中国での野外自炊を目指して、トランギアのメスティンを手に入れました。正直なところ単なるアルミの弁当箱に取っ手がついているだけで、何がありがたいのやらよくわからないシロモノなのですが、YOUTUBEで動画を見ていると、やたらと皆さん熱い(笑)。あの熱気に押されて、私もメスティンの魅力を理解してみたくなりました。
メスティンを使い始める際の「儀式」とは?
本当に安っぽい。シンプルと言えばそうだけど、これで1700円ぐらいするのは、果たして安いのか高いのか。
ただ、このトランギア・メスティンは最初使う時に2つやらねばならない「儀式」があります。ネットの情報を幾つかみて、私も儀式をやってみました。
バリ取り
この容器の「へり」の部分を見ればなんとなくわかると思いますが、ザラついて見えませんか?不用意に触れると指を切りそうな感じ…持っていて気持ち良いものではありません。
▲拡大しました。こんな感じでエッジが立っていて、断面も研磨されてませんから、斜線が入っていて、これがザラつきの原因なんでしょうね。
そこで、ボンスター…ではなくて、ダイソーのスチールウールタワシを使ってバリを落すことにしました。
▲ボンスターとスチールウールタワシについてはこちらをご参照下さい。
確かに、スチールウールタワシを使うと、「角」は落とせるんですけど、「滑らかさ」がないのですね。私はこの手の磨き系好きな人間ですから、もうちょっとこだわってみたい。
ダイヤモンドヤスリで角を満遍なく落とし、耐水ペーパー600番で水研ぎしました。すると…
▲拡大するとこんな感じに…見事に角が取れて、表面も目が細かくなりました。頬に当ててもスベスベ!。実用上はそこまでやる必要はないと思いますけど、つい…
シーズニング
トランギア・メスティンは単なるアルミで、何の表面加工もされていません。このまま調理に使うと焦げ付きやすいとか。それとアルミ臭さが食べ物に移りやすいので、「シーズニング」を行います。
大きい鍋に米のとぎ汁を入れて沸かし、野菜くずをたくさん入れてグツグツ煮込み、そこにトランギア・メスティンを投入。1時間ぐらい煮てやりました。
こうすると、トランギア・メスティンからアルミ臭が取れるとか…表面に皮膜が出来る…らしいです。
なぜ野菜くずなのかと言うと、タンニンが含まれているから皮膜を作る上で良いそうで…こういうのはオピネルの炭素鋼モデルの黒錆加工と一緒ですね。ということは…
紅茶を入れたらタンニン豊富でいいんじゃないでしょうか。こういう時にはやはり、リプトンの青缶に出陣していただきましょう。
米のとぎ汁をベースに、人参の皮、玉ねぎの皮とヘタ、そして紅茶の葉を入れて、メスティンをグツグツ煮込んでいると、「臭いが取れる」というよりも、「臭いが付く」んじゃないか…という気がしてきます。本当にこんなのでいいのかな…
1時間煮込んでから一晩漬け置きして、水洗い⇒乾燥してこの状態。メスティンのそこに細い黄色い線がついて取れなくなりました。やっぱりシーズニング・スープが効きすぎてしまったのか…。
私は子供の頃から、アルミホイルが口に当たる時の感覚が嫌いで、アルミのものを口に入れるのが本当は嫌なのですね。アルミ臭がどうしても気になる。ちなみにチタン臭もステンレス臭も苦手です。でも、アウトドアのこの手の物ってアルミ製がやたら多いので、なんとか臭みを消して慣れなくては…まずは試しに、ご飯でも炊いてみようと思います。
追記
▲後日、炊飯してみましたが、やっぱりアルミ臭は完全には除去できませんでした(´Д⊂グスン