カメラとレンズの保管のために、自製防湿庫内の湿度を測ったところから始まった「湿度シリーズ」ですが、「湿度」は見えない上に、温度ほど敏感に感じられるものでもないので、けっこう「思い込み」と「実際」の差が大きいことに気付きました。
そこで湿度計を6個用意して、自宅内の湿度を調べて、各部屋の湿気対策やカメラ・レンズに適した場所の確保に役立てようと思ったのでした。
【目次】
(1)玄関
玄関はほぼ屋外みたいな感じで、今はとても寒くて隙間風もそれなりにあるので、湿度は低いのではないか…と予想していたのですが
▲70%もありました。
それと、玄関は時間帯によって湿度の変化が激しく、90%近くまで上昇することもありました。冬なのに…なぜ?と思ったのですが、どうやら金属製の扉が結露…というほどでないにしても、それなりに水分を引きつけるというのか、そういう効果があるみたい?でしてた。たぶん浴室が近くて、浴室の水分が玄関の扉近くに貯まるのもあると思うのですけど。
扉に湿度計を貼り付けているのに問題があるのかな?と思いましたが、靴箱の上に置いても数値的には一緒でした。扉が近いせいと思いますが。
(2)寝室A
▲寝室Aは湿度は一定して60%半ばから後半でした。
(3)寝室B
▲湿度70度から下がることはほぼありませんでした。
寝室Aも寝室Bも共通しているのはベッドや布団があり、衣類も多く置かれていること。水分を保持してしまうものが多い部屋ほど湿度は高くなる傾向にあるようです。
(4)ダイニングキッチン
ダイニングキッチンは、キッチンがあるので水をよく使うし、お湯を沸かしたり料理もするから、それなりに高湿度では…と予想していたのですが…
▲湿度は50%でした。湯沸かし・調理・加湿なしの状態です。
ダイニングキッチンはフロアリングで本も衣類も置いてないので、湿度をキープできる状況になく、何かと窓を開けたり、暖房を効かせたりするので、乾燥しやすいように思われます。
(5)自家製防湿庫内
洋酒棚に湿気取りを入れただけの「役立たず防湿庫」で、これが全ての元凶、今回の全室湿度検査を始める原因になったわけですが…
▲先日まで60%後半、70%ギリギリぐらいの間で推移してましたが、
▲こちらの除湿機を導入することで、60%前半まで落とせました。
でも、この「防湿庫」って、ダイニングキッチンの片隅に置いているんですけど、ダイニングキッチンよりも防湿庫の中の方が湿度が高いw。
結局のところ、「湿度」だけを問題にすれば、「防湿庫」の扉を閉めずに開けている方がいい…ということになります。
(6)書庫
書庫は水を一切使わないし、フロアリングだし、ずっと閉め切っていて、本が水分を吸収するはずなので、一番乾燥しているんじゃないかなぁ…と予想していたのですが、
▲78%!昼間だと80%以上ありました。
たぶん、大量の本があるから、水分を常にある程度は保っていて、冬でも湿度が下がりにくいように思います。
結論:吸湿性の高いモノが多い場所ほど湿度は高い
最初は、単に防湿庫を書庫へ移動させたらいい…と思っていたのですが、書庫の方が断然湿度が高いのですね。
吸湿性の高いモノ(書籍や衣類)が多い場所ほど湿度は高くなるわけです(考えてみれば当たり前ですが、ここまで顕著とは…水を使うキッチンの方がもっと湿度が高いと思ってました)
これだと防湿庫は書庫よりも、今のままか、寝室に移動させた方が良さそうです。
ただし、書庫の湿度があまりに高すぎるのも考えもので(たぶん夏場だと90%は超えているのでは?)、撮りためたフィルムは書庫に保管しているため、書庫の除湿も真剣に考えなくてはイケマセン。
▲このクラスの除湿機ならそんなに高くないわけですが、年間通しで使用するとなると、電気代が気になるのですね。節電効果が高く、長期間連続で使用できるものを探してみようと思います。
- 今日の発見 気温と違って、湿気を数値的に把握する機会はあまりないので、たくさん湿度計を買い込んで自宅に設置すると自分の皮膚感覚がどれだけイイカゲンなものかよくわかりました。