▲中国産のエビから基準値を超える人体に有害な微生物を検出とのニュースです。
以下、要訳します。
▲参考写真(Public Domain)
- 10月21日、ロシアの農牧産品監督局は2つの中国企業が輸出する冷凍エビから基準値を超える健康に有害な微生物が検出されたことを発表。
- ロシア漁業ニュースセンターによれば、「これらのエビは人工養殖されたもので、各種の化学添加物が与えられている。」
2つの中国企業と日本との関係
上掲のニュースの要訳を続けると、ロシア農牧産品監督局の発表によれば2つの中国企業とは以下の通り…
- 上海洲聯食品有限公司(SHANGHAI ZHOULIAN FOODS CO.,LTD.)
所在地:上海市奉賢区奉城鎮集賢1539号 - 福建省詔安県海利水産有限公司(Haili Aquatic Co., Ltd. Zhaoan Fujian)
所在地:福建省詔安県四都鎮西峡橋頭
これらの会社は公式ウェブサイトがありますので、そちらを覗いてみます。
上海洲聯食品有限公司
ttp://www.zhouliancn.com/About/Default.aspx
▲今回は直リンクは貼りません。コピペして開いて下さい。
▲同社養殖エビの製品一覧。ただし写真のみで詳細は掲載されていません。
▲同社養殖池の解説。右に「使用的飼料」の写真あり。
▲販売ネットワーク。日本も含まれています。
日本は寿司ネタやエビフライなどでエビの需要が大きいので、日本にも同社の養殖冷凍エビが入っているんじゃないかと思いましたが、たぶん…日本にも…
福建省詔安県海利水産有限公司
ttp://fujianhaili.foodmate.net/
▲こちらも直リンクは貼りません。コピペして開いて下さい。
▲トップページを見ると、寿司ネタのエビとエビフライが見えます。
▲会社紹介を読むと、最後の行に「産品主要出口(輸出)日本、韓国、カナダ…」とあります。
これは、日本とも無縁のことではないようです。
原因を考える
今回、ロシアで微生物が検出された製品を扱う2つの中国企業は、共に世界規模で輸出を行っており、こういう中国企業は最近特に珍しくありません。
そうすると、他の国でも同じような問題を起こしていてもおかしくないと思うのですが、一応、両社共に製品の検査を行うようにもなっている。
なぜ今回、この2つの離れた場所の中国企業の製品で、同様の微生物の問題が起きるのか…と考えるわけですが、これってもしかしたら、流通のどこかで問題があったんじゃないか…と思います。
中国からロシアに向けて冷凍食品を運ぶ時のコールドチェーンに問題があったとか、途中で保管される冷凍庫に問題があって、温度を維持できなかったとか…そういうことがあって、会社からの出荷時に問題がなくても、輸出に至る途中で微生物が繁殖したんじゃないかな…とも思うわけです。
私はたまに中国の業務用食品の冷凍庫を見に行ってたりするのですが、たまにいい加減な管理のところもありますので…
だから、同じ会社の製品が日本にも輸出されていたとしても、流通ルートが違えば、こうした問題にはならないのかも知れません。
ただ、それとは別で、
【警戒】『香港で上海ガニから基準超のダイオキシン 影響広がる』■上海の水産市場でも懸念の声■売り上げは去年の同じ時期に比べ95%落ち込んでいる■「この数日で、1日当たりの売り上げが半分から3分の1に減って、影響は大きい」 https://t.co/fxBkyjJh8U pic.twitter.com/0fv4EG6Hnt
— 黒色中国 (@bci_) 2016年11月4日
▲こういう問題も起きているので、やっぱり注意しておいた方がいいですね。

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