黒色中国BLOG

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災害時のツイッターの正しい使い方

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今日は朝から、このニュースがツイッターで話題になってますけど、確かに13日の地震の時に、そういう下らないツイートがありましたね。私も幾つか通報しておきました。

ただ、その一方で

…という意見もありまして、古くからツイッターでは荒唐無稽なありえないネタ、一目見てすぐ嘘とわかるネタ、不謹慎ネタを楽しむカルチャーもあるのです。

【目次】

ツイッターでは公益性が重視される

一目でウソとわかるネタ…不謹慎ネタで遊ぶツイートは2chから来たカルチャーだと思うのですね。私は2009年からツイッターをやってますけど、当初は2chのカルチャーが非常に強かった。

それが大きく変化したのは2011年の東日本大震災からで、あの時にツイッターは速報性が評価されて、災害時の情報共有の手段として重視されるようになった。

▲アマゾンで探せば、この手の本が幾つかありますけど、それは東日本大震災の時の「災害情報ボランティア」が大きく評価されたからです。

私も、被災地に友人がいたけど、全く連絡が取れなくなったので、現地の状況をさぐるべく、ツイッターで情報収集をしたり、自分がリアルで得た情報をツイッターに流しておりました(個人情報が多いので、既に削除済みです)。

今のツイッターにはその時の記憶を持つ人がたくさんいるので、不謹慎ネタで遊ぶ人たちが許せないんだろうな…と思います。

私も、東日本大震災の時のツイッターでの経験で、このように考えてますから、不謹慎ネタを許容する立場にはありません。ただ、アレを通報で潰すように呼びかけるだけでは、何も変わらないと思うのです。

罰してもデマは消えない

不謹慎ネタで遊んでいる人たちの言い分を見ると全然悪気がなく、それを罰する側の人たちとは、全然価値観が違う。不謹慎ツイートをする側は「ネタ」と認識しているが、それを責める側は「デマ」としか認識しないため、話が噛み合わない。

「一目見てウソとわかるネタ」を流したり、楽しんだりしてる人たちは、「表現の自由」として許されるべきと考えている。

そこで、不謹慎ツイートを通報で潰そうとする人たちがいるわけですが…

▲今回、こういう対処法が共有されてしまったため、通報で不謹慎ツイートの発信者を完全に潰すのは難しいと思うのですね。

楽しみながら、人の役にも立つ

私の方から提案すると、災害時の不謹慎ネタを罰するよりも、「災害時の助け合いは楽しい」という方向に誘導した方がいいんじゃないかと思います。

私の場合、災害発生時には次のようにしています。

今回の場合は

▲こちらのツイートのあと…

 ▲このようなリプライがたくさん寄せられまして、たぶんミリヲタとか、航空マニアの皆さんと思うのですが、被災地上空を飛ぶ、自衛隊、海保、マスコミの航空機の情報がどんどん寄せられました。

▲その後、一連のツイートはこちらにまとめられました。

「楽しんだ」と言うのは不適切ですけど、航空偵察の状況を情報共有することで、みんなで盛り上がりながら、被災地の状況もわかったわけで、「楽しみながら、人の役にも立つ」はアリだと思うのですね。

災害時にこういうツイートをやってたら、不謹慎ネタで遊ぶ人も減って、こっちの「楽しみ」に誘導できる…通報を呼びかけてデマアカウントを潰すよりも、ずっと建設的ではないでしょうか。不謹慎ネタをゼロにはできないけど、「楽しみ」を広めて、少なくすることはできるのです。