13日の地震をめぐっては、またも差別的な発言やデマ、不確実な情報がツイッターなどで飛び交いました。悪質な情報に対してどう対処したらいいのでしょうかhttps://t.co/m5ByWScjTv
— 毎日新聞 (@mainichi) 2021年2月14日
今日は朝から、このニュースがツイッターで話題になってますけど、確かに13日の地震の時に、そういう下らないツイートがありましたね。私も幾つか通報しておきました。
ただ、その一方で
「筑波大学は核実験をやめろ」や「バイデン松屋で食い逃げ」をガチネタと認識する界隈が出現した以上、Twitterで不謹慎ネタや過激ネタを呟ける時代は終わったと思う
— Sora Arakawa (arkw) (@arkw0) 2021年2月14日
…という意見もありまして、古くからツイッターでは荒唐無稽なありえないネタ、一目見てすぐ嘘とわかるネタ、不謹慎ネタを楽しむカルチャーもあるのです。
【目次】
ツイッターでは公益性が重視される
一目でウソとわかるネタ…不謹慎ネタで遊ぶツイートは2chから来たカルチャーだと思うのですね。私は2009年からツイッターをやってますけど、当初は2chのカルチャーが非常に強かった。
それが大きく変化したのは2011年の東日本大震災からで、あの時にツイッターは速報性が評価されて、災害時の情報共有の手段として重視されるようになった。
▲アマゾンで探せば、この手の本が幾つかありますけど、それは東日本大震災の時の「災害情報ボランティア」が大きく評価されたからです。
私も、被災地に友人がいたけど、全く連絡が取れなくなったので、現地の状況をさぐるべく、ツイッターで情報収集をしたり、自分がリアルで得た情報をツイッターに流しておりました(個人情報が多いので、既に削除済みです)。
今のツイッターにはその時の記憶を持つ人がたくさんいるので、不謹慎ネタで遊ぶ人たちが許せないんだろうな…と思います。
「ツイッターで救える命」はある…と私は思ってる。
— 黒色中国(新春快乐!) (@bci_) February 13, 2021
もし311のあの時、みんなが一斉に、「海から離れろ!今すぐ逃げろ!高いところへのぼれ!」とツイートしまくったら、助かった人はたくさんいただろう
今は10年前よりスマホとツイッターが普及してるから、たくさん救えるはず。情報は人命を救える
私も、東日本大震災の時のツイッターでの経験で、このように考えてますから、不謹慎ネタを許容する立場にはありません。ただ、アレを通報で潰すように呼びかけるだけでは、何も変わらないと思うのです。
罰してもデマは消えない
不謹慎ネタで遊んでいる人たちの言い分を見ると全然悪気がなく、それを罰する側の人たちとは、全然価値観が違う。不謹慎ツイートをする側は「ネタ」と認識しているが、それを責める側は「デマ」としか認識しないため、話が噛み合わない。
「一目見てウソとわかるネタ」を流したり、楽しんだりしてる人たちは、「表現の自由」として許されるべきと考えている。
そこで、不謹慎ツイートを通報で潰そうとする人たちがいるわけですが…
有名ツイッタラーの「皆さん通報しましょう」への有効な対抗策が、「通報される前に自分でアカウントを消してほとぼりが冷めた頃に復活」なのか。確かにこれなら通報出来ないし、一過性の通報祭りを回避出来る。賢いなあ。
— chokudai(高橋 直大)🍆 (@chokudai) 2021年2月14日
▲今回、こういう対処法が共有されてしまったため、通報で不謹慎ツイートの発信者を完全に潰すのは難しいと思うのですね。
楽しみながら、人の役にも立つ
私の方から提案すると、災害時の不謹慎ネタを罰するよりも、「災害時の助け合いは楽しい」という方向に誘導した方がいいんじゃないかと思います。
私の場合、災害発生時には次のようにしています。
ちなみに、黒色中国は地震速報を受信したら、地震速報のツイートを少なくとも3連発RTするようになっています。
— 黒色中国(新春快乐!) (@bci_) February 13, 2021
今回ぐらい大きいのになると、10連発ぐらいして、TLを埋めて、フォロワーにすぐわかるようにしています(^^)
今回の場合は
…で、やっぱり今回も米軍の偵察機が被災地上空を飛んでいたりするのかな?夜間だから地上からは確認しにくいか…
— 黒色中国(新春快乐!) (@bci_) February 13, 2021
▲こちらのツイートのあと…
もう上空偵察入りましたね
— nabe@人柱 (@Etekichi7) February 13, 2021
増槽フルタンク306のF-15Jですかね? pic.twitter.com/dWvOsRPT83
▲このようなリプライがたくさん寄せられまして、たぶんミリヲタとか、航空マニアの皆さんと思うのですが、被災地上空を飛ぶ、自衛隊、海保、マスコミの航空機の情報がどんどん寄せられました。
▲その後、一連のツイートはこちらにまとめられました。
「楽しんだ」と言うのは不適切ですけど、航空偵察の状況を情報共有することで、みんなで盛り上がりながら、被災地の状況もわかったわけで、「楽しみながら、人の役にも立つ」はアリだと思うのですね。
災害時にこういうツイートをやってたら、不謹慎ネタで遊ぶ人も減って、こっちの「楽しみ」に誘導できる…通報を呼びかけてデマアカウントを潰すよりも、ずっと建設的ではないでしょうか。不謹慎ネタをゼロにはできないけど、「楽しみ」を広めて、少なくすることはできるのです。