【日本アニメ3本を処分 中国で配信「暴力的」】『未成年者の犯罪や暴力、ポルノ、テロ活動をあおる内容が含まれている』…日本のアニメ3作品を名指しで挙げており、日本のアニメに対する締め付けが強まる可能性がある http://t.co/Az1DUKxzBx
— 黒色中国 (@bci_) 2015, 4月 2
▲上記の産経の記事はその後、
リストに入れた作品数や処分内容は明らかにしていないが、日本のアニメ3作品を名指しで挙げており、日本のアニメに対する締め付けが強まる可能性がある
…と続くのですが、読んでいて、なんだかスッキリしない内容です。
中国のネットでよく調べてみるとわかったのだが、処分対象になっているのは3本だけではないようです。「3本」は中国文化省が名指しで挙げたものであり、この他にも処分を受けた作品はあるようです。
▲こちらを見ると、中国のネットユーザーが調べたとされる、処分を受けた日本のアニメの作品名が紹介されていました。以下、抜き出してみると…
- 《进击的巨人》…これは『進撃の巨人』ですね。
- 《寄生兽》…『寄生獣』
- 《刀剑神域》…『ソードアート・オンライン』
- 《死亡笔记》…『デスノート』
- 《吸血鬼同盟》…『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』
- 《东京食尸鬼》…『東京喰種トーキョーグール』
- 《黑执事》…『黒執事』
…となります。私はあまりアニメとかマンガを読まないのでわからないのですが、有名なものも含まれていますね。そんなに表現上問題がある作品なのでしょうか?これらは処分を受けた「一部」ですから、実際はもっと処分を受けた作品があるのでしょう。
今回の処分の対象となっているのは、「暴力、ポルノ、テロ活動をあおる内容」という条件になっていますが、「暴力」で言うと、中国の反日ドラマなんかも、日本の基準でみたらかなりヤバイのがあります。
▲この53秒目からスタートする日本兵の内臓をえぐりだすシーンとか(そういうのに弱い人は見ない方がいいです)
日本兵を真っ二つに引き裂くのもありましたけど(こちらは自分で探してください)、反日ドラマの中で「日本兵」を対象にしている場合は、残虐シーンもありなのでしょうか。
産経の記事の締めくくりは「日本のアニメに対する締め付けが強まる可能性がある」でした。確かにそういうのもあると思うのですが、今回「処分」の対象にしたのは、ネットの動画配信サービスにアップされているものでして、これは「表現に問題のある日本のアニメ」という反対されにくい口実を利用して、中国政府がネットの管理強化に乗り出しているのかも知れません。