものがあります。

近年ウケが良かったお土産の1つで

▲サントリーから出ている伊右衛門の「インスタント緑茶」がありまして、粉末のお茶で、身近なところで言えば、回転寿司屋にある緑茶の粉末みたいなものです。

これは、軽くてコンパクトでかさばらず、保存も簡単で腐るものでもなく、日本のスーパーなら大体どこでも売っているので入手しやすく安価で、中国人のウケも格別良かったので、あちこちでバラ撒きましたが、そろそろ新しいお土産を…と思っていたところ…

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▲新しいタイプ、高級バージョンが出ました!こちらを中国の友人にプレゼントしたところ、以前よりも大喜びしてもらえました。

これをキッカケに、「次は日本の茶道用具をプレゼントしよう!」という計画が持ち上がってきたのでした。

【目次】

伊右衛門石臼挽き宇治抹茶

パッケージは重要

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▲伊右衛門の石臼挽き宇治抹茶は、前作の「インスタント緑茶」に較べて、パッケージに金色が使われていたりで、高級感があります。

中国人にお土産をプレゼントする時に、パッケージの高級感というのは非常に重要でして、以前「インスタント緑茶」がウケた後で、スシローの緑茶(店で使われているのと同じものがレジで販売されている。)をプレゼントしたこともあるんですけど、こちらは味が悪いわけでもないのに、あまり喜ばれませんでした。やはりパッケージは重要です。

英語表記で外国人対応済みだった

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▲裏を見ると、説明に英語が併記されています。この製品が海外輸出されているのでしょうか?たぶん、日本に観光でやってきた外国人が購入することを想定しているのでしょうか…中国人にも英語が出来る人はたくさんおりますので、海外向けのお土産としてもピッタリです。

でも…上の部分をよーく見て下さい。

茶道のお手前に」と書いてますね。

以前の「インスタント緑茶」は美味しいものの、茶道のお点前に使えるほどのクオリティじゃありませんでした。といおうか、普通の緑茶です。

でも、「石臼挽き宇治抹茶」は茶道のお手前にも使用できる?みたいです。

では、どの程度のものなのか、実際に試してみました。

中国と茶道と私

私は昔、中国語を学び始めた頃、早々に留学へ行くのは決めていたので、それで茶道を習い始めました。

何故かと言うと、自分は日本人でも日本のことはあまり知らない。日本の文化をよくわかってない。でも、留学生と言えども日本人の代表の1人だと勝手に責任感を感じましてw、拙くても何か1つ身につけておこう…と思い、茶道を習ったのでした。

それで、中国留学の時に、茶筅(ちゃせん)とお抹茶を持参して、あちらで知り合った人々に振る舞ったことがあるんですけど、ものすごく喜んでもらえました。

ところが、大きな問題点がありまして、日本で販売している茶道用のお抹茶というのは、賞味期限が短くて、開封後は冷蔵庫に入れていても、少しづつ退色して、風味も変わってしまうのですね。

だから、それ以後、「中国で茶道」はしなくなったのですが、サントリーの伊右衛門石臼挽き宇治抹茶なら、

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▲こちらは10月に購入したものですけど、たぶん出荷から半年の賞味期限ぐらいで流通しているように思われます。

ということは、単にプレゼントする以外に、中国の各地へ持って行って、中国人に「お手前」を振る舞うことが可能になります!

最近は中国の各地で、日本茶道への関心が高まっていますから、これはチャンス!面白い交流のネタになりそうです。

それと、茶筅や茶杓も調達して、石臼挽き宇治抹茶と一緒に「日本茶道スターターキット」としてプレゼントする手もあると思うのですね。

…というわけで、茶道用具を探してみました。

ネットで買える格安茶道用具

高い茶道具をホイホイ買えたらいいのですが、そういうわけにも行かず、友人・知人の数も多いので、中国でお土産を渡す時は結構な数になります。そこで、ネットで購入できる最も安いクラスの茶道具がどんなものなのか探してみました。

茶碗

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▲こちらは日本の実家にあった茶碗で昔、私が使っていたものです。テイスティングにはこれを使いますけど、アマゾンで探してみると…

抹茶 茶碗 雪志野 陶器 美濃焼

抹茶 茶碗 雪志野 陶器 美濃焼

▲安い茶道用の茶碗がけっこうあります。こちらは現在の価格で590円(送料別)でした。初心者の練習用とか、和風喫茶で使うために、安い茶碗の需要があるのかも知れません。 送料が結構高いので、こういうのは近所のリアルの店舗で探した方が良いのかも知れません。

茶筅、茶杓、茶筅直し

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▲左から、茶杓(ちゃしゃく)、茶筅(ちゃせん)、茶筅直しです。

▲茶杓は百数十円(送料込み)で購入できました。これは高いものでも安いものでも、使い勝手に大きな差はないので、安くて何の問題もありません。 

▲茶筅は以前、ダイソーで200円で売っていたのですが、今は取扱がないようです。アマゾンで買うと500円台でした。

茶道具 茶筅直し(曲直し・/茶筅休め)

茶道具 茶筅直し(曲直し・/茶筅休め)

▲茶筅直し…こういうのって高いんじゃないかな…と思っていたら、最安で200円台でした。むしろ送料の方が高い。こういうのはリアルの茶道具店で購入しても値段はほぼ一緒です。私はリアルの茶道具店で250円ぐらいで買ったかな?だから、高いものではありません。こだわれば高級なものが欲しくなるのかも知れませんが、機能としては200円のものでも一緒でしょう。

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▲ちなみに茶筅直しはこのようにして使います。茶筅の形を整えるものですけど、使わない時にこの組み合わせで飾っているおくと見栄えしますね。中国人は家に客を招いた時の「こんなものがあるぜ」という「見せびらかし」が好きですから、お土産的にも良いかも知れないw

全部でおいくら?

茶碗は送料も込みにすると1500円前後で買えると思います。

茶筅が547円

茶杓が144円

茶筅直しが250円

合計すると、2441円ですね。

サントリーの石臼挽き宇治抹茶が1個で648円ですから(現在、アマゾンでは2個売りしかしていない)、お茶も込みにすると日本茶道スターターキットは3089円となります。

お土産の値段としてはそこそこしますが、これで中国でも日本茶道を体験できるのならば面白そうです。子供がいる家庭などに持っていくと喜んでもらえそうな気がします。

テイスティング

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▲お道具がそろったところで、サントリー伊右衛門石臼挽き宇治抹茶を開封してみました。確かにこれは普通の抹茶と変わらない?

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▲茶碗にいれてみたところ。色温度の関係で実際の色とは違うのですが、実際はもっと鮮やかな緑色です。

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▲お湯をたくさん入れすぎると、撹拌しにくいので、少なめに入れるのがコツですね。たっぷり立てて飲みたい時は、まずは少なめに入れて撹拌し、後でお湯を足すようにした方が良いかもしれません。撹拌が不十分だとお茶が底に貼り付きます。

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▲茶筅で撹拌した後。これで気づいたのですが、撹拌力が弱いのです。

アマゾンで購入した茶筅は容器には「百本立て」とありますが、実際は75~80本だそうで、これだと撹拌力が乏しい?みたいです。ガッツリ撹拌したい人は120本立てとかを購入した方が良いかも知れません。

今後の課題:和菓子と野点

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▲そして午後のティータイム。チョコレートケーキと一緒にいただきました。抹茶の味は十分及第点です。私は以前、1000円程度の抹茶をお稽古に使ってましたけど、それよりは劣るものの、それより安いお稽古用抹茶よりはサントリーの方が美味しいです。

そこで気づいたのですが、中国にこれらの茶道具を持って行って、中国人に振る舞う時にお菓子はどうしたら良いのでしょう?

現地で購入してもいいけど、月餅とか?それでは日本の茶道じゃないような…できれば「和」のテイストを感じられる日本のお菓子で、常温保存可能で持ち運びしやすいものがあれば良いんですけどね…。

それと、割れない茶碗があれば、気楽に旅先へ持って行けて、現地で知り合う中国人にお点前を振る舞うことが出来ますね。たとえば、長距離列車の中でいきなり日本茶道の実演とか、屋外での野点とか…そういうことが出来たら面白そうなのですが…これらについては今後の課題として、方法を探してみようと思います。