広西チワン族自治区の連続爆発事件の現場で撮影された写真をよく見ると、スクーターの上に傘?のようなものがついている。これが気になったフォロワーの方から質問があった。中国では普通に見かけるものなので、私はあまり疑問には思わないが、確かに日本ではない。ちょっと詳しく調べてみることにした。
▲このように、中国では既成品としていろんなタイプが販売されている。
気になる価格は30元(566円)前後から70元(1322円)もしないぐらい。しっかり固定するタイプは138元(2607円)。それでもそんなに高いものではない。
中国語名称は…
- 电动车伞(電動バイク傘)
- 电瓶车伞(バッテリーカー傘)
- 摩托车伞(バイク傘)
などと言ったりする。
雨を避けるだけではなく、日差しを避けることもできる。よく見ると空気抵抗も考えられた形状になっているようだが、これって本当に大丈夫なのだろうか?
合法なのか?違法なのか?
▲江西省公安庁の公式サイト。こちらを見ると、傘を取り付けられたバイクの取り締まりの紹介されていた。
どうやら、傘をつけること自体はOKだけど、ちゃんと取り付けられてないのは「違法」になるのか?それともやっぱり取り付けそのものが「違法」になるのか?
▲こちらは『バイクに雨傘を取り付けるのは違法ですか?』という質問。答えを見ると、車両の外形を勝手に変更するのは違法なので、傘を取り付けるのもNGで、罰金は200元になるそうだ。
但し、中国でバイクに乗る人はあまり豊かとは言えない階層の人なので、注意するか、軽い処罰で1点マイナスか(たぶん中国にも交通違反点数制度があるのか)、50元の罰金で済むらしい。
毎日50元を払うわけでもないだろうから、たまに50元払うだけで済むのなら、雨に濡れない方がいい…と中国人なら判断するのではないか。雨を避けるためのコストと考えれば安い。
バイクに傘をつけることで視界が遮られたり、風に煽られて倒れるなどして、事故や怪我の原因にもなっているので、取り締まりの対象になっているけれど、そもそも電動スクーターの程度なら、それほど高速を出すわけでもなく、車道をひた走って遠出する人も稀で、近所の移動に使う程度なので、見逃されている…という事情ではないかと思われる。
▲そういえば、日本にもこういうものがありましたね。
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