安倍総理が「緊急事態宣言」の対象を全国に拡大されたこともあり、本来なら外出自粛を厳粛に守り、家から一歩も外に出ないのが、正しい日本人のタシナミとは思うものの、止むに止まれぬ所用があって、遠方まで行ってきました。今日はその時の記録。
静寂なる緊急事態
当方のプライバシーの問題で、どこからどこへ行ってきたのかは書けないので、大半の人にとってはどうでもいい記録でしょうが、一応書くと…
- 駅には人が少なかった。
- 電車の客も少なかった。1車両に5人ぐらい。風通しをよくするためか、窓は予め開けられていた。
- 誰に言われることもなく、乗客は各自で「ソーシャル・ディスタンス」を遵守。
- 特に乗客同士でのトラブルはなし。
- 乗客のマスク着用率は100%。布マスクのオシャレなのをかけた人がチラホラと見られた。
- 中吊り公告が3分の1ぐらいに減り、鉄道会社の自社広告が多かった。
- 車窓から眺めも寂しくて、道路にクルマは少なく、やっと見かけたとおもったらタクシーかバス。道行く人も少ない。
- 駅のトイレの出入り口には消毒液が設置されており、手の消毒ができるようになっていた。盗まれないように台に固定。
- 着いた先のショッピングセンターは休業状態。公共施設その他も来館者なく、明かりを落として休業状態。
- 面倒だったのは、道に迷って、誰かに行き方を聞こうとしても、人がいない。通りがかりの人もいない。
- お腹が空いて、飲食店を探したけど、ほとんどやってない。
- 街が静か。空気がキレイ。
- 巡回のパトカー、お巡りさんをよくみかけた。他の一般車輌や人が少ないため、目立つだけかな?
- 帰りの電車では、通勤帰りの客がいたが、それでも数は少なく、車内はガラ空き状態。学校が休みなので学生の姿もなし。みんな静かに黙り込み、おしゃべりする人もほとんどいなかった。途中、後ろの方にいる誰かが咳き込む声が聞こえると、元々静かだった車内は、更に静かになって、みんなが聞き耳を立てるように沈黙。私も、もしこの人物がコロナの感染者だったら…と思うものの、振り返っても誰が咳をしたのかはわからなかった。
実際のパンデミックはとても静か
全部、当たり前のことで、他の皆さんもこれらの状況をご覧になっていると思うのですが、改めて実際に見ると「外出自粛」の影響の大きさを感じますね。経済活動が仮死状態。この状態が数ヶ月続いたら、日本はどうなるんだろうか…と思いながら帰宅。
でも、どこかで既視感があるような…と思い出してみると…
1月28日午後6時半頃の深セン華強北の状況。ほとんど人がおりません。春節でお休み…というのもあるのですが、こんなに人が少ない華強北は初めて見ました。人の声も聞こえない(マスクで話しにくい)ので、鳥の声だけがよく聞こえました。 pic.twitter.com/HxzJnM0Xg2
— 黒色中国😷 (@bci_) 2020年1月28日
▲このツイートからの連投で、武漢封鎖後の深センの状況をレポートしてますけど、ああ、日本もこれと同じになったんだ…と気づきました。
パンデミックを扱った映画、『復活の日』も『感染列島』も、感染が広まると世の中は騒々しくなるのですが、実際のパンデミックはとても静かだった。
▲今の日本を映画で例えると、映画『インセプション』の第四階層みたいですね。
所用を済ませて帰りの列車で、車窓から澄んだ夕空を眺めながら、これから日本はどうなるのだろうか…とそのことばかり考えていたのでした。