やっと苦労して手に入れた『ハードウェアハッカー』。日々の仕事の合間に少しづつ読み進めています。私は電子製品の開発・生産などとは全く無関係の門外漢だけど、読んでいて非常に面白い…エキサイティングな本です。
私は中国とは長い付き合いで、深センにも住んでいたことがあります。華強北にもしょっちゅう通っていた時期があるのですが、それはこの筆者が深センと関わり始めたのととほぼ同時期にあたります。
そして本書は、「米国人は深センを、現代中国をどう見ているのか?」という「気づき」を与えてくれます。普段自分が中国を見ているのとは異なる「視点」を与えてくれるのです。
中国関連の書籍はたくさん読んできましたが、非常に新鮮な気分で読めるのが本書であります。
最近の私の読書はほとんどKindleですが、『ハードウェアハッカー』は紙で購入したため、Kindleハイライトが使えません。
「Kindleハイライト」とは、任意の箇所にアンダーラインを引いてクラウドで保存したり、共有できる機能です。
【参考】Amazon.co.jp ヘルプ: ブックマーク、ハイライト、メモを使用する
紙の本だから、昔通りに蛍光ペンでアンダーラインを引けば良いのですが、それでは後でアンダーラインの箇所を引っ張り出したり、読み返す時に面倒なので(だからKindleに移行したのもある)、アンダーラインの箇所を抜き出して記録しておこうと思います。
それと、読み進める上で出てくる、知らないモノとか言葉などについても、こちらに記録しておこうと思います。
このブログ記事は個人的な読書メモですが、これから本書を読もうとされる方の参考になれば幸いです。
(本記事は随時更新。以下、目次順です)
【目次】
- 問題解決をしているすべての人が、この本から多くのことを学べる(高須正和)6~12頁
- バニーから日本の読者へ(13~16頁)
- まえがき(17~18頁)
- 本書のダイジェストと読みどころ(28~35頁)
- Part 1 量産という冒険(37~41頁)
- Part2 違った考え:中国の知的財産について
- Part3 オープンソースハードウェアと僕
- Part4 ハッカーという視点
- エピローグ
- 監訳者解説(山形浩生)
問題解決をしているすべての人が、この本から多くのことを学べる(高須正和)6~12頁
Chumby(チャンビー)
この本で度々出てくるリナックスベースのガジェット。
チャンビー - Wikipedia
実物を見たことがないので上手く想像できない。ネット上にある断片的な情報を見るに面白そうで、イーベイでもまだ入手可能のようだが、サービスサーバーと連携しないと使えず、サービスサーバーの運用は2012年に終わっているので使えない。
ネットでチャンビーの情報を漁っている内に、本書の筆者であるバニー氏の動画を発見した(日本語字幕付き)。今から10年前のものである。
だんだんと、チャンビーを使いたくなってきたのだが残念だ。ちなみに…
Chumbyの日本語の解説本がありました。
使えるものならぜひ使ってみたいのですけどねぇ…
深セン視察ツアー
「彼は2014年に伊藤穰一ほかMITの研究者たちに中国の深センを案内している」(9頁)
著者は、現在日本でも流行りの「深セン視察ツアー」の元祖みたいな人なのですね。
「日本がこの先どうなる」といった主語の大きい 話に、僕は正直少しうんざりしている
「日本がこの先どうなる」といった主語の大きい 話に、僕は正直少しうんざりしている。大事なのは自分でできることと、同じようなことをやりたい人とどうつながるかで、そうした行動の積み重ねの1つひとつが、100の分析や評論よりも自分を変え、さらには世の中を変えていくだろう。
高須正和さんらしい言葉。彼の今までの著書やツイッターの日々のつぶやきを読んでいますけど、私は主語が大きく、100の分析や評論の側の人間なので、地に足がついた実際的な彼の姿勢…たぶん、「ハッカー精神」ということ…には学ぶところが多いです。
バニーから日本の読者へ(13~16頁)
リープフロッグ(15頁)
この言葉を知らなかったのでググってみると
リープフロッグ - Wikipedia
▲ウィキペディアにたくさん出てくるが、
リープフロッグ型発展 - Wikipedia
▲のことだろう。
既存の社会インフラが整備されていない新興国において、新しいサービス等が先進国が歩んできた技術進展を飛び越えて一気に広まること
ウィキペディアでも事例として紹介されているが、中国では固定電話が遍く普及する前に、携帯電話が普及してしまった。そのことを「リープフロッグ」と呼ぶのだろう。ちなみに中国語では「蛙跃法」と書くらしい。
どこの出身だろうと人は同じ基本的なニーズと感情を持っている
「この長年にわたり、どこの出身だろうと人は同じ基本的なニーズと感情を持っていることを理解した。欠けているのはお互いの意図や感情を正しく解釈し、それぞれにユニークな人間の欠陥を受け入れ、サポートしてくれる文化的な背景や感受性だ」(15頁) https://t.co/jQqMbkn2sz #ハードウェアハッカー pic.twitter.com/IQELlOAGrJ
— 黒色中国 (@bci_) November 6, 2018
著者がこのような人生哲学に、どのようにして行き着いたのか大変興味がある…というのも、私も同様の考えを持っているけれど、それは中国から学んだものだからだ。
人間関係の失敗の半分は、自分固有の問題だからだ。
「人間関係の失敗の半分は、自分固有の問題だからだ。それでも僕は、多くの文化とコラボレーションするリスクをとることが、自分の人生を豊かにし、可能性を広げてくれると確信している。」(15~16頁) #ハードウェアハッカー https://t.co/jQqMbkn2sz pic.twitter.com/LZTI9Uqp88
— 黒色中国 (@bci_) November 6, 2018
『ハードウェアハッカー』は、安価でもないし(2570円もする)、400頁を越える分厚い本だ。それでもこの本を読んでみたい、その価値が充分にある…と確信したのは、この一節が目に飛び込んできたからだ。私自身が、今まで色んな失敗をしてきた。その多くは中国においてだった。それでも私が「リスク」を取り続けるのは、筆者と同じような確信を持っているからだ。
まえがき(17~18頁)
筆者のブログと動画
この本のほとんどの内容は僕のブログに掲載されていて…(17頁)
この本の購入を検討始めた際に、著者のウィキペディアを探してみたけど見つからなかったが、ブログを探すついでに改めて調べてみると英語版のウィキペディアに彼の説明があった(以前は日本語版でしか調べてなかった)
Andrew Huang (hacker) - Wikipedia
▲huangだから「黄」さんかな。中国系の米国人である。
https://www.bunniestudios.com/
▲ブログはこちら。もちろん英語である。私には読めないのが残念(´Д⊂グスン
▲YOUTUBEで検索してみると、彼の動画がたくさんある!でも全て英語。字幕がついているのはない?みたい。精度はアテにできないが、自動翻訳で見てみようと思う。
自動翻訳(⇒日本語)に対応していない動画が大半なのだが、こちらのTEDxの講演は自動翻訳可能でした。動画で見ると、バニーさんは若々しい感じのイケメンなのでした。
【YOUTUBE】『「物質、情報、生活の融合がもたらす未来」 - Innovative City Forum 2014 - 先端技術セッション』https://t.co/Alf8ZEIYmV 東京で開かれた国際会議における講演。 #ハードウェアハッカー の著者、アンドリュー”バニー”ファン氏が登壇。出番は動画の6分目以後から。日本語の同時通訳あり
— 黒色中国 (@bci_) November 30, 2018
▲こんな動画も見つけました。日本でも講演をされていたのですね。
本書のダイジェストと読みどころ(28~35頁)
「議論が分かれるからというだけで、女性が投票せずに黒人がバスの後部座席に座り続けていたら、アメリカはいまだに人種分離が続き、女性選挙権もなかっただろう。」(30頁) https://t.co/jQqMbkn2sz#ハードウェアハッカー pic.twitter.com/lFHAEYzycd
— 黒色中国 (@bci_) November 7, 2018
『ハードウェアハッカー』はギークな人が書いたオタクな本…かと思いきや、こうした警句・箴言が次々に出てくる。優れたモノづくりの背後には、洗練された哲学があるのだろう。こうした言葉を拾っていくのが面白い本でもある。21世紀の思想書は、コンピューター関連書籍のフリをして出てくるのだ。
それと、この「読みどころ」は本書を読み進める上で必ず最初にキッチリ押さえておくのを推奨する。文末で11章のインタビューから読み始めるのもいいかもしれない…と指摘してあるのだが、これは小説ではないので、必ずしも最初のページから最後のページまでを順に読むべき本でもないと思う。私自身、あちこちをつまみ読みしながら、読み進めている。気になる箇所から先に読んで、気がついたら全部読んでました…というようなタイプの本だ。
Part 1 量産という冒険(37~41頁)
1章 メイド・イン・チャイナ
「この街に住む1,200万人の人たちはほとんど設計や製造に携わり、多くの人が英語を学んでいて、みんな働くのに夢中だ。どこかに未来のジョブズとウォズニアックがいて、次の革命を静かに進めているのはまちがいない。」(52頁) #ハードウェアハッカー https://t.co/Z8qHJyp544 pic.twitter.com/VvVmKTlZLf
— 黒色中国 (@bci_) November 9, 2018
この箇所についてはツイッターで連投したので、こちらにも貼っておきます。
『ハードウェアハッカー』を読んでいると気付かされるのは、日本だと、中国や深センを語る上で、本来何の関係もないはずの国内の親中/反中のバイアスに忖度しなきゃいけない…自然にそういう物言いが身についている日本人の悪癖から、完全に解放されている…ということだ。https://t.co/80MyqvS6ZM
— 黒色中国 (@bci_) 2018年11月9日
「贔屓の引き倒し」でもないし、いわゆる「中国アゲ」でもない。私は『ハードウェアハッカー』を「米国人が書いた中国論」として読んでいるんだけど、こんなにストレートで簡潔で力強く、深センのことをズバッと書いてくれると本当に嬉しくなる。この本が日本語で出版されたのはとても素晴らしいことだ
— 黒色中国 (@bci_) 2018年11月9日
ルトワックの『中国4.0』を読んだ時の興奮に似ている。『ハードウェアハッカー』とは全く異なる分野の本だけど、あちらも「日本的中国観」から解放された米国人の中国論なのだ。日本語の言論空間が、いかに閉鎖的で内向的で歪んでいるのかを教えてくれる。この2冊は濃密な知的興奮を与えてくれる本だ。
— 黒色中国 (@bci_) 2018年11月9日
日本だと、中国をアゲっぱなしだと後ろから刺されるから、「保険」を打って斜に構えアラ探し的に問題を指摘したりする一方で、「なぜ日本からジョブズは出てこないのか」とかのたまうのだが、『ハードウェアハッカー』は、深センから未来のジョブズやウォズが出てくるのはまちがいない…と書いてしまう
— 黒色中国 (@bci_) 2018年11月9日
「どこかに未来のジョブズとウォズニアックがいて、次の革命を静かに進めているのはまちがいない。」と書く筆者が、ジョブズやウォズニアックを輩出した国の人なのだから説得力がある。つまらない揚げ足取りで因縁をつける輩がふんぞり返る国では、「未来のジョブズ」が居たとしても潰されるだけだろう
— 黒色中国 (@bci_) 2018年11月9日
2章 3つのまったく違った工場の中身
3章 工場に発注するためのHowTo
Part2 違った考え:中国の知的財産について
「大金持ちになる最短方法は、より多くの製品を売ることだ。だれが権利をもっているかなんていう抽象的な観念をめぐり口論するなんていうのは、夕食後に白酒で酔っ払ってやればいい無駄な作業でしかない。」(147頁) #ハードウェアハッカー https://t.co/jQqMbkn2sz pic.twitter.com/G1evqPEqlm
— 黒色中国 (@bci_) November 11, 2018
この箇所は、中国人の知財に対する考えをよく表していると思いました。「知財に対する意識が低い」というのではなくて、別の考えを持っている。儲けることが第一の目標になっている。
以前、中国にデザインをパクられまくっている日本企業の話を聞いたことがあるのですが、その会社は一切訴訟などをしない。訴訟などしてもパクられるし、法的な解決ができるころには流行は移って訴訟になったデザインの商品はもう儲からない。だから次々に新しいデザインを生み出して、新しいビジネスチャンスを開拓するところに専念する、と。中国企業と競合する時代のやり方はこれしかない…という話でした。
4章 公开イノベーション
「僕の友達は梁山泊のリーダー宋江を、ロビン・フッドとチェ・ゲバラの合いの子みたいなものだと説明していた」(151頁) https://t.co/jQqMbkn2sz #ハードウェアハッカー pic.twitter.com/M8szkD8E23
— 黒色中国 (@bci_) November 7, 2018
今まで水滸伝を何度も繰り返し読んできましたが、これほどわかりやすい例えは見たことありませんw。英語で米国人に向けてわからせようとするば、こういう説明になってしまうのですね。
5章 さまざまなニセモノたち
「僕が中国で一緒に働いた大多数の人は、一生懸命働く正直な人たちで、僕をゴマカして儲ける楽な機会には手を出したりしない。本当に大事なのは、少数の悪事をあまり一般化しないことだ。」 (202頁) #ハードウェアハッカー https://t.co/jQqMbkn2sz pic.twitter.com/bJQMNBGl93
— 黒色中国 (@bci_) 2018年11月12日
Part3 オープンソースハードウェアと僕
「もしテクノロジーがブラックボックス化するのを受け入れたら、それはそうしたものを作り、規制する会社や政府に主体性を譲り渡すことになる。」(209頁) #ハードウェアハッカー https://t.co/jQqMbkn2sz pic.twitter.com/A2ZvQhORmk
— 黒色中国 (@bci_) November 12, 2018
6章 chumbyの物語
#ハードウェアハッカー を読み進める内に見えてきたけど、アンドリュー”バニー”ファンが製作に関わった「Chumby」とは、彼が愛してやまない「AppleII」のコンセプト(オープンソース)を継承したもの…「AppleIIの再来」だったのではないか。私もAppleIIを持っていたので、彼の気持ちがわかる気がする pic.twitter.com/wjWfokhNyO
— 黒色中国 (@bci_) November 12, 2018
第6章では大いにChumbyへの購買欲を掻き立てられて困りますw
この章では220~233頁に著者が受けたインタビュー記事の日本語訳が掲載されている。主にChumbyに関するものだが、筆者の経歴や考え方を理解する上で、11章に掲載されている2つのインタビュー同様、非常な重要なものとなっている。
▲英語の原文はこちら。ちなみに
You searched for andrew bunnie | Make: DIY Projects and Ideas for Makers
▲こちらのサイトにはアンドリュー”バニー”ファン氏に関する記事がたくさんありまして、こういう時に英語が読めない自分がつくづく恨めしいです…
「だれにとっても、所有するハードウェアのなかで最もクールなのは自分の身体なんだ。それが上手く動かなかったら、ほかに何の希望も持てない。」(233頁) #ハードウェアハッカー https://t.co/jQqMbkn2sz pic.twitter.com/UKMT3LGAwY
— 黒色中国 (@bci_) November 13, 2018
7章 Novena 自分自身のためのラップトップをつくる
8章 Chibitronics:サーキットステッカーを作る
Part4 ハッカーという視点
9章 ハードウェア・ハッキング
10章 生物学とバイオインフォマティクス
本書は11章が雑誌に掲載されたインタビュー2本なので、実質的には10章が最終章になる。
最終章のタイトルは一見わかりにくいのだが、ようするに「バイオハッキング」についてである。
この章は本書の中でも最もミステリアスな内容になっている。というのも、1章から9章は著者の今までのモノづくりの体験や、個人的な知的好奇心…ハードウェアハッキングに関する話なのだが、10章は、雑誌で肺炎マイコプラズマの代謝経路の図をみたのをきっかけに、バイオハッキングの詳細な話が展開する。なぜ著者がバイオハッキングにこれほどの関心を持っているのか?他のモノづくりと同様にバイオハッキングも「ビジネス」として関わっているのか…その一切の事情はふせられているのである。
著者のバイオハッキング論は突如本格的に難しい話に入ってしまうので、予備知識がないとついていくのが大変だと思う。
▲そこで、こんな動画をみつけた(『ハードウェアハッカー』の著者アンドリュー“バニー”ファン氏とは無関係)。日本語字幕もついている。この動画はバイオハッキングの概要がわかりやすい。そして本書が1章から9章までの間で触れてきた内容とバイオハッキングがさほど遠くないのが見えてくる。
ただ、動画(5分49秒~)では、
「安全手順にも従い、病原菌は扱っていません。病原菌を扱っているような人は、残念ですがバイオハッカーではなくバイオテロリストです」
という言葉が出てくる。
『ハードウェアハッカー』第10章を読むと、最初から豚インフルエンザウィルスを例に取り、豚インフルエンザをハックする…スーパーバグEHEC O104:H4(腸管出血性大腸菌)…と続く。
単なる知的好奇心なのか。それとも著者はこれらに関するビジネスやプロジェクトに参加しているのか。全く明かされないまま10章は終わる。
遺伝子解析についての神話を打ち壊す
▲こちらは「パールフレンド」が執筆した論文。但し英語で有料。
バクテリアの中のCRISPRs(380~384頁)
ここから、ゲノムの解析にとどまらず、遺伝子を編集する技術…CRISPR/Casシステムの説明が始まるが、わかりにくい。
▲TEDにCRISPR/Casシステムについての説明がある(日本語字幕もあり)。こちらは図説もあるので幾分かわかりやすくなっている。
ここで著者の重要な経歴の一部が公開されている。
CRISPR/Casシステムが解析されたのはChumby廃業の直後だが、僕はその頃シンガポールゲノム研究所の、スワイン・チュー先生の感染症研究室でインターンをしていた。(382頁)
10章を読むに、あんまり詳しいのでまるっきりの素人ではないはず…と思っていたが、そういうことだったのだ。
11章 2本のインタビュー
この章では、著者が受けたインタビュー記事を転載している。1つ目は、CSDN(China Software Developer Network)という雑誌に掲載されたもの。
元は中国語で、ネット上で公開されている。中国語が読める人は、こちらの元記事と合わせて読んだ方が面白いかも知れない。この手の技術系の記事を中国語と日本語の両方で対照させながら読めるのは、貴重な学びの機会でもある。
2つ目のインタビューは、『Blueprint』というメディアに掲載されたもので、ネット上でも公開されているそうなのだが…
https://theblueprint.com/stories/andrew-huang/
▲こちらは現在リンク切れになっている。何かの間違いかと思ったが、バニー氏の英語版ウィキペディアでも、このリンクが掲載されているので、間違いはないだろう。
11章の2つのインタビューというのは、一応「章立て」してあるものの、ヨソのメディアに掲載されたものを最後のオマケにつけておきました…という印象が強い。この本は小説ではないので、最後の章から読んでも問題はないし、どちらかといえば、最初にこのインタビューを読んでおいた方が、筆者のキャラや話しの全体像をつかみやすいと思われる。
「ハッカー精神は、人間の問題解決能力を表現する究極のものだ。だれかに決められた社会の構造やしきたりではなく、自分自身の目で世界がどのようなものか見極める能力といえる。」(401頁) #ハードウェアハッカー https://t.co/jQqMbkn2sz pic.twitter.com/jTpjlwGAce
— 黒色中国 (@bci_) November 9, 2018
ちなみに、アンドリュー“バニー”ファン氏のインタビューは第6章にも収録されております。あちらのインタビュー内容はChumbyに重点が置かれているため、11章ではなく6章で掲載されたのでしょうが、バニー氏の考えや彼の人柄を理解する上では6章の方も重要です。この本を読破するにあたって、11章の2本のインタビューを先に読む人なら、6章のインタビューも先に読んでしまってOKと思います。