黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

尖閣諸島ではどんな魚が捕れるのか?

SPONSORED LINK

表題の件、ツイッターで質問いただきまして、私自身もこの件は以前から気になっていましたので、こちらに情報をまとめてみようと思います。

 中国のネットで調べてみる

▲「盛産」とは「豊富に産出する」ということ。つまり「釣魚島(魚釣島)では何の魚が豊富に捕れますか?」という意味。

この記事を見ると…

  • 鲭鱼…サバ
  • 竹荚鱼…マアジ
  • 大龙虾…イセエビ
  • 红蜩鱼…タイ
  • 黄绸鱼…キダイ

…とあります。もっと南方特有の魚かと思いましたが、意外と普通ですね。最後の黄绸鱼は、ググってみるとレンコダイを意味するのですが、上掲の百度知道では「价格比黄金」(価格は黄金に比す)とあります。でも、レンコダイって日本のスーパーでも安く売ってますよね?だから別の魚なのかなぁ…とも思うのですが、現状ではよくわかりません。

▲こちらも似たような質問。抜き出して見ると…

  • 海芙蓉…海藻の一種。リュウマチや高血圧の良薬となる。中国沿海で薬草を採取する人々は昔から尖閣諸島でこの海藻を採っていた…とのこと。確かにこの話、私も中国で聞いたことがあります。真偽はよくわかりませんが。でも、これを現在も採取しているのなら、上陸してる…ってことですよね。
  • 海鳥・鳥卵…久場島(黄尾嶼)で捕れるそうです。そもそも久場島には鳥が多く、中国では久場島を「鳥島」とも呼ぶそうです。
  • ムカデ(蜈蚣)…体長20~30cm。赤色と黒色に2種類。たぶんこれも漢方用ですか。
  • 蛇…南小島にたくさんいるそうです。
  • 飛花魚…和名・英名・学名わからず。「蛇島海峡」(南小島と北小島の間)で捕れる。飼えない魚なので観察できないとか。美味しいそうです。
  • マグロ…これはあのあたりだと普通にいそうですね。
  • ウマヅラハギ…私の好きな魚ですが、尖閣でも捕れるとは意外でした。

「尖閣海域で釣れたんだけど…」

▲こちらも百度知道ですが、ちょっと驚きの内容です。

「釣魚島海域で背中に棘のある魚が釣れたんだけど、これって何の魚?」という質問。

つまり、この質問の主は、尖閣諸島周辺の海域で釣りをしていた…というのです…(^_^;)

f:id:blackchinainfo:20200610225734j:plain

▲上掲の百度知道から写真を拝借してきましたが…見覚えのない魚です。

回答を見ると…

  • 军曹鱼科 (海bai鲡科)     Rachycentridae      军曹鱼属du  (海鲡属)     Rchycentron     鱼类
  • 军曹鱼  Rachycentron canadus(海鲡),俗称       海竺鱼、bai锡腊白、海du干草  、海丽仔、懵仔鱼、鱼仲、懵仲

…とあります。学名から引っ張ってみると…

Rachycentridae(スギ)

▲こちらに詳細あり。沖縄では「黒カンパチ」と呼ばれているそうです。

1つ問題なのは、この魚、特に珍しい魚ではないみたいなのです。だったら、尖閣まで出ていく漁師なら名前を知ってそうですよね。または自分が知らなくても、周囲の誰かに聞けばいいわけですし。

もしかして、これを尖閣周辺の海域で釣った人は、プロの漁師じゃなくて、趣味の釣り師じゃないのかな…

* * * * *

他にも断片的な情報はいくつか出てきたのですが、中文の魚名を学名や英名に対照させて、日本語まで訳すのが結構面倒ですね。

それと、日本側の情報は今回ノータッチですが

https://blog.canpan.info/nfkouhou/archive/214

▲こちらを見ると日本の漁業者に対して行われた聞き取り調査がまとめた本があるそうです。そういえば、魚釣島には鰹節工場があったのだから、カツオも釣れて当たり前ですよね。

この件はまた日を改めて、詳しく取り上げてみようと思います。

中国が反論できない 真実の尖閣史

中国が反論できない 真実の尖閣史

  • 作者:石 平
  • 発売日: 2017/08/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)