黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

スノーピークの「ソロセット焚」でご飯を炊く(白米編)

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中国で旅をしている時に、食事で困ることはあまりなく、いつどんなところに行ってもレストランがあったり、屋台があったり、カップラーメンや弁当を売っていたりします。

人里離れたところに行く時は、事前にお菓子やようかん(非常用の長期保存のものがある)を用意しておけば、1食2食はなんとかなるわけですが、たまに全くレストランがない場所、食べ物を売ってない場所がありまして、そういうところに行くとなれば、やはり自炊の用意をして行くしかない…と思い、色々と方法を考えるようになりました。

それらの中国旅行の悩みとは別で、以前アウトドア好きの友人と一緒に野宿をした時に食べた飯ごうのご飯がとても美味しかったこともあり、ご飯を焚くということを、自分なりにもっと掘り下げてみたい…そして、2011年の東日本大震災以来、非常時に食事を作る技術を身につけねば…と長らく思っていたのでした。

スノーピークの「ソロセット焚」

一人分のご飯を美味しく炊ける最小の器具は何なのか…この数年、悩み続けたのですが、その答えの1つが、スノーピークの「ソロセット焚」でした。

同様の製品でチタン製の「ソロセット極」もあるのですが、熱伝導の関係でアルミ製の「焚」の方が飯炊きには良いとか。そして「焚」の内側には「スミフロン加工」というのが施されておりまして、

住友電工ファインポリマー株式会社の公式ウェブサイトで「主な用途」を見ると、「IH炊飯ジャー等の内部」と書いてある。つまり炊飯器と同じ加工を施してある。アルミ製の釜の炊飯器も普通にありますから、言うなれば「ソロセット焚」は、熱源を持たない小型炊飯器みたいなものです。

この、「ソロセット焚」を使ってご飯を炊き始めて、もう2年近くになります。現在、日常の炊飯は全てこのソロセット焚でやっておりまして、他のクッカーも使ってみたものの、自分的には「ソロセット焚」が最高。簡単に美味しいご飯が炊けるので、電気炊飯器を使うのがバカバカしくなってきます。

最近はガスコンロでご飯を炊く人が少しづつ増えているようで、ガスコンロ炊き専用の鍋とかも販売していますが、自宅のガスコンロに炊飯機能がついてない…とか、やってみたいけど二の足を踏んでいる…という人は少なく無いと思いますので、こちらに私が得てきたノウハウを掲載しておこうと思います。

「ソロセット焚」で白米を炊く

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▲白米1合を研いで水に浸しておきます。30分ぐらいで充分です。

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▲米1合に対して水1カップを加えます。

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▲ちなみにソロセット焚だと、米1合に水1カップを加えると、下側のリベットの下のこのあたりに水位が来ます。ちょうどリベット1個分下ぐらい。この位置を覚えておけば、計量しなくても水の量がわかります。

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▲ソロセット焚の下から炎がはみ出ない程度に火の大きさを調整し(大体中火でOK)、4分間加熱します。

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▲それから、火を最小にして15分間加熱します。

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▲次に蒸らしを15分間。

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▲これで出来上がり。

米1合=水1カップ=4分中火=15分弱火=15分蒸らし

これだけ覚えておけばご飯が炊けます。ガスコンロの自動炊飯機能に頼る必要はありません。このやり方で、他のクッカーでも同じように炊飯出来ますが、熱伝導や形状、密閉性の違い、ガスコンロの機種によって炊け具合が変わってきますので、使用器具に合わせた微調整が必要です。

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▲炊きあがってすぐの時はこんな感じ。

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▲お茶碗に移し替えてみました。

ソロセット焚は、見た目は何の変哲もない円筒形のアルミ製クッカーで、電気炊飯器を常用していると、こんな簡単なクッカーでちゃんとご飯が炊けるのか…と心配なわけですが、ソロセット焚はサイズが小さいだけで、こうやって炊けばガス直火炊飯です。お米の持ち味をかなり良いところまで引き出せているのではないか…と思います。

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▲ソロセット焚を使って、日常的にご飯を炊くようになってから2年近く…ただ、残念ながら、まだ中国の屋外で炊いた経験はありません。

自分で炊く必要のある場所に行くことがなかったり、ようやくその機会に恵まれても、突然のことだったのでソロセット焚を持って行ってなかった…という事情もあるのですが、現在の中国の公共交通機関では、「熱源」となる燃料の持ち込みに色々と厳しい規制がありまして、それらの規制にひっかからない方法を考えないといけません。

この「飯炊きネタ」はしばらく続きますので、詳しいことはまた後日、お話したいと思います。

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▲熱源問題については後日、こちらにて取り上げました。

▲こちら、続編の「十六穀ごはん編」。福建省北部の雑穀料理と出会ったのをキッカケに、白米偏重で炭水化物を多めに摂ってしまう日本人の食習慣だと、中国の環境には適応しにくいのではないか…と気付いて、普段の食生活に雑穀食を取り入れるようになり、では、アウトドアではどのようにすれば上手く炊けるのか…を実験してみました。

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▲私がクッカーでの野外調理を始めようと思った時に、こちらの本が非常に参考になりました。 12年前の本なので古本で買うと安いです。これから始めたいけど二の足を踏んでいる…という人にはオススメの1冊です。