実は、ツイッターのヘッダー写真をコマメに変えて、色々と遊んでいたのですが、誰も気づいてくれないのでw、ブログで解説すると共に、過去のヘッダー写真を記録しておくことにしました。
今回取り上げるのは、深センの市容巡査員です。
「市容」とは
「容」は、容姿、容貌ということからわかるように、「かたち」とか「すがた」のこと。「美容」とか「理容」という言葉も、そこから考えれば納得がいく。
「市容」は「都市」の「容」であり、つまり都市景観とか美観のこと。
だから、言葉の通りに考えると、市容巡査(員)は都市景観を守るための要員なのだが…
▲こちらの記事によると、
深圳市城管局将市容巡查员定位为城市管理协助人员,主要工作职责是协助城管执法人员进行市容秩序管理维护、巡查发现问题、宣传劝导、劝导无效及时报片区执法人员进行处理。
つまり、簡単にいうと、城管の助っ人である。
上海の方だと「協管」とか言ったりするのだが、「市容巡査員」は広東省か深センだけの呼称なのだろうか。
▲そもそも、「城管ってなに?」という人はこちらを御覧下さい。
市容巡査員が無許可で商いをしている女性に注意しているところ
▲この写真は、深センの東の方にある小さな町の市場で撮ったもの…と記憶している。深センは東西に長くて、主に我々が知るところの深センはその真中あたり。東西の端っこには昔ながらの田舎臭い町が残っている。近年はそういうところばかりを歩いていたのだが、その時に出くわしたのが、写真の光景。
赤い服を着たオバサンは、市場の道端にビニールシートを敷いて、生活雑貨?を売っていたのだが、無許可での販売であったため、市容巡査員に咎められている…という光景である。上海の城管だとすぐに没収か。周囲の数人が、注意深くなりゆきを眺めている。
昔の城管だと、違反者を見つけると、ナイフで脅したり、暴行したり、商品をとりあげたり、天秤ばかりの竿を折ったりしていたのだが、最近の城管は随分と紳士的になったものだ。最近は町のアチコチに監視カメラがあるし、周囲の人民もスマホを持っているから、怖くて手出しできないのか。こういう時の中国人の交渉とか、周囲の反応を見ているのは面白い。
最近はコロナのせいで、中国に行けないのが寂しいです。
しばらくは写真を整理しつつ、中国の思い出に浸ろうと思います。