黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

コンパスで機械式腕時計の磁化を調べる

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ダイソーの旅行用品コーナーで、こんなものを見つけました。

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コンパス(方位磁石)ですけど、風水対応とかで(笑)、角度も書かれていて、けっこうマメに作ってますね。何よりも見やすいし、実物を見るとキレイなのです。横の凹凸のお陰で持ちやすいですし。この手の安物としてはかなり作りが良いものです。

 これを一体何に使うのか…と申しますと、中国で旅をしている時に、方角を確認するのに使います。

我が愛機、チープカシオ・ミリタリーにはコンパスを標準装備していますけど、ダイソーのコンパスは、鉄道旅をする時に、客席のテーブルに置いておくと便利です。たまに自分がどちらの方角へ走っているのかわからない時があるので。

それに、列車が長いカーブなどを走る時に、コンパスがじわじわっと動くのを見るとカッコイイのです。

それと、他の人と一緒に旅行している時などに地図を見ながら話すことが多いので、そういう時にコンパスがあると便利かなぁ…と前から思っていましたので、ダイソーでこのコンパスを見つけた時にはすぐに購入しました。

「機械式腕時計の磁化」とは?

あともう一つの用途…腕時計好きの私としては、機械式腕時計の磁化は大変気になることでして、コンパスがあると、どれぐらい磁化しているのかを確認できます。

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写真に写っているのは、私が愛用している「東風」(手巻き式)ですが、昔の機械式腕時計は、耐磁性能がありませんので、磁気を発生するものが身の回りに多い昨今、機械式腕時計が磁気を受けて「磁化」してしまうのであります。

▲コンパスを使った磁化の確認作業を動画にしてみました。針が揺れまくっています。我が愛機「東風」が、かなり磁化しているのがわかりますね。

▲磁化については詳しくはこちらをご参照下さい。

腕時計が磁化すると、精度に問題が出てきますので、消磁する必要が出てきます。

消磁器とは?

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▲こちらは中国で購入した消磁器。これがあると自分で消磁できるのです。

昔の戦争関連の本を読んでいると、潜水艦が機雷に反応しないように、ドックで消磁する作業があるんですけど、そういうのが自宅でも出来る!となると自分の中の厨二な心が疼いて嬉しくなってきますね。

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作業的にはこの消磁器の上に腕時計を乗せて、コンセントをさしてやれば、消磁が始まります。

1~3分で良いのですが、この消磁器は中国の220V対応なので、日本の電圧だと効き目がちょっと弱いかも。だから私はちょっと長めに消磁しています。

▲こちらは消磁した後に撮影したもの。ちょっと反応していますけど、消磁前よりもかなりマシになっているのがわかります。

中国製消磁器は日本でも安価で販売されています。

私は日本の電圧が低いのに合わせて、裏表合計20分ぐらい消磁をかけたのですが、完全に磁気を除去するのは難しそうです。

あんまり長い時間消磁器にかけていると、腕時計が熱くなってきます。持てないほどではありませんが、腕時計が暖められると、中のオイルなどが溶け落ちるかも?というのが心配なので、私はあまり一度にたくさん消磁をかけないようにしています。何事もほどほどが一番ですね。

 …というわけで、百均のコンパスが一つあると、何かと便利なのがおわかり戴けたでしょうか?一家に一個…いや、一人に一個は必ず持っておきたいものですね。

※念のために申し上げておくと、これらの方法が有効なのは機械式腕時計だけです。クォーツの腕時計とかで消磁器を使ってはイケません。

▲アマゾンでもほぼ同型のものがありました。たぶんダイソーコンパスは、これにちょっと書き加えて「風水対応」にしたものでしょうね。 

お題「100均で買ってよかったもの」