黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

仙術超攻殻オリオン、セクシーサイボーグナオミ、落合陽一…的な世界の始まり

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士郎正宗の漫画は昔から好きで、全部読んだのですが、私としては『攻殻機動隊』よりも、『仙術超攻殻オリオン』の方が好きだったりします。

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▲単行本が出てすぐ読んで、くり返し読んで、引っ越しを繰り返す内に紛失してしまったので、写真は数年前に買い直したものです。

どうして『仙術超攻殻オリオン』の方が好きなのか…というと、私自身が中国語を学び、中国の文化に関心が強いから…というのはあるんですが、正直なところを言うと、『攻殻機動隊』よりも、『仙術超攻殻オリオン』の方に、未来を感じるし、「リアルな未来」のような気がしていたから…なのです。

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▲こちら『仙術超攻殻オリオン』のアラスジですけど、こうやって読むと何のことやらわからない…荒唐無稽な話にしか思えないわけですが、「荒唐無稽」という点においては、『攻殻機動隊』も私にとっては同じ…というより、『攻殻機動隊』の「科学万能」で文化・伝統・宗教の希薄な世界が、返って私にはウソっぽく見えるわけです。

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最近、『ハードウェアハッカー』という本にハマっておりまして、こちらでも幾つかブログ記事を書きました。

私自身、この1年ぐらい深センに何度か通って、あの街のなんたるかを、中国の未来を見極めるべく、アチコチうろつきまくっているわけですが、

▲先日、こちらの動画を拝見しまして、その筋では有名な「セクシーサイボーグ」のナオミさんの講演なのですが、これの4分30秒ぐらいから、「sino:bit」(八卦単片機)というワンボードマイコンの説明が始まります。

これを見た瞬間に、「おお!深センで『仙術超攻殻オリオン』が始まってる!」と思いました。

彼女の主張をよく聞いてみると、ちょっと形を変えて、中国風にしてみました…中国語対応もしてみました…というカンタンな話ではない。

昔、あの漫画を読んで「未来」を感じていたのは錯覚じゃなかった。あの漫画の世界が深センで始まろうとしているのではないか。

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落合陽一さんがよく引用するアーサー・C・クラークの言葉で、「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」というのがありますが、科学がどんなに発達しても、土着的な文化、伝統、宗教から人間は逃げられない。ずっと生活の中にそれらを織り込んで、これからも生きていく。科学が発展して、文化・伝統・宗教を淘汰するのではなくて、既存の文化、伝統、宗教の中に科学が取り込まれて、魔法みたいになっていく。

ナオミさんがsino:bitでやろうとしているのは、欧米発のコンピューター技術を、中国の伝統文化と織り交ぜて消化吸収し、「中国人のもの」にしようとする試み…今までの単なるパクリや模倣や受け売りではなくて、「自分たちのもの」にする第一歩で、

同時に、『ハードウェアハッカー』的な世界と、ゲノム編集出産みたいなことも深センで始まっている。最先端の技術と、人間の進歩、中国文化への取り込みが並行して行われている。

たぶん、こういうことを100年もやってたら、『仙術超攻殻オリオン』的な世界が現実化する。それが深センで既に始まっている…と思い、長年の『仙術超攻殻オリオン』ファンとしては嬉しくなったのでした。

それにしても、『仙術超攻殻オリオン』のアニメ版っていつになったら作られるのでしょうね…漫画版の続編でもいいから、新作を出してほしいものです…

仙術超攻殻オリオン (Comicborne)

仙術超攻殻オリオン (Comicborne)

  • 今日の発見 このブログ記事を公開してからわかったのですが、『オリオン』が好きな人ってツイッターにたくさんいらっしゃいましてw、人気のある漫画だったんだなぁ…と嬉しくなりました。ぜひ続編に期待したいです。