黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

中国で「国家の安全に危害与えた疑い」で拘束された日本人について

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なぜ中国政府は、「友好人士」を拘束したのか、どういう人物なのか、非常に気になっていたのですが、中国の報道を見ると詳細が出ていましたので、こちらでも紹介しようと思います。

▲こちらに顔写真付きで掲載されています。

此前《环球时报》在29日早称,从知情人士处获得消息,被逮捕的日本男子疑是日本日中青年交流协会理事长铃木英司。铃木可能是本月随关西经济联合会访华团出访北京的。报道同时表示,消息尚未得到官方证实。

日中青年交流協会理事長鈴木英司さんという方です。

今月、関西経済連合会の訪中団に随行して北京へ来ていたとのこと。中文記事を読むと、他にも色々書いてます。

▲いま、こちらを見ると「現在メンテナンス中です。」と表示されます。

ググればキャッシュが出て来ますね。わざわざ隠しているものを晒すつもりはありませんが、一部抜粋すると…

写真が3つ掲載されていたらしく、1つは本人。残りの2つのキャプションは「中華全国青年連合会本部において、万学軍副秘書長と」、「全青連張宝順主席(現・中共安徽省委員会書記)より青年功労賞拝受 98年 北京」となっています。

「衆議院調査局国家基本政策調査室客員調査員」

記事を更に読み進めると、

据日本新闻网称,铃木英司在今年4月担任了日本众议院调查局国家基本政策调查室客座调查员一职,负责中国局势和朝鲜问题的分析调查。今年5月在众议院调查局发表了题为“中国的外交”的演讲。

日本新聞網によれば、鈴木英司は今年4月、日本衆議院調査局国家基本政策調査室客員調査員の職務を担任し、中国情勢と北朝鮮問題の分析調査を請け負っている。今年5月の衆議院調査局で「中国の外交」と題した講演を行っている。

こういう組織があるのですね。講演内容が気になりますが、

▲こちらには現在、鈴木英司さんに関係する資料は見当たりません。

5月に講演をやって、その2ヶ月後に北京で拘束されているわけですから、講演の内容がまずかったのかも知れません。でも、もしそうだとしたら、中国側は衆議院調査局で行われた講演内容を知っていることになりますね。

講演内容が拘束に関係なかったとしても、今年の4月から(一説によれば3月とも)、衆議院調査局の仕事を始めたわけで、そのあたりで中国政府に何らかの嫌疑をかけられたのかも知れません。

北朝鮮とのつながり

振り返ってみると、この数年、中国で北朝鮮絡みで「スパイ容疑」をかけられて拘束される人(日本人以外も含めて)、または北朝鮮との関係があると思われる人物が事故死するケースが少なく無いですね。

 中国経由での北朝鮮情報ルートに、何か触れてはいけないものがあるのかも知れません。

中国×朝鮮半島 憎悪と対立の歴史 (別冊宝島 2442)

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