【偽造カードで5700万円引き出したか】『 中国人6人逮捕』■いずれも中国人の男6人』■滋賀県内と宮城県内のATM…警視庁はゴルフ場で利用客のカードのデータをコピーして、およそ5700万円を引き出したとみて捜査しています https://t.co/5L9fzwxrhp
— 黒色中国 (@bci_) 2016年5月6日
▲こちらの記事。中を見るとちょっと気になることが書かれていました。
6人はゴルフ場の貴重品ロッカーに預けられた利用客のキャッシュカードのデータを、何らかの方法でコピーして、偽造したとみられるということです。
どうやったんでしょうね?普段、中国人との接触が多い私にとっても、この手の犯罪に遭うリスクはありますから、他人事ではありません。
▲スキミング装置そのものは、簡単に入手できるようですけど(写真は警視庁のウェブサイトより)、問題はどうやったら貴重品ロッカーの中のキャッシュカードをスキミングできたのか…ですね。
そこで、「手口」を調べてみることにしました。
「答え」は日本銀行金融研究所のサイトに…
最初は、非接触式のキャッシュカードをなんらかの方法でハッキングしたのかと思ったんですが、違いました。
▲こちらは2013年の知恵袋の記事。ゴルフ場の貴重品ロッカーを狙ったスキミングは、以前からあったようです。この中にも手口が書かれていますけど…
http://www.imes.boj.or.jp/citecs/papers/20050415.pdf
▲日本銀行金融研究所のウェブサイトにプレゼン用のPDFがありまして、この中に「手口」が書かれていました。
▲クリックで拡大できます。
つまり、
- ゴルフ場の貴重品ロッカーの周辺に、カメラを仕掛けて暗証番号を盗撮する。
- 貴重品ロッカーを開けて、キャッシュカードをスキミングする。
- 預金口座の暗証番号はロッカーの暗証番号から推定。
この日本銀行金融研究所のPDFは平成17年(2005)のものですから、つまり11年前からお馴染みの手口だった…ということですね。
2005年にも既に同様の事例
https://www.npa.go.jp/hakusyo/h17/hakusho/h17/html/G3010500.html
▲ちなみに、警視庁のウェブサイトにも中国人によるゴルフ場でのスキミングの事例が紹介されています。こちらも平成17年(2005)の情報ですから、金融研究所がPDFに掲載していた事例と同じものかも知れません。
ただし、この11年間で盗撮カメラは格段の進歩を遂げています。
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▲先日、これらの偽装型ビデオカメラがツイッターで話題になっていましたけど、最近のビデオカメラは小型化が進んでいるので、暗証番号の盗撮なども容易にできるのでしょう。
▲こちら参考まで。かなり手が込んでいます。
最近は、どこにカメラが仕掛けられているかわかりませんので、注意しないとダメですね。
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