ニコン クールピクスP7000
長年ニコンD40を使い続けましたが、去年の中頃から動作がおかしくなり、修理受付終了にギリギリで間に合って、キレイに修理してもらったものの、今後は正規の修理ができないため、D40は家の中で物撮りに使うぐらいで、持ち出さないようになってしまいました。
最近よく使っているのはニコン・クールピクスP7000。古いカメラだけど使いやすく、キレイな写真が撮れます。コンパクトなので旅行に携行しやすいのもありがたい。

Nikon デジタルカメラ COOLPIX P7000 ブラック 1010万画素 光学7.1倍ズーム 広角28mm 3.0型液晶 1/1.7型CCD
- 出版社/メーカー: ニコン
- 発売日: 2010/09/24
- メディア: Camera
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P7000もニコンの修理受付は終わっているものの、あまり故障する箇所がなく、しいて言えばレンズバリアがたまにつっかえるぐらい。指で開ければ問題ないので、これを使い続けています。
古いデジカメを引き続き使いたいけれど…
P7000の長所は、ニコンの一眼レフ機と似たような操作体系を持っている上に、ホットシューもあることで、ニコン一眼レフのフラッシュを共用できること。私は写真撮影をする時に、あまりレンズ交換をしたいとは思わないタイプで、全て標準ズームで撮ってしまうので、レンズ固定の方が気が楽です。レンズ沼にはまらなくてもいい、無駄に交換レンズを持ち歩かなくてもいい。レンズ交換で内部にホコリが入る心配もありません。
P7000の致命的な欠点をあげると…
- 接写に弱い。
- 連射速度が遅い。
この2つが私にとって非常に悩ましい問題となっていました。
接写に弱いのはもうわかりきったことなので、最初から接写しようとは思わないし、接写が必要な時はスマホで撮影するようにしています。
ただ、連射速度が遅い…というのが非常に困ります。
連続して撮りたい時、1枚撮影する度に、次の撮影が可能になるまでじっと待たされるのです。
新しいデジカメを買えば良いのですが、他に好きになれるものがなく、後継になるはずだったニコンDLは発売中止に。
そこで、着目したのはSDカードでした。
古いSDカードの書き込み速度
今まで使用していたのはこちらのSDカード。
カードに表記されている転送速度は30MB/秒。これはたぶん読み込み速度で、書き込み速度はこれより遅いはず…
▲計測してみると、実際の書き込み速度は12.90MB/秒。読み込み速度が速すぎるけど、これはキャッシュSSDの影響なので無視して下さい。
▲こちらがキャッシュSSDの説明になります。
今は、もっと速い転送速度のSDカードがあるので、そちらを使えば撮影ごとの待ち時間が短縮されて、連続撮影がスムーズに出来て、イライラさせられることも少なくなるのではないか…と思ったのでした。
サンディスク・エクストリームPROの書き込み速度
そこで、サンディスクの「エクストリームPRO」というSDカードを入手しました。型式で言うと「SDSDXPA-064G-EPK2」。UHS-I Class10で、読取り最大95MB/秒、書込み最大90MB/秒…というカタログスペックになっています。これが6000円を割る低価格でサンディスク製ですから、お得だと思い購入しました。
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SanDisk Extreme PRO SDXCカード UHS-I Class10 64GB 95MB/Sec [国内正規品] SDSDXPA-064G-EPK2 [エコパッケージ]
- 出版社/メーカー: サンディスク
- 発売日: 2015/07/24
- メディア: Personal Computers
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▲計測してみると、書き込み速度は81.86MB/秒(!)
カタログスペック以下ですけど、アマゾンのレビューを見ても、大体こんなものですから、80MB/秒を下らないのなら、これでいいかな…と思いました。
実際にP7000で使ってみて、古いSDカードよりも速くなっているのは体感できました…けど、結構微妙な違いなんですよね。実際はどれぐらい速くなったんだろう?
実写テストによる撮影速度の比較
そこで、新旧2つのSDカードを使って、次の撮影が可能になるまでの待ち時間を計測してみることにしました。
計測の前に、ちょっと説明を致します。
▲P7000はシャッターを切ると、ファインダーの左にある小さな緑のLEDが点滅するようになっています。ここが点滅している間は、撮影した画像がSDカードに送られている状態で、次の撮影ができません。私はこれを「待機状態」と呼びます。
▲実は、この「待機状態」が発生するのは、RAW撮影+JPEGのFINEを書き出した時でして、JPEGだけなら待機状態にはならず、サクサクと撮影できます。
私はJPEGでの使用がほとんどで、RAWはほぼ使わないのですが、一応「保険」のためにもRAWを残すようにしています。
計測には我が愛用のチプカシミリタリーを使用しました。
シャッターを切った瞬間にストップウォッチでの計測を開始。グリーンのLEDの点滅が止まったらストップウォッチを止めます。
非常にいい加減な計測(笑)…全部手作業ですから、誤差を考慮して、各SDカードで3回計測を行うことにしました。
【テスト】古い東芝のSDカードの場合
▲1回目…4秒37
▲2回目…4秒52
▲3回目…4秒16
【テスト】サンディスクの新しいSDカードの場合
▲1回目…3秒18
▲2回目…3秒21
▲3回目…3秒18
偶然、1回目と同じタイムが出ました。
ようするに、新しいSDカードだと1秒ちょっとぐらい待機状態が短縮されるわけです。
【結論】速くはなるけど、書き込み速度に比例した値にはならない
古いSDカードの書き込み速度が12.9MB/秒で、新しいのは81.86MB/秒ですから、単純に考えて6.3倍のスピードなんですけど、待機状態の時間はそれに比例して激減することはありませんでした。
P7000は古いデジカメで、UHS-Iには未対応なので、SDカードだけ速いものにしても、高速化には限界があるものと思われます。
「1秒の差」をどのように評価すべきか
5月の連休の間、上海の友人の家にいたのはhttps://t.co/lFpIqmCSAl
— 黒色中国 (@bci_) 2017年5月25日
▲こちらの連投でお伝えした通りだ。今晩からはその「後日譚」をツイートしようと思う。あまり皆さん興味ないかも知れないが、私にとってはここからが本題でもあった。連休の間、色んなことがあったのだ… pic.twitter.com/uk12h0WoRe
5月以来ずっと続けているツイッターの連投があるのですが、この連休の時に私はP7000を使って2000枚ほど撮影しています。毎度連射するわけじゃありませんけど、もしこれがずっと連射していたとして、新しいSDカードと比較すれば、2000×1秒=2000秒=約33分ほど余分に「待機状態」の時間を取られていたことになります。
たかが1秒、されど1秒。
待たされるストレスが若干緩和されるので、ありがたいのですが、それに6000円近くも投資する意味があったのか。
JPEGのみで撮影すれば、古いSDカードを使っても、待機状態そのものがなかったのに。
そういう話をすると、身も蓋もないのですが、とりあえず待機状態は1秒短縮されたのだし、新しいSDカードは、別に新しいデジカメを購入すれば、そちらで本領発揮してくれそうですから、まぁ、とりあえずは良い買い物だったんじゃないかな…と思っております。