黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

ナシゴレンのためにインディカ米を入手しましたが…

SPONSORED LINK

ツイッターのインドネシア・クラスタの皆さんのお陰で、すっかりインドネシア料理にハマりまして、食材を買い込んでナシゴレンを自作しよう!と思ったものの、肝心のインドネシア米が手に入らない…でも、いろいろググッていると、ナシゴレンはインディカ米で作るものだと書いておりましたので、生産国はともかく、インディカ米をゲットすることにしました。

f:id:blackchinainfo:20180312214658j:plain

▲こちらがその例のブツなんですけど、ちょっと情報を整理しておこうと思います。

【目次】

タイ産のインディカ米はタイ米じゃないのか?

日本で言うところのいわゆる「タイ米」はジャスミンライスを指すもので、インディカ米の高級品…という認識でいいと思います(間違っていたら教えて下さい)。私がゲットしたのは、「ジャスミン」じゃないただのインディカ米。ようするに安物です。

f:id:blackchinainfo:20180312215438j:plain

▲だから、全然何のニオイもしません。

昔、香港に住んでいた時は、家でタイ米を炊いて食べていましたけど、なんとなくカタチが違うような?射出成形機で使うプラスチックのペレットみたいな感じですw

とりあえず日本式で炊いてみる

香港でタイ米を炊いていた時は、普通に炊飯器を使って、日本米と同じ炊き方でやってましたけど、改めて調べてみると

▲「タイ米の炊き方」として出てくるのはお湯の中でグツグツ煮て、湯切りして…というやり方です。

日本米の発想から考えると、これは湯切りした時に、米の旨味を捨てちゃいますね。

郷に入っては郷に従え」と言いますから、タイ米を買ったらタイ式の炊き方に従うべきでしょうけど、とりあえず慣れた日本式で炊いてみないと、普段食べ慣れている日本米とのフェアな比較ができないと思いました。

f:id:blackchinainfo:20180312220232j:plain

▲とりあえず研いでみて、30分の吸水。しかし!驚きの結果が…

f:id:blackchinainfo:20180312215635j:plain

▲吸水後にザルにあげて水切りした状態。ほとんど吸水してないんです!ああ…だからタップリのお湯の中で煮るのか…と気づきました。パスタを茹でるような要領で炊く必要があるのでしょう。

f:id:blackchinainfo:20180312220722j:plain

▲米1号に1カップの水、4分中火、15分弱火、15分蒸らし。

▲こちらでもご紹介しましたが、日本式炊飯の基本でインディカ米を炊いてみることにしました。ただ、30分吸水の後で、米が全然膨れていないところから、水を50cc多めにしました。

f:id:blackchinainfo:20180312221201j:plain

▲一見するところ、炊きあがりはまずまず。ただ、本当にニオイがしないですね(笑)

f:id:blackchinainfo:20180312221338j:plain

▲やっぱり水が少なすぎたか…というより、そもそも吸水能力が弱い。オススメ通り、タイ式の炊き方の方がよかったかな。この状態でテイスティングしてみましたが、生煮えじゃないけど、水が少なくて米の味がまだ十分引き出せていない感じ。米はちゃんと火が通っているけど、水分が保持されにくいから、火が通った後でもまだ水分を多めに加え続けないとダメなんだろうな…と思いました。

実食:甘味が少なく、香りがない

f:id:blackchinainfo:20180312222409j:plain

味の濃ゆいオカズがいいだろう…と思い、とりあえずレトルトのカレーをかけて食べてみました。

f:id:blackchinainfo:20180312223806j:plain

▲「食べられないほどマズイ」というのではなくて、「食べても味がしないからあまり食べる気がしない」みたいな味でした。甘味がなく、香りもない。

ただ、こういう米だからこそ、向いている料理もあるんでしょうね。油とかつかって、濃ゆい目の味付けを込め全体にまぶすような感じの…炒飯とかナシゴレンとか、そういうのには向いた米なんだろうな…と思いました。

軽い気持ちで5kgも買っちゃったので(´Д⊂グスン

しばらくは試行錯誤しながら、このインディカ米を美味しく炊ける方法を探しつつ、美味しく食べられる調理法を試してみようと思います。

実食:チャーハンも作ってみました

f:id:blackchinainfo:20180324203232j:plain

▲1合炊いてカレーで食べたのは半合だったので、残りの半合でタマゴチャーハン(蛋炒飯)を作ってみました。

f:id:blackchinainfo:20180324203440j:plain

▲水が足りなかった上にインディカ米なので、さすがにチャーハンにした時のパラパラ加減は素晴らしい。でも、あまり美味しくありませんでした。油とか濃い目の味との相性は抜群と思うんですけどね。インディカ米は保水能力が弱いようで、日本式の炊き方だと、水を1.5倍ぐらいにしないと本来の味がでないように思いました。

でも、油で炒めた場合の素質の良さは確認できたので、これで一歩前進です。

インドネシアの米はインディカ米じゃなかった?

ツイッターで寄せられた情報によりますと、

見た目はジャポニカ米に似ているが、食材としてはインディカ米に似ており、調理法や食感もインディカ米に近い。日本でも過去には(主に陸稲として)栽培されており、古くは泡盛の原料であった。

パエリアやリゾットなどの料理に向いている。

意外なことに、ここにきて日本とのつながりも出てきました。

日本では、日本米以外の流通がほぼなくて、米と言えばジャポニカ米、他の品種を食べたことがなくても、ジャポニカ米至上主義!みたいになってますけど、ジャポニカ米以外にも色んな米があって、それらの特性をつかんだ上で、上手く使い分けて、美味しく食べるのが一番だと思うのですね。

ナシゴレンについては、インドネシア料理への興味もありますけど、日本以外の「米」文化への関心を深める意味もあって、コダワリを掘り下げております。このネタ、もうしばらくひっぱってみるつもりです。

知ろう 食べよう 世界の米 (岩波ジュニア新書)

知ろう 食べよう 世界の米 (岩波ジュニア新書)