黒色中国BLOG

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日常生活に最適な拡大鏡を探してみました

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拡大鏡、虫メガネ、ルーペ…というものを、誰でも一度は使ったことがあったりするとは思うのですが、私はこの手の道具が以前から好きでして、好き嫌いというよりも、そもそも子供の頃から視力が悪く、それでも古銭の収集とか、腕時計の鑑定を趣味にしていたので、何かとルーペを使う機会が多かったのです。

今まで色んな拡大鏡を使ってきたのですが、最近になって日常生活に最適なものを改めて探そうとして、やっと満足できるものが見つかったので、似たような事情で拡大鏡を探してる皆さんのために、私の拡大鏡遍歴について書いておこうと思いました。

【目次】

なぜ日常生活に拡大鏡が必要なのか?

最近は小さな文字を読むのが本当に辛くて…こういうことを書くと、「黒色中国ってどんな老人なんだ?w」と思われるかも知れませんが、子供の頃から目が悪いのに加えて、最近は紙で印刷されているもの…たとえば名刺なんかは、小さい文字のものが多いのですね。メールアドレス、ウェブサイトのURL、SNSのアカウント…など。やたらと情報が増えたけど、名刺の紙のサイズは変わりないので、文字の方が小さくなってしまった。

名刺に書かれている電話番号を見ながら、電話をかけなきゃ…という時に字が小さすぎて本当に苦労します。一時期、わざわざスマホで撮影して拡大して読んでいたぐらいです。

それと、薬を飲む時に、1日何回で1回何錠なのかを調べようとすると、薬瓶に書かれている文字が小さすぎて読みにくいのですね。服用方法って重要だから、大きく書けばいいのに、デザインを優先しているのか、他の情報と一緒に、一律に小さな文字で書かれているのは困ります。

昔ながらの大きな「虫メガネ」は重く、持ち運びに不便なので、使いにくい。いつでも携帯できて、使いやすいものをずっと探していました。

スライド式ポケットルーペ

小学生の頃に古銭集めに熱中した時に使っていたのは、普通の虫メガネで、父が持っていた大きなものと、雑誌の付録についていた?青いプラスチックの枠の虫眼鏡(太陽光で火を点けましょう…みたいな実験につかうアレです)を愛用してました。

ただ、それらの虫眼鏡では携行に不便なので、私が中学生になってから買ったのが…

ポケットルーペ ストラップ付 スライド式 2.5倍 3.5倍 5倍 IHL-328F

ポケットルーペ ストラップ付 スライド式 2.5倍 3.5倍 5倍 IHL-328F

 

 ▲このタイプのものですね。私が買ったのとはデザインが違うけど、大体似たような感じ。中学生の頃に買ったものは今でも家のどこかにあるはずなんだけど、どこ行っちゃったのかわからないので、撮影できませんでした。

2枚のレンズをスライドさせて拡大率を変えられるすぐれものです。ただ、これって見える範囲が小さすぎるのと持ちにくいという欠点があります。それと、プラスチックレンズだから、透明度がイマイチで、あまり鮮明に見えません。

ジュエリールーペ 

 ▲機械式腕時計のコレクションをしていたので、ジュエリールーペだけでも5つぐらいは持ってます。拡大率が違うものが2つ入ったもの、少し大きめのもの、LEDライトがついているもの…など。

持つ時はケース側の方に指を通してガッチリ握れるので使用時にウッカリ落とすことはありません。

小さくて、折りたためて、携帯に便利ですが、これってそれこそ腕時計みたいに精密な小さなものを見る時には良くても、名刺や薬瓶の文字を読む時にはここまでの拡大率は必要ない。それより、もっと大きなレンズで、広い範囲を読める方が使いやすいのです。

拡大鏡の基礎知識…倍率と大きさの関係、そして材質

一般的に拡大鏡というものは、

  • 高倍率のものは小さい(例:ジュエリールーペ)
  • 低倍率のものは大きい(例:新聞用の虫メガネ)

…という特徴があります。広い範囲が見える大きなものを選ぶと低倍率になり、大きく拡大して見ようとすると見える範囲は狭くなります。

日常生活に最適な拡大鏡は、その両方を兼ねているようなものが望ましい。新聞や雑誌などを読む時にも適した大きなサイズのもので、極小のものを見るのも可能な倍率高めのもの…というもの。上に挙げた2つの条件の中間に位置するものが良いわけです。

その上で、もう1つ注意せねばならないこと…材質が2種類あって、

  • プラスチックレンズ…軽くて安いけど、傷つきやすい、透明度が低い。
  • ガラスレンズ…少々重くなるけど、傷つきにくい、透明度が高い。

先にあげたスライド式などは軽量にするためにプラスチックレンズのものがほとんどです。

ジュエリールーペは宝石鑑定に使うので色がつかないように、ガラスレンズを使うことになります。その上で複数のレンズを組み合わせていたりするので、サイズの割に結構重かったりします。

日常生活に最適な拡大鏡」としては、

  • プラスチックでも良いが、見やすさや耐久性(傷つきにくい)を考えるとガラスレンズが望ましい。
  • 宝石鑑定に使うわけではないので、単レンズのもので構わない。
  • ある程度の大きさで広範囲を見ることができて、なるべく高倍率で、軽くて、持ちやすくて、収納時には小さくなって、レンズが傷つかないように保護できる構造のものが良い。

…ということになります。

そんな都合の良い拡大鏡があるのかな…としばらく探していたのですが、ようやくそれに適合するものが見つかりました。

3.5倍の角型ポケットルーペ

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▲こんなのですね。合皮なので、フラッシュでテカりまくってますが、実際はもっと落ち着いた色合いです。測ってみたら62ミリX65ミリで、ちょうど手の平サイズでした。

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▲レンズの端っこにギザギザがあって、そこに爪先をかけて開けてやります。

ガラスレンズの3.5倍がベストな理由

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▲オープンするとこんな感じ。これより大きくなると、革の部分を持ちにくいかな…というサイズです。レンズ径は50mm。似たようなもので、これより大きいのも、小さいのもあるけど、「倍率3.5でレンズ径50mm」と拡大率とレンズ径が共に大きいのはコレになります。

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▲レンズはガラスなのですが、枠の部分がプラスチック?というハイブリッドみたいです。これよりも低倍率のものもあれば、高倍率のものもあるのですが、4倍になると度がキツすぎる感じがしました。これより低倍率のものは物足りない感じ。

それと、高倍率のものになると、単レンズは周辺の像が流れるものでして、アマゾンのレビューなんかを見ると、4倍のものは周辺が流れるからよくない…との情報も。私が試したところ4倍のものは周辺がどうという以前にキツすぎました。3.5倍のものもレンズの縁に近いところは少々像が流れますけど、大して気にならない程度でした。

そして単レンズだけど、ガラスレンズなので色や透明度も充分でした。

こういうのは用途や視力とも関係するので、個人差があると思いますが、3.5倍でレンズ径50mmというのが、倍率とサイズのバランスでベストのように思いました。

カメラ量販店なんかに行くと、実物がたくさんあって試せるようになっているので(私はこの半年ぐらいアチコチの店で試してみたのですよ!)、ルーペはネットで買わずに、実店舗で手にとって試してみるのがベストです。

合成皮革なのが残念だけど理由がある

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▲横から見るとこんな感じの構造。革は合成皮革で、私としては高くても本革が希望だったのですが、本革のこの手のルーペはほぼありません。たぶんそれは長年の使用に耐えて、この形状を保つ硬さを維持するには、合成皮革の方が向いているからではないか…と思います。本革だと手の脂を吸って、柔らかくなるから、不向きじゃないかと。

このポケットルーペを入手してから、毎日使うのが楽しみで、どこに行く時でも持ち歩いてますけど、こうしたちょっとしたモノがあることで、日常生活の不便が劇的に解決するものでして、なぜもっと早く入手しなかったのかと後悔している次第です。 

【購入ガイド】大体3種類に絞れます

▲私が購入したのはこちら。レンズ直径50ミリ、倍率3.5のもので「P50」という名称になっています。アマゾンの写真で見ると、革の内側が緑色ですけど、私が購入したものはそうなってませんでした。たぶん現行商品は緑色になっていない?みたいです。ビクセン以外にも同様の商品は多数あるのですが、どれもOEM?っぽくて違いがよくわからなかったので、最も入手しやすいビクセンのものを選びました。

▲一回り小さめのP44というのもあります。私の場合は、6ミリの差ならP50でいいや、と思った次第。女性の手にはこちらの方がフィットしやすいかと思います。

▲44ミリタイプの方が汎用性があるというのか、需要があるみたいで、いろんなカラーも用意されています。

▲こういうのもあって、こちらは四角くない代わりに、レンズにはフチがつきます。コンパクトだし、持ちやすそうなので、これを買おうか悩んだのですが、これって収納した際にレンズの一部が露出するので、それが気になったのと、「フチ」があるのが嫌だな、と思ったので、結局こちらは選びませんでした。 

▲ビクセン以外になりますが、似たようなもので65ミリというのもあります。さすがにこれは大きすぎるし、倍率が3倍になるので、私は最初から選択対象外にしてました。たぶんこの商品はデザインなどから判断して、目の不自由な老人が持ち歩くものじゃないのかな…と思うのですけどね。そのうち、私もお世話になるかも知れませんが(^^)