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黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

ニコンがアンリ・カルティエ=ブレッソン生誕百周年記念のレンズを出していた?

写真・カメラ ニコン
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▲レンズの防滴性能について、ニコンの人と話している内に、マウント部分に「ゴム」がついていて、鏡胴が伸縮しないタイプのレンズは「防滴」と言えないまでも、耐水性に優れていることがわかりました。

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そこで該当するレンズを探していたら、既に手元にある「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」が、その条件に合致すること判明。青い鳥は自分の家の中にいたわけです。

ただし、このレンズの耐水性がどの程度のものなのかわからない。そこで、カメラと同じように、レンズの耐水性について実験した動画がないだろうか…と思い、YOUTUBEの関連動画を片っ端に見ていた時に、不思議なものを発見したのでした。

なぜか、アンリ・カルティエ=ブレッソン

▲こちらの動画の1分25秒からの説明をよーく聞いてみて下さい。

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▲レンズの箱の右隣に、白黒写真が出てきます。

どこかで見たようなオジサン…ナレーションでは「ディスレンズイズナイコンなんとか」「ワンハンドレッドアニバーサリー」「ヘンリーなんとかブレソン、バース」と言ってる。

もしかして、これってアンリ・カルティエ=ブレッソンなのでは?さっそくググってみると…

▲こちらのページの「Recommendations」に

This lens is Nikon's commemoration of the 100th anniversary of Henri Cartier-Bresson's birth.

…と書いてある(!)

私は英語苦手なんですけど、これって「このレンズはニコンがアンリ・カルティエ=ブレッソン生誕百周年を記念したものである」という意味では…。

更にググってみると、これのコピペと思われるページがたくさん出てきます。でも、日本語のウェブページでは、ブレッソンとAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gの関係を示す情報は全く出てきません。

ブレッソンが、撮影で50ミリレンズを主に使用したのは有名な話です。

APS-Cフォーマットの場合、35ミリの焦点距離が、ライカ判の50ミリに相当するわけですが…でも、ニコンとブレッソンって一体何の繋がりがあるのか?海外のニコン公式のサイトでも、この件については触れられていないようです。

ニコンに電話で聞いてみました

日本のニコンに電話で問い合わせてみたところ、日本側では、このレンズについて全くそのような情報はない…という素っ気ない回答でした。

ライカ使いで有名なブレッソンですから、ニコンのカメラを使わずとも、ニコンのレンズだけ使っていたかも知れない…それもニコンに問い合わせてみましたが、これもわからない…との回答。

もしかしたら、海外のニコンで、そのようなプロモーションをしたのかも知れないけど、日本側ではそのような事実を把握していない…とのことでした。

北京の写真生活とブレッソンの思い出

昔、私が北京に留学していた頃…古いライカに50ミリのレンズしか持っていませんでしたので、それでずっと写真を撮っていました。50ミリのレンズ1本だけでは使いづらいなぁ…と、いつも窮屈な思いをしていたんですけど…

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当時、北京の書店で、アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真集が売ってまして、それを手に入れて、毎日彼の写真を眺めていました。彼が主に50ミリしか使わないのは知っていたのですが、日本にいる時に彼の作品は雑誌で数点みただけで、写真集をじっくり見るのは、北京に来てからが初めてでした。

亨利・卡蒂埃・布勒松」(hengli・Kadiai・Bulesong)は、「アンリ・カルティエ=ブレッソン」の音訳になります。

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▲この、階段と自転車の写真がお気に入りで、似たような写真が撮れないかと思い、北京の街をさまよいながら、似たような構図を撮れる場所を探しました。北京で自転車はたくさん見かけるのですが、さすがにこういう階段は見つかりませんでした。

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▲ブレッソンが中国にも来ていたのは、なんとなく知っていたのですが、この写真集は中国で発行されただけあって、中国で撮影された写真が多数収録されています。この、窓ごしの人物や影を取り入れる写真を、私もよく真似っ子して撮りました。

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▲撮影されたのが1949年なので、私が留学していた頃とは服装は違うものの、表情なんかは良く似ている。同じ中国人だから当たり前ですけど。

これらの写真を見て、ブレッソンがいきなり自分に近づいたような気がしました。それまでブレッソンは、遠く離れた欧州の、フランスの人…という印象しかなかったので。

数十年のズレはあるけど、ブレッソンも来たことがある北京で、私は彼と同じようにライカに50ミリのレンズをつけて毎日撮影をしていたわけですから、なんだか嬉しくて、私も50ミリで良い写真を取るぞ!と1人盛り上がっていたのでした。

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あれから歳月が過ぎて、フィルムからデジタルの時代になって、7年近く愛用したD40が故障したことから、カメラの防滴性能を調べているついでに、耐水性が「まし」なレンズとして、AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gにたどり着いたわけですが、ニコン本社は知らない、関係ないと言うものの、海外でこのレンズはアンリ・カルティエ=ブレッソンの生誕百周年記念…ということになっている…というオマケまでついてきました(笑)

何やら、自分との「奇縁」を感じさせてくれるレンズです。しばらく、このレンズと真面目なお付き合いをしてみようと思います。

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▲真偽不明のアンリ・カルティエ=ブレッソンのエピソードがついてきた「奇縁」のレンズでしたが、真面目なお付き合いをしてみたところ、これがなかなか大変なレンズなのでした(´Д⊂グスン