【目眩まし用のレーザー銃、北京警察用装備展に登場】(WJG-20002型)は一定方向に向けられた高明度のレーザーを武器とし、人の目や光学センサを攻撃目標とする。敵の目の視覚機能を攻撃し、一時的に失明させ戦闘能力を失わせる https://t.co/BbYtJ2vBep pic.twitter.com/MZaCWOjpQZ
— 黒色中国 (@bci_) 2018年5月15日
北京の警察用装備展で出品された目眩まし用レーザー銃に関するツイートが、少し話題になりましたので、性能について調べてみたところ、スペックシートが見つかりましたので、こちらに掲載しておきます。
▲こちらで発見しましたスペックシートを下記に転載します。レーザー銃の外観などは上掲のリンク先を参照下さい。
内容を要訳しますと…
- WJG-2002型携帯式レーザー目眩まし銃は、高指向性、高輝度のレーザー光武器で、人の眼(あるいは光学センサー)を攻撃目標とし、主に敵の視覚機能の妨害し、一時的に失明、または戦闘能力を失わせるものです。
- 特徴:非致死性/無音、無煙、秘匿性に優れている/リコイルショックがない/体積が小さく、軽量で、兵士一人で携帯できます。
- 用途:特殊作戦舞台、野戦偵察分隊、辺海防部隊が執行する特殊任務(たとえば、突襲、捕虜の取る、偵察など)または、テロリストを攻撃するのにも使えます。
以前私は、液晶プロジェクターの光が至近距離で眼に入って、ものすごく眩しくて、しばらくまっすぐ歩けなくなったことがあるのですが、このレーザー銃はそういう用途なのでしょうね。
戦術技術指標
- 最大有効射程距離:50m~200m
(レーザーが届くだけの距離なら約5kmのようです) - レーザー持続時間:20秒以下
- レーザー波長:532nm
- 重複頻率:3±0.3hz(これが何を意味するのかは知りませんのでそのまま書きました)
- レーザー発散角:4.8±0.5mrad
- 使用方式:10分以下の通電予熱、毎分30回発射、1分間の使用で、2分間の間隔を置く。
- 給電:DC25.2V(リチウムイオン電池)
- 重量:4・0kg(銃本体)
それと、上掲のスペックシートで、このレーザー銃の名称は「WJG-2002」となっていますが、ネット上での情報は「WJG-20002」になっていますね。ゼロが1つ多い。スペックシートの方が正しいように思うのですが、とりあえず当方ではネット上の表記に合わせることにしました。
▲こちらにレーザー銃の各部の説明がありました。これを見る限り、バッテリー駆動もできるけど、電源ケーブルをつないで使用することもできるみたいです。
▲レーザーについて私は無知なので、こちらのサイトでちょっと勉強させてもらいましたが、532nmの波長のレーザー光は「グリーンレーザー」と呼ばれるタイプになるそうです。
▲こちらでも販売されておりますね。
▲こちらのブログ記事も勉強になりました。
現状では、目眩まし程度でしか使えないわけで、WJG-20002を改良しても、一撃で人を殺害したりするのは難しそうですけど、たぶん将来的には出力を高めて、ドローンの機能を失わせたりする用途にも使われるのではないでしょうか。