長年、中国の各地を旅行しているので、大体の食べ物には慣れました。何処に行っても現地の人達と同じ食生活をするようにしています。現地の人達と一緒に同じ物を食べてこそ、心を打ち解けられるし、現地の食生活を知ることで、多くのことを学ぶことが出来る…と考えるからです。
だから、私には「日本食でなきゃ嫌だ」みたいな習慣はありませんが、どうしても曲げることができないことが1つあって、それがコーヒーなのでした…
何処にいても、まともなコーヒーを飲みたい
少なくとも1日1杯は、ちゃんと淹れたコーヒーを飲みたい。満州の地平線の見える農村地帯でも、新疆の荒野でも、チベットの海抜数千メートルの世界であっても。
ただ、そういう場所に都合よくコーヒーショップがあるわけもなく、我慢するしかありません。
たまに町中にコーヒーを出す店があったり(大抵はインスタントですが)、ホテルの朝食でコーヒーが出たり(あまり美味しくないけど)、大都市を通過した時にコーヒーショップに駈け込んだりして、なんとか凌いでいます。最近は、中国でもコーヒーが愛好されているそうですが、コーヒー好きの人間にとって、中国はまだまだ未開の地なのです…
これは非常にニッチなネタで、あまり多くの人に役立つとは思えないのですが、たぶん私と同じような苦境にあるコーヒー好きの人はいるだろうし、私はこの分野において長年苦労を重ねてきたので、今まで蓄積してきたノウハウはこちらでご紹介しようと思います。
【目次】
旅行に最適なコーヒーカップとは?
今までの苦労の結果、結局はドリッパーとカップと豆を旅行に持っていくようになりました。
スタバの陶器のマグカップ
▲当初持ち歩いていたのは、スタバのトールサイズのマグカップでした。これはかなり肉厚で頑丈でしたが、移動中は割れないようにタオルで巻いてカバンの上の方に入れてました。それでも、いつ割れるかわからないから扱いに注意が必要だし、カバンの中でもかなりかさばります。
そこで、割れない軽いカップを探すようになりました。
ステンレス製のマグカップ
▲こちらはステンレス製のマグカップ。キャプテンスタッグの製品で容量は300mlでした。
この手の金属製マグカップには、「シングル」と「ダブル」という区別があり、シングルは一枚の鉄板で出来ており、ダブルは中空構造に成形しています。写真のものはダブルです。
シングルは直接火にかけられるが冷めやすい。ダブルは冷めにくくいが直接火にかけられないし、ちょっとかさばる。それぞれ一長一短ですが、共に「金属臭い」という欠点があります。
ステンレス製のマグカップは、よく洗うと金属臭はかなり抑えられます。私は熱湯をそそいで食器洗剤を加え、よくかきまぜました。たぶん…ですが、金属製マグカップは出荷された時点では、サビ防止か、加工の際の油が付着しており、それが「金属臭」の原因になっているのでは…
それと、このマグカップはもう1つ欠点がありまして、出っ張った取っ手が邪魔なのでした。
▲探してみたところ、いまアマゾンで入手可能な「取っ手の折りたためるステンレス・マグカップ」はこれだけみたいですね。ダブルのマグカップは、保温性に優れている他に、口を付けた時の感触が良いので、そういう点でも捨てがたいのではありますが…金属製で安価なダブルのマグカップ…という選択であれば、ステンレス製はオススメです。
チタニウム製のマグカップ
▲そこで次に試したのが、このマグカップでした。取っ手は折りたためるし、チタン製だから軽くて丈夫、「シングル」だから直接火にかけることもできる。これぞ究極の旅行用マグカップか!
…ただし残念なことに、「金属臭」が強烈でした。
▲試行錯誤の結果、重曹で煮沸すれば金属臭を除去できるのがわかりました。ようやく、完璧な「旅行用コーヒーカップ」をゲットしました。
▲コーヒーを淹れて飲む上で、ベストサイズは1つ下の300mlだと思うのですが、 450mlの方が「大は小を兼ねる」で良いかも知れません。
抽出方法
【ユニフレーム】コーヒーバネット
▲野外でコーヒーを淹れるとなれば、必ずと言って良いほど話に出るのが、このユニフレームのコーヒーバネット。薄く収納できて軽いし便利です。私も愛用しております。
▲コーヒーバネットで淹れたコーヒーは、普通にドリッパーを使ったのと同じです。構造的には一緒のものなので。
▲私が自宅で使用しているドリッパーはメリタ(浸漬型)で、ユニフレームのコーヒーバネットは透過型ですが、じっくり時間をかけてゆっくり抽出すれば、しっかり深みのある味を出せます。
▲非常に優れた、完成度の高い製品ですが、 旅行中には荷物を極限まで減らしたいので、他になにか良いものはないだろうか…と思うわけです。
【カリタ】ワンタッチドリッパー
▲これだと、フィルターとドリッパーが一体になっていて軽量化できます、使い捨てですから洗浄する必要もなく清潔なものを使えます。
▲裏側はこんな感じ。
▲カップにはこのようにしてセットします。
▲ただし…抽出に非常に長い時間がかかります。300mlのカップへの抽出に10分近くかかりました。不織布が目詰まりしやすいのでしょうか…それと、入れられる豆の量も非常に少なくて300mlのマグカップに抽出するだけの量の豆を入れるのは不可能です。たぶん200ml以下でないと無理。
たぶんこれは、マグカップじゃなくて、通常のコーヒーカップを対象にしている製品ではないかと思われます。
私としては、最低でもスタバで言うところの「トールサイズ」を飲まなければ気が済まないので、このドリッパーは不向きです。
【UCC】職人の珈琲
ずっと悩み続けて思いついたのは、「ティーバッグ」みたいなので中にコーヒーが入ったものはないのかな…ということ。そういう商品もあることはあるのですが、色々探している内に…
▲こんなのを見つけました。
▲1杯分が1パックになって密封されているので風味が失われません。
▲ティーバッグ…ではないけれど、カップにひっかけて抽出するドリッパーですね。
▲ただ、残念だったのはコーヒー豆の量が7グラムしかないこと。こちらの製品も基本は「コーヒーカップ」向けのものみたいです。
▲開封すると、このようになっています。
▲このように容器の縁に引っ掛けて使用します。
▲ティーバッグ風に、開封せずにお湯にチャポチャポと浸して抽出できないか…と思い試してみましたが無理でした。色付きのお湯になるだけで味はほぼありません。
チタンのマグカップに水と一緒にいれて直接火にかけて抽出してみましたが、色はそれなりに出ても、香りはなく、味もほとんどありませんでした。
▲何度か試行錯誤しながら、ドリップしている内に、慣れてきて、「自分の味」に近づけられるようになりました。それでもやっぱりトールサイズ(300cc)のカップにいっぱい作ると味が薄い印象。濃厚な味にするなら三分の二程度で抑えておく必要があると思います。
結論
まだ、他の抽出方法も探っているところですけど、今の段階での結論を述べると…
- ユニフレームのコーヒーバネットは素晴らしい。でも、嵩張るし、豆は別途携行する必要あり。お気に入りの豆を携行するつもりなら、コーヒーバネットがベスト。
- 『職人の珈琲』はバックパッカー的には理想的。嵩張らずに軽量で安価。ドリッパーと豆が一緒に密封されているのもうれしい。但し抽出量は300cc以下にする必要あり。各人の好みではあるものの、スペシャル・ブレンドはアッサリし過ぎて好きになれず。他のブレンド(他に二種類ある)も試してみたい。
- カップはやはりチタンがベスト。サイズ的には450ccは大きすぎ。300ccの容量で、ダブルの方が良いと思われ(直火にはかけられませんが)。
コーヒーバネットはもう3年近く使っているし、これは確実な定番なので、今後も使い続けると思いますが、最近発見した『職人の珈琲』は、淹れ方を工夫してみると、なかなか悪くないです。
旅行によっては、極限まで荷物を減らしたい(でもコーヒーは飲みたい)という時があるので、しばらく『職人の珈琲』でどれぐらいの味が引き出せるものなのか、試してみようと思います。
追記:コーヒーブリューワーで一挙に解決!
このブログ記事を書いた後、「コーヒーブリューワー」というものを知りまして、早速試してみました。
これで今まで悩んでいたことが一挙に解決しました。難点をあげると、ペーパードリップの場合はペーパーが雑味や油を若干吸収するけど、コーヒーブリューワーは自前の豆で再利用すると雑味出まくりになりますね。豆をお湯にドップリと浸してから抽出するので、ペーパードリップ用の豆をそのまま使うのでは、味の仕上がりがイマイチみたいです。この点は今後、試行錯誤してみようと思います。