黒色中国ブログのコンテンツの中で、ナニゲに好評なシリーズの第3弾ですが、
最近話題の中国製格安トレッキングシューズを購入してみたので、レポートしてみようと思います。
最近アマゾンで良く見かける「中国製格安トレッキングシューズ」とは?
最近、日本のアマゾンで「トレッキングシューズ」で検索すると、非常に安価なものがありまして、写真で見る限りはシッカリしてそう…以前から気になっていたんですけど、これらを細かく観察すると、次のようになるかと思います。
- 有名なブランドの名前がついているけど、製造しているのは別会社で中国製品。
- まるっきり中国のブランド。無論中国製品。
この数ヶ月このカテゴリーのトレッキングシューズがとても気になっていて、ヒマのある時に細かいスペックやレビューを見ていたのですが、その中で気になるものが1つありました。
私の場合、ある程度の耐水性があって、防滑性があればOKなのですが、防滑性のある格安トレッキングシューズの中で一番安かったのがこれ。3599円…そんなに安くて大丈夫かな?と思いつつも、返品無料の商品だったので、とりあえずチャレンジで購入してみました。
ネットでの靴選びって、サイズで悩むものですが、私の足の実測値(25cm)にプラス1cm…という基本的な計算の仕方(スポーツシューズ系はこういう選び方で大体OKです)で26cmを購入したところ、ピッタリのサイズでした。
キャメルクラウン・トレッキングシューズの細部を観察する
靴ネタシリーズの最初がアシックスのトレッキングシューズで、アシックスがトレッキングシューズの生産をヤメてしまったため、ハードな旅行に耐えうる丈夫で使いやすい靴を探しているわけですが、やっぱりトレッキングシューズがいいや…というわけで、今回は履き脱ぎしやすいローカットのモデルを購入してみました。
▲まず、タンとカカトの両方に「取っ手」がついてまして、これで履き脱ぎが非常にしやすいです。
▲靴紐は若干細めかな?と思うものの、しっかりと結べるもので安っぽさは全然ありませんでした。歩行中に緩んで解けることもありませんでした。
▲爪先部分は硬めの仕上がりでしっかり補強されておりまして、安全靴ほどじゃないですけど、硬いところに足をぶつけても大丈夫。しっかりと足を保護してくれています。
▲つま先の裏の防滑?のオレンジのギザギザは地面をしっかりと掴んでくれます。歩き心地悪くありません。
▲それと、履き口回りは厚みがあって、靴紐を締めると足をしっかりを支えてくれます。この安定感、非常に良いです。
▲裏はこんな感じ。アシックスのトレッキングシューズに比べると、シンプルすぎるし、立体感にかけるのですが、接地面が大きくて立っている時に安定感があります。防滑性も充分でした。
かかと側もシッカリと保護されている感じで、少々ぶつけても足への衝撃は抑えてくれそうです。少々高いところから飛んでも(1m20cmぐらい…着地面はコンクリ)衝撃吸収してくれました。
▲ゴアテックスではないので少々蒸れるといえば蒸れるのですが、一応こういう空気穴があったり。冬に履く分にはあまり気にならないです。そもそも私がこの格安トレッキングシューズ…つまり非ゴアテックスのトレッキングシューズを買おうと思ったのは、冬の釣りの際にゴアテックスのトレッキングシューズでは寒すぎて困っていたからでした。
冬の釣りの際はティンバーランドの革ブーツを履いていったりしていたのですが、それだと乱雑に使うのには気が引ける…そこで冬の寒い間の実用品として使い潰すつもりで、格安トレッキングシューズに目をつけたわけでした。
敢えて欠点を挙げると…
▲これを欠点として挙げるべきなのかは人によりけりと思いますが、インソールがイマイチだったりします。
▲インソールを取り出すとわかるのですが、エッジが少し立っているだけで立体感がありません。
▲裏から見るとこんな感じ。アシックスのトレッキングシューズを10年以上履き続けた私からするとこれは安っぽいです。この靴を全体で見た時に、作りは良くて、非ゴアテックスであること以外は悪いところは特にないのですけど、インソールがイマイチ。
▲ここでアシックスのトレッキングシューズのインソールを比較のため持ってきました。汚い写真ですみません。
▲真っ黒なのでわかりにくいとは思いますが、立体感が違うでしょ?土踏まず周辺の立体感がハッキリしてまして、非常にフィット感が高く、歩きやすいのです。アシックスって、日本で最も多くの足型を持っている会社だそうで、日本人の足の形に精通しているため、こういうところにもコダワリが出てくるのでしょうか。
▲キャメルクラウンのインソールの土踏まずは少し盛り上がっているだけ。
▲というわけで、アシックスのトレッキングシューズのインソールを、キャメルクラウンのトレッキングシューズに移植してみました。
1週間履いてみた感想
1週間ほど履き続けて見ましたが、2日目ぐらいで足にはすっかり慣れて違和感はなくなり、もうずっと前から履いていた靴のようになりました。そりゃそうでしょう。インソールは10年以上履き続けた靴と同じものなのだから。
結論を申し上げますと、キャメルクラウンのトレッキングシューズは、3500円台にしては上出来過ぎる品質。有名ブランドの「名前」とゴアテックスを差し引いたら、こんなに安価でも充分優れたトレッキングシューズが買えちゃうのか…というのが正直なところ。インソールもオリジナルのままで充分ですが、ちょっとこだわるなら、自分で好みのものに変更すると更にフィット感が増す…ということかと思います。
ゴアテックスじゃないので、少し気温が上がると蒸れてくるのですが、冬に履くのを前提にしてたら全然気にならないです(ただ、一般的な革靴なんかだと普通程度の蒸れなので神経質になる必要もないかと思うわけですが)
それと、キャメルクラウンは他の製品もちょっとコダワリのスグレモノがあるみたいで、こういうのは他の中国製アウトドア用品ブランドでも一緒みたいです。もう、中国製=安かろう悪かろう…というわけじゃないみたいです。
1つ蛇足すると、この手の中国製格安トレッキングシューズは、よく見るとトレッキングシューズとしてあるべき機能が足りない…たとえば防滑性がなかったり…することがあったり、壊れやすいというクレームがあったりしますので、よくスペックとレビューを見て検討されるのをオススメします。
【追記】ブログを書いた後で気づいたのですが、ヤフーショッピングでの価格は8399円なので、アマゾンでの販売価格は半額以下で、本来はヤフーの方が定価?みたいですね。アマゾンでは同ブランドの別商品が出ているので、私が購入したのは旧製品だったのかも知れません。非ゴアテックス+ローカットのトレッキングシューズなら8000円台は普通の価格なので、品質の良さにも納得です。
▲それと、私が購入したモデルはすでに廃盤?みたいで、後継モデルと思われるのは6000円台で売られています。一般的な非ゴアテックス系トレッキングシューズは8000円台前後なので、まぁ、中国製格安靴なら、これぐらいの値段が妥当かな…と思います。