黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

どんぐり豆腐が食べたい

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以前、知人が経営しているレストランの新しいメニューを一緒に考えたことがあり、肉料理が得意な店だったので、肉を使う料理について調べていました。

元々、日本では明治まで肉食が一般的ではなかったので、肉料理となれば西洋風のものが少なくないけど、肉食を禁ずるようになったのは仏教の影響です。

…ということは、仏教伝来以前に遡れば、日本古来の肉食文化があり、それらは日本の風土と日本人の嗜好や体質に合ったもので、現代日本人にも好まれる一品になりえるのでは…と考えたのでした。

【目次】

縄文ハンバーグ

そこでいろいろググっている内に探し当てたのが「縄文ハンバーグ」なる奇妙な名前の料理…縄文時代の遺跡の出土品の中に、「クッキー状炭化物」があり、どうやら縄文人は狩猟で得た肉にドングリなどの木の実をまぜて調理していたらしい…これが、私とドングリ食の最初の遭遇でした。

考えてみたら、仏教だけじゃなく、米も外来のものでして、米作が始まる前、日本ではドングリが食べられていた。ただ、調べてみると、ドングリの食文化は米作の開始後も続き、戦前戦後あたりまで普通に食べている地域があった…今でも食べている人がいる…というのがわかってきたのでした。

どんぐり食研究家

そこで、ツイッターでどんぐり食べている人がいないかなぁ…と探している時に見つけたのが

▲こちらのアカウント。どんぐり食研究家のChiakiさん。世の中には色んな人がいるんだなぁ…と気づかせてくれるのがツイッターですが、とにかくChiakiさんのツイートは私のツボにハマりまして、ツイートを拝見するようになって数年が経ち、つい数日前、Chiakiさんとどんぐり食の話になった…というわけでした。

どんぐり粉

この数年、何かと忙しくて、興味を持ちながらも「どんぐり食」のことは先延ばしにしていたんですけど、先日の話でわかったのは、どんぐり粉なるものがある…ということでした。

近所の公園にどんぐりを拾いに行こうかと思っていたのですけど、寒いし、そこら辺の汚い公園のどんぐりを食べるのも気が進まない…でも、このどんぐり粉を見つけることで、もうちょっと洗練されたどんぐり食の道が開けたのでした。

どんぐり豆腐

そういえば、中国ではどんぐりをどうやって食べているのか…と調べてみると、

中国語でどんぐりは「橡子」(xiangzi)と書くのですが、ようするにこれって「どんぐり豆腐」…韓国のドトリムク もこの種のもので、日本にも似た食べ方があるのです。

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▲こちらは中国の「橡子豆腐」

▲こちらには、日本のドングリ餅の作り方の解説があります。

最初は、どこかでどんぐりを拾ってきて、炒って食べるか、アク抜きして…と考えていたのですが、この「どんぐり豆腐」はとりあえず製品化されて販売もされており、どんぐりの味見ができるからいいですね。来年はとりあえず「どんぐり豆腐」を食べるところからスタートしてみたいと思います。

発見!体験!日本の食事〈1〉ドングリクッキー―縄文時代の食事を体験しよう

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  • 今日の発見 実は、日中韓は「どんぐり食文化圏」だった。