【視聴推奨】『HONG KONG The Last Letters』
— 黒色中国 (@bci_) 2019年10月18日
ニューヨーク・タイムズ制作のドキュメンタリー映像。「暴徒」と呼ばれる香港の若者たちが愛する人達へ宛てた「遺書」を紹介。「特攻隊員の遺書」に通じるものがあります。日本のメディアが取り上げない彼らの心の内を御覧下さいpic.twitter.com/NS0nIoKwlc
▲ニューヨーク・タイムズが制作したと思われるドキュメンタリー映像『HONG KONG The Last Letters』…香港デモの参加者が愛する人達へ宛てた「遺書」を紹介する内容ですが、字幕で英語と中国語があるものの、これではわかりにくいので、拙いながら、日本語訳を作ってみました。
ヒシヒシと伝わってくるデモ参加者の切ない思い…日本のメディアではほぼ、「暴徒」としか伝えられない彼らの心情が、少しでも伝われば幸いです。
※以下、スクリーンショットに翻訳をつけますが、元の動画は上掲のツイートから御覧ください。
【目次】
- (1)オープニング「22歳の遺書」
- (2)「恋人への遺書」
- (3)22歳の遺書「良心の人でありたい。利己的な臆病者になりたくない」
- (4)24歳の遺書「先立つ不孝をお許し下さい」
- (5)「私が街頭へ出るのは警察と衝突するためでもなければ、破壊のためでもない」
(1)オープニング「22歳の遺書」

▲「ボクは今年22歳。これはボクの遺書です」

▲「本当のことを言うと、死んであなたと会えなくなるのがツライのです」

▲「でも、ボクは行かないわけにはいきません」

▲タイトル「HONG KONG The Last Letters」
(2)「恋人への遺書」

▲「ボクの恋人、トレーシーへ」

▲「ボクは今、とても不安で、」

▲「心はとても乱れています」

▲「ボクの身に降りかかるであろう事におびえています」

▲「キミはボクを無責任だと思いますか?」

▲「それとも、ボクを誇りに思ってくれますか?」
(3)22歳の遺書「良心の人でありたい。利己的な臆病者になりたくない」

▲「父さん母さんが、この手紙を見つける時には…」

▲「ボクは既に捕まっているか、死んでいることでしょう」

▲「ボクはずっと努力してきました…」

▲「父さん母さんが言う『役に立つ』人間になるために」

▲「勉強も、仕事も…」

▲「でも、ボクはそれよりも、良心の人でありたいのです」

▲「利己的な臆病者になりたくない」

▲「怖くないと言えば、嘘になるけど…」

▲「ただ、ボクたちはあきらめたくないのです」
(4)24歳の遺書「先立つ不孝をお許し下さい」

▲「ボクは今年24歳です」

▲「街頭でプロテストに参加している学生たちと比較すると、」

▲「その多くは17、18歳なので」

▲「ボクはすでに大人だと思います」

▲「父さんは、ボクがプロテストに参加するのを反対するけど」

▲「親としては、自分の子供の平穏無事を望むわけで…」

▲「父さん、先立つ不孝をお許し下さい」

▲「息子として、ボクはまだ親孝行が出来ていません」

▲「ボクが居なくなっても、」

▲「身体には気をつけてね」

▲「ちゃんと、ご飯も食べて…」

▲(嗚咽。涙で言葉が出ない)
(5)「私が街頭へ出るのは警察と衝突するためでもなければ、破壊のためでもない」

▲「私が街頭へ出るのは、警察と衝突するためでもなければ、」

▲「破壊するためでもない…」

▲「政府に抗議するためだ」

▲「人民は政府を恐れるべきではない…」

▲「政府が人民を恐れるべきなんだ」
- 作者: 周保松,倉田徹,石井知章,蕭雲
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