マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(字幕版)
— Shoko Ogushi (@vostokintheair) November 26, 2018
あまりにも民度の高い国々を見て死にたくなったけど、逆に、世界には自由と平等と理想を獲得した先人たちがいるんだと希望が湧いた。
アイスランドの女性たちのように真の平等を獲得するまでへこたれてはいられない。がんばる! https://t.co/dCoNcYGQHE
私が敬愛する写真家の大串祥子さんが、『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』を推薦されていたので嬉しくなりました。私もこの映画を最近アマプラで見て、大変気に入っていたところなのでした。
私はドキュメンタリー映画が昔から好きで、色んな国の、色んな時代の、色んなタイプのドキュメンタリーを見てきたけど、「マイケル・ムーア」という人は独特のクセがあって、本人が出てくるし、キャラが濃ゆいし、製作者があんなに出しゃばって、取材対象に過剰にコミットするのはどうしたものかと思うのだけど、この「世界侵略のススメ」はすんなり普通に楽しめました。普通に良い映画でした。
物騒なタイトルと内容はほぼ無関係で、米国の問題を解決するために、他の諸外国の事例を参考にする…というだけの内容ですが、見ている内に、「これって今の日本のための映画じゃないの?」と私は思いました。もしかして米国と日本って抱えている問題が似ているのかな。私は中国専門だし、米国へ行ったことないのでわからないのですけど。
こういう諸外国の事情を映像で伝えるのは、日本でもニュース番組なんかで断片的にやってますし、ツイッターでも外国在住者のアカウントとか、海外事情に通じている人たちが、「海外ではこうしている」「○○ではこんなことがある」と伝えることがあって、そういうのは「出羽守」として袋叩きで拒絶されるのが日本の現状なのですが、『世界侵略のススメ』も「出羽守系」と言えます。
内容のほぼ9割が「出羽守」なんだけど、最後の方でそれがひっくり返される。米国人にとってこれは「出羽守」として叩けないオチになっている。
日本人にとっても、非常に参考になる映画なんですが、日本でこの映画が作られたら、単に「出羽守」で叩かれて、製作者の個人的なことをどーこーあげつらってバッシングされて、それで終わりになるんだろうな…というのが容易に目に浮かぶ。
「なぜ日本からスティーブ・ジョブズは出てこないのか」とはよく聞く話ですが、「なぜ日本からマイケル・ムーアが出てこないのか」も考えるべき。マイケル・ムーアを礼賛しているんじゃなくて、見ていると日本のダメなところを再認識せずにはいられない…色々考えさせられる作品でした。
アマゾンプライム会員なら無料で視聴できますが、YOUTUBEでも300円から視聴できます。
- 今日の発見 外国のやり方に学ぶドキュメンタリーはもっとあっていい。それは映画じゃなくて、ツイッターでもできるはず(「出羽守」としてフルボッコにされるでしょうけどw)