黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

社会主義国の電球は切れない、中国に泥棒はいない、東ドイツのパンは美味しい

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昔、私が子供の頃は、まだ東西冷戦の時代であり、世界には社会主義国がたくさんあり、私が通っていた学校には、社会主義国を理想の国と信じる左翼教師が普通にいた。

その頃を思い出して、Xでこんなポストを書いてみたのが、次々にいただく反応を見るに、どうも私がいた地域だけの特殊事情ではなく、日本全国でこのような左翼教師?がいたのがわかったので、この20世紀後半の日本の学校教育に関する貴重な証言を、こちらに記録しておきます。

【目次】

私と似たような経験をした人たち

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2015年ごろの貴州省のさらの田舎町での体験だが、公称電圧220Vのところ、突発的に275Vぐらいまで流れてきたことがある。これでは電球が破裂してもおかしくはない。

2024/12/11 12:02

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ソ連時代のモスクワのホテルのテレビはコンセントをつなぎっぱなしにすると爆発するので外出時は抜いておきましょうという注意書きがあった。怖いので毎回抜いてた。あと風呂の栓がなく、水圧は低かった。懐かしい

2024/12/11 12:12

交換したばかりの電球が、数日で「ポン!」という音を立てて切れることがあった。原因がよくわからなかったが、当時の留学生の間でも、「電圧が安定してないからではないか」との説はありました。

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『がきデカ』は、私も読んでいた時期があったのですが、中国礼賛の回は記憶になかったので、東北虎akiさんに詳細を伺ったところ、次のような回答がありました。

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こういう経験は、私の方ではなかったのですが、北朝鮮に浸透されている公務員職場(上掲の投稿では学校とは書いてない)もあったのですね。

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日教組が強かったような気がする。突然「卒業式に君が代を流すなんて!」と言い出したり、界面活性剤とアスパルテームの発がん性を訴えてた。中学生の僕はよくわからなかったけど、大人になってから分かった。

2024/12/10 22:17
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1980年代生でも、君が代のページに違う歌のプリントを貼る、教員から共産党への投票依頼がある、とかは普通だったんだよね。もちろん地域によるけどね

2024/12/11 07:15
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『スラブ民族は優秀だから21世紀は世界にスラブ民族が君臨する』と左翼教師がいってた。いまこんな発言をしたらレイシストとして大炎上するけど、昭和はこのレベルでも教師になることができた(´・ω・`)

2024/12/11 07:20
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小学校の授業で「戦争を知らない子供たち」のレコードを掛けていた先生が懐かしい。当時として多少の偏向はあっても今こうしてネタで話せるレベルだったと思う

2024/12/11 07:28

今の日本の教育現場で、こういうことはない?と思うのですが、昔はやたらと社会主義国と交流がある教師がいたのですね。今回の一連の投稿でいただいた反応の中に、こうした親共偏向教育が全く想像できない人も見られましたが、地域差以上に世代差があるものと思います。

社会主義国に泥棒はいない、乞食もハエもいない

私もこの「社会主義国に泥棒はいない」説は何度か聞かされたし、本でも読んだことがあった(どの本だったかは忘れてしまった)。「泥棒は貧富の差があるところにしか存在せず、みんなが等しく豊かな社会では他人の物を盗む必要がない」という説明だった。だから、社会主義国では家や部屋に鍵をかけなくても良い、そもそも鍵がない…という話も聞いたことがある。

実際に私が留学で中国へ行ってみると、留学生宿舎の部屋に鍵はあった。町中にも鍵屋はあり、中国人の家には鍵がしっかりあった。集合住宅はまず1階の入口の鍵、そして各戸の鍵、1つのドアに2つ鍵をかけるタイプもあれば、扉が2つある家もあった。家の中ではさらに部屋の鍵、そして机の引き出しにも鍵をかけるようになっていた。そして自転車の鍵もあるから、中国人はやたらと鍵をたくさん持っていた。

私は、左翼教師の社会主義国礼賛を鵜呑みに信じたわけではないが、社会主義という体制であるから、それなりに貧富の差が少なく、社会保障も充実していて、泥棒が少ないのでは…という期待を少しは持っていたものの、現実は真逆だったので、私が中学や高校の時に学校で教えられたのは一体なんだったのだと呆れてしまった記憶がある。

私が中高生の頃にも、こういう教師はいた。もれなく、社会科教師だった。

その一方で、たまに見るソ連・中国の映像や写真は、それほど裕福そうにも見えず、私の父は1980年に北京へ旅行したけれど、感想はただ、「貧しすぎる」の一言だった。

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「中国に泥棒はいない」は、藤子不二雄が中国に行ったレポ漫画(コロコロ掲載)で観たぞ。藤子不二雄は毛沢東物語を描いた縁で中国に興味深かったらしい。1970年代の話。

2024/12/11 13:26

神秘の社会主義テクノロジー

これに相当する話は私も聞いたことがある。資本主義国のようにワザとモノを壊れやすく作っていない。だから、丈夫で長持ち、資源も出費も節約できるし、環境に良い…ということだった。

実際に中国で住んでみると、モノはやたらと壊れた。粗悪な品質のものが多かった。留学してすぐに買った電気炊飯器はたった3ヶ月で壊れた。

自転車は新品が300元、中古が200元ぐらいで買えたが、フレームとタイヤが細くて、走り出すと自転車が歪んできしむような音を出した。こういうのは男一人が乗るのにギリギリの強度しか確保しておらず、材料を節約した「社会主義設計」ではないかと思った。ただ、この自転車は鍵をかけていたけど、1週間も経たない内に盗まれた。

「一生使える乗用車」というのは、たぶん新車がすぐに買えるような国情ではないので、古い自動車を修理しつつ使い続けている…ということではないかと思われる。ソ連の自動車は頑丈…という説もあった(一生使えるかは別にして、ヴォルガとかラーダ・ニーヴァ、UAZなんかは実際に質実剛健な作りで壊れにくいそうで、その点ではウソではない)

私もこれは同様の話を伺ったことがあります。「本物より質がいい」かはさておき、中国では西側の有名ブランドの製品の下請けをやってて、ちゃんとしたものは作れるけど、世界で売るにはブランドがない…ということがあるのですね。私の経験でいえば、皮革製品とかカバンは意外に作りが良かったです。

スーパーフェストガラス

このガラスのことは全然知りませんでしたので、ググってみたらウィキペディアで解説されていました。

英独仏伊の4か国語しか解説がありませんが、自動翻訳で大体読めました。以下、要約を抜粋すると…

  • 1980年から1990年にかけて、当時の国営企業であったザクセングラス・シュヴェプニッツで製造
  • 1990 年の生産終了までに約 1 億 2000 万個のグラスが販売され、そのほとんどが東ドイツ内の飲食店向け
  • この技術はゴリラガラスの製造にも使用されています。
  • 目標は、通常の飲用グラスの5倍の寿命を持つことだったが、15倍の寿命が達成された。

私も以前、「iPadに使われているゴリラガラスでコップを作ったら割れないんじゃなかろうか?」と考えたことがあったのですが、すでにあったのですね。

人民は貧乏だが、みんないい人

これもよく聞いた。実際、20世紀末に、日本へ来ている中国人留学生はいい人が多かったように思う。

私も中国へ留学する前に、日本に来ている中国人留学生とたくさん会ったけど、純粋で真面目な人ばかりだったし、日本人の私に優しかった。

それから実際に中国へ行ってみると…その結果は言うまでもないだろう。

東ドイツのパンは美味い

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ソ連時代のアイスクリームがめちゃくちゃ美味しかった、私的にはすっぱい黒パンが好き

2024/12/11 14:00
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ラオスのビールは美味いし、キューバのアイスクリームは美味しい!

2024/12/11 07:53

これも似たような話を私も聞いた記憶がある。社会主義国では資本主義国ほどの利益追求はしないから、素材をケチらずに美味しいパンを作っている…ということだった。

これについては、同意したい。

というのも、私は東ドイツのパンの真相は知らないけど、昔の中国は食べ物だけは普通に美味しかった。パンに相当するもので言えば、マントウ(蒸しパン)も、油条(小麦をこねて油で揚げたもの)も、銀絲巻(弾力のある小麦の麺を中に入れたパン。食べるとプツプツした歯ごたえで美味しい)も美味しかった。

▲銀絲巻(日本では「ギンシマキ」と読むようですが、中国語では「インスジュエン」)とはこんなものです。一応日本でも買えるみたい。蒸したのもいいけど、揚げて練乳をつけて食べるのも美味しいです。

中国の食べ物は、今よりも昔の方が美味しかったと思う。今は物価高で素材をケチって、小さく、少なくなっているし、味も昔ほどではない。

だから、「利益追求をすれば、素材をケチって美味しくなくなる」のはあるのかも。

そういう意味で言うと、中国は社会主義国ではなくなったのかも知れません。