2月24日は中国人写真家レン・ハンの命日なので、ツイッターでも追悼の意を表して服喪アイコンに変更しておいた。早いものでもう三回忌である。
今年は「黒色中国10周年」で、これからどうしたものかと毎日考えている。ツイッターもブログを10年もやってきたから、この経験と蓄積を活かせば何か面白いことが出来るかも知れない。ただ、毎日のクソリプと、下らないことで小突き回される「コスト」を考えると、陰鬱な気分になってしまう。
レン・ハンのことを思い出す度に、「ツイッターなんかやってないで、彼に会いに行っておけばよかったな…」と後悔する。
▲彼の動画を見た時に、「この人とは話が合いそうだな」と直感したのだ。全然活動分野が違うけど、何か、自分に近いものがあることを直感した。それが何かはわからないけど、訃報を見たらすぐに追悼のブログ記事も書きあげてしまうぐらいに、彼には何かを感じていた。私が彼から感じていたのが何なのかは、彼の死によって永遠にわからなくなった。
長く生きていると、そういうことが何度かある。
聞いておくべきだったことを聞く前に、伝えなくてはいけないことを伝える前に、再会する約束をして会う数日前に、肉親や友人や大切な人がこの世から去ってしまう。
ツイッターなんかで、人生を無駄にして、心を消耗している場合じゃないよな…と思う。
ただ、遡ると、最初にレン・ハンのことを知ったのはツイッターで彼の動画の告知を見たのがキッカケだったはずだし、ツイッターから学ぶこと、ツイッターで出会う素晴らしい人達もいるのは確かだ。
だから、ツイッターの負の面ばかり強調して考えるのもどうなのかな…いや、やっぱり面倒な人が多いしな…というのをこの数週間、逡巡と考え続けている。
こんな悩みに答えはないので、カメラを買った。
私は、人生に行き詰まると時計かカメラを買う。
新しい時計か、新しいカメラを身に着けて外に出たら、新しい人生が始まるんじゃないかと期待するからだ。
新しいカメラを買って、既に亡くなってしまった人たちや、これから出会うかも知れない大切な人たちのことを、しばらく考えておこうと思う。
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