この数日、所用あって外出続きですが、その際に公園のそばを通ることがあって、歩きながら散り際の桜などを眺めていると、何やら違和感…あれ?なぜか人が多い?っていうか多すぎる?いつもこの公園に、こんなに人がいたっけ?と思うことが多く、ツイッターで調べてみると、外出自粛だからこそ、返って公園に人が集まる事情がある…みたいなのですね。
公園で子供を遊ばせてもいいのか
以下、話題になった私の連投を転載致します。
「公園で子供を遊ばせてもいいのか」とか、「公園閉鎖」のツイートをよく見るので書くけど、私が1月末から1週間近く広東省にいた時に、公園で子供が遊んでいるのを見たことがない。というより、外で子供を見かけることはほぼなかった。緊急事態宣言発令下の日本の公園で子供が遊んでることに非常に驚く
— 黒色中国😷 (@bci_) 2020年4月22日
「学校へも行かせてもらえない子供達を、公園ですら遊ばせないなんて狂っている」という意見も目にするが、「行かせてもらえない」ということ自体が、何やら狂っているようにしか見えない。コロナ先進国の中国の現状を見てきた者としては。この件に関して、黒色中国は「出羽守」ですよ。そりゃそうだw
— 黒色中国😷 (@bci_) 2020年4月22日
https://t.co/SeW6Jfly0g
— 黒色中国😷 (@bci_) 2020年4月22日
▲こちらのツイート(もう2ヶ月近く前のことだ)でも書いたけど、子供の免疫は不完全なので、感染しやすい。ただ、子供がコロナに感染しても重症化しにくい(する場合もある)ため軽視されているのだろうが、子供を媒介して家族や、地域に感染が拡大する可能性はあるだろう。
中国ではこの手のコロナの基礎知識が2月6日の時点ですでに共有されている。私が広東省にいたのはそれ以前だけど、それでも子供を外で見かけることはほぼなかった。「学校へも行かせてもらえない子供達を…」という情緒的な意見も聞いた覚えがない。子供は優先して絶対守る…という話は聞いたけどね。 pic.twitter.com/ANFn92dDr0
— 黒色中国😷 (@bci_) 2020年4月22日
最近、ツイッターとテレビとリアルの見聞を合わせて考えていると、なぜか日本ではコロナについて、「政府への被害意識」が強いことに気づく。そこから、「学校へも行かせてもらえない」「公園で遊ばせろ」みたいな意見が出るのだろうが、大半の日本人に未だコロナがどういう病気か認知されてないのでは
— 黒色中国😷 (@bci_) 2020年4月22日
私の周囲でも、テレビを見て「コロナは怖い」と言いつつ、受け売りの政治家の批判をやって、事情通のような口を聞いて、それで平気で不要不急の外出をしようとする人がいる。どうやら、テレビの中の世界と、自分のリアルが地続きとは思ってないらしい。日本のテレビには根本的な欠陥があるのではないか
— 黒色中国😷 (@bci_) 2020年4月22日
今の状況では、日本の地上波局全部が、24時間体制でコロナ特番を組むべきなのね。地震の時だとそうなる。でも、この国では今でもドラマやバラエティ番組を普通に流してて、全然「緊急事態」じゃない。そりゃ、勘違いして外で遊ぶ人もいるだろうし、「出るな」と言われて被害意識も持つ人もいるだろう
— 黒色中国😷 (@bci_) 2020年4月22日
この件、書きたいことが山ほどある。ブログでまとめて書こうかと思っているけど、とにかく「中国出羽守」の私から言えるのは「子供を外で遊ばせるな」ということ。子供は幾らコロナへの対処法を教えても、遊びだしたら興奮してマスクしないし、アレコレ触るし、濃厚接触するから予防が無理なんだよ。
— 黒色中国😷 (@bci_) 2020年4月23日
寄せられた反応を見るに、私と同じく、新型コロナウイルスが感染拡大する状況下では公園の利用は自粛すべし…という人もいれば、公園利用の正当性を説く人もおりました。
中国・香港での対応
勘違いしてほしくないのは、私の場合は、「この状況下に公園で子供を遊ばせる奴は許さん!」というスタンスではない…ということです。中国ではこうだった。私ならそうはしない…でも、今でも公園で子供を遊ばせている人が少なくないので驚いた…というだけです。
だから、私に怒鳴り込まれても困る。反論されても何の意味もない。もしお子さんに何かあっても、私には関係ない。皆さん自由にすればいい。子供を公園で遊ばせて、コロナに感染しても、怪我をして病院に行くことになって、ちゃんとした治療を受けられなかったり、コロナ対応で大変な病院に余計な迷惑をかけたり、子供や親が院内感染したとしても、それは大人だったら十分予想できる範囲のことですよね?と思うだけです。
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上掲の連投でも書きましたけど、私が1月末から広東省に1週間ほどいた時に、町中で子供を見かけることはほぼありませんでした。公園で遊んでいるのも見なかった。深センで夜中に近所のスーパーに孫を連れて行くおじいちゃんを見かけたぐらいかな。
日本だと何かとデータを引っ張り出してきて、子供はコロナにかかりにくいとか、重症化しにくいとか、日本で子供の死者はないとか少ないという話をしたがって、何が何でもアベの休校許すまじ!公園で子供を遊ばせろ!という話をしたがる人がいますけど、中国でそういう主張を聞いたことがなく、まずは子供を外に出そうとしませんね。私の友人も甥っ子(小学二年生)の件で、何が何でも感染させない、外に出さないし、外部の人に接触させない…という話をしてましたので。
香港でももう2ヶ月幼稚園・学校全て休み、公園のブランコやおすべり全部封鎖でしたよ。5人以上の集会禁止なので、パパ+ママ+兄弟2人とかママ+子供2組で散歩する程度。コロナに罹ったら、死なずに済んでも生涯肺機能不全などの後遺症の可能性もありストレスなど言ってられない。なんとか遊びを工夫 pic.twitter.com/4JGncBP7ek
— 佐藤 まりあ (@buhimaman) 2020年4月23日
▲佐藤まりあさんから、このようなリプライをいただきました。
私も、子供の頃にブランコから落ちて、その後に戻ってきたブランコに顔面をぶつけて大怪我をして、病院に行ったことがあるので、よくわかりますw
子供は大人の想像がつかない怪我をやらかすので、今の時期は注意したいですね。
子供は「口実」で、実際はママ友の集まりか?
話は最初に戻って、私が見かけた近所の公園の事例ですけど、毎度複数の親が子供と一緒に来てて、親同士で集まって話して、子供は放置して勝手に遊んどけ…という状態だったので、これって自然に集まった…というよりも、親が連絡を取り合って、子連れで公園に集合しているのではないか。毎度、親だけで4名~6名はいたので。偶然集まったにしては不自然じゃないですか。
公園のそばを通りかかる時に、遠目に見ているだけなので、正確な事情は知りませんけどね。
私は、中国の長距離列車の旅などで慣れているので、狭い場所でずっと引き込もれるタイプですけど、世の中そういう人ばかりでもなく、恐ろしい死病にかかろうとも、外に出たい!人に会いたい!という人がいる。そういう人々のストレスやら不満が日本各地で噴出しているけど、そもそもこの人達に「緊急事態」の深刻さが伝わってないのでは…と思ったのでした。