日本でベイトロッドにハマった人なら経験あると思うのですが、日本で売られているベイトロッドにテレスコ(振出)のものは少なく、あっても6フィート台を越えるものはほとんどありません。
中国はベイトロッドが充実している
そもそも、テレスコでなくても、日本で売られてるベイトロッドで7フィートを越えるものが少ないので、結構選択の幅が少ない。たぶん、日本でベイトロッドって、バス釣りが前提になっているからかな…中国だと7フィート以上のベイトロッドって、結構普通にあるんですけどね。
▲こちらで書いたように、上海に行って、ガンユイを釣ろうとして、現地の釣り人の話を聞いていると、ほぼ大半の人が7フィートのMHのベイトロッドを使ってました。8フィート6インチのミィディアム・ヘビィ(800元ぐらいで、ちょっと高級品でした)と、7フィートのミィディアム(200元ぐらい。こちらは普及品だったけど、そもそも7フィートは数が多くて値段もこなれている)を買って使っていたのですが、友人宅に預けて、日本には持ち帰らなかったので、今は手元に短いロッドしかありません…
そこで、「中国のベイトロッドは日本で買えないのかな?」と思い、探してみたのですが、今はAmazonで、中国の出品者がたくさんいるのですね。
それで、いろいろと探している内に、
▲こんなものを見つけました。一見わかりにくいですけど、中国の業者さんは「ベイトロッド」(実は日本語)を、英語のカタカナ表記で「キャスティングロッド」と書くのです。
日本だとロッドの長さはフィートで書くんですけど、なぜか中国の業者さんはメートル法に直します。2.7m…って9フィート!日本でベイトタックルにハマっている人にとっては、夢のような大発見!値段も安かったので、騙されたつもりで、すぐにポチってみました。
それと、格安中華ロッドに興味津々だけど、大丈夫?という人も少なくないと思うので、梱包のところからじっくりレポートしてみようと思います(^^)
【目次】
納期は予告よりも大幅に早かった
9月末に購入して、予定の到着日が10月末になっていたのですが、実際は10日間ぐらいで届きました。コロナとかの関係で、予定が遅れるかも知れないので、かなり余裕をとって到着予定日を出しているのでしょうか。
だから、中華ロッドを購入する時に、到着予定日を見て、「そんなに待てないよ」とすぐ諦めずに、「1ヶ月ぐらいかかると書いてるけど、2週間以内には届く」ぐらいのつもりで受け止めた方がいいみたいです。
梱包は意外とシッカリしていた
▲Amazonの中華ロッドのレビューを見ると、梱包がひどかったとか、着いた時から壊れてた…傷がついてた…というのをよく見かけますけど、私の購入したロッドは、梱包がこんな感じ。梱包材(プチプチ)で何重にもグルグル巻にして、シッカリとテープで留めているので、よっぽど物理的に酷い衝撃を与えるか、重量物で負荷をかけない限りは大丈夫…という状況でした。
▲中はこんなの。そうそう、中国の安いロッドは、シンプルな布袋に入れるだけでケースなし。袋にセンチメートル表記で長さが書かれているんです。
▲中はこんなの。私はセパレートじゃないストレートのグリップの方が好きなんです。
▲ガイドのカバーは安っぽいけど、実用重視な感じ。ただ、全部を覆うようになってないのは残念でした。
安い割に、作りは悪くないが…
▲グリップ部分も握りやすかったです。安いベイトロッドは、ただ指をひっかける突起が無愛想に突き出しているだけのものがあったりしますけど、これは人間工学を重視した…といえば大げさだけど、指の形に合わせて、うまく作ってました。
▲特にブランド名とかはありません。
▲ガイドはアルコナイトじゃないのかな。中国の安物ロッドは大体そうです。冒頭で書いた800元のロッドはガイドがSICでしたけど。300元ぐらいで買える中華ロッドは、ガイドがアルコナイト製と思っていた方が良いです。
▲ただ、ガイド形状はこだわってますね。
▲フックキーパーもありました。残念だったのは、位置が悪くて、リールからガイドにラインが伸びるその真下に来るので、キャストした時にラインが引っかからないか…というのが心配。フックキーパーって、普通はちょっとズラして設置しますからね。
▲竿尻に尻手ロープを通すためのリングが!これも嬉しいです。ただ、ちょっと華奢な感じですけどね。
グリップの長さとガイドが問題
届いた現物を見ながら、「結構、いいんじゃない?」と思っていたのですが、実際に握ってみたら…何かがおかしい…そこで、手持ちの他のロッドを並べてみると…
▲今回購入した9フィートの中華ロッドは真ん中。上は6フィート8インチのバスロッド、下は8フィート6インチのサーモンロッド。9フィートの中華ロッドのグリップは、6フィート8インチのバスロッドと同じ長さで、8フィート6インチのサーモンロッドよりもはるかに短いのです…中華ロッドの全長は9フィートだけど、これでは投げにくいですね…orz。
たぶんですけど、この中華ロッドは長さが4種類あって、他のものとグリップ部分が共用なのかと。短いロッドを基準にして設計されているから、グリップは短いのでは?と思われます。
▲それと、中華ロッド(上)のガイドは、たぶんスピニングロッド用かと。下のは比較のために置いたサーモンロッド。これって安物ベイトロッドによくある話ですね。ガイドがベイト専用になってないという…orz。
▲ただ、丸アブだとロープロじゃないので、ラインの位置が少し高めだから、スピニング用のガイドでもあまり関係ないのかな…と。これは実際にラインを通して試してみないとわからないですね。
たぶん…なのですが、これってルアーをキャストするよりも、船とか岸壁で真下に仕掛けを落とすような釣りに向いているような…だったらグリップが長くある必要はありませんので。
グリップが短くても、ロッドの長さを活かしてキャストすればそれなりに飛ぶとは思うけど、9フィートもあるのにグリップエンドを脇に挟めないので、ちょっと使いづらいです。腰辺りに押し付けて使う分には問題ないのですが。
ただ、9フィートのテレスコのベイトロッドは、私は他に見たことがないので、非常に貴重なロッドなのは違いないです。とりあえず、実際に使ってみて、改めてレポートしようと思います(^^)