黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

【日本人なのに知らんのか!】ドンシャンピンバーランとフォンチェンシウジーとチースイランシとサンプジーリャンについて

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 もう2年以上前のツイートになるのだけれど、昨日はこのツイートのRTが再加熱しました。

中国人と話していると、こちらは日本人なので、自然と日本の歴史上の人物やら有名人の話になります。ただ、こちらは中国人が東郷平八郎の話をするとは予想していないので、いきなりやられると困ってしまう。こういうケースの話は他にもあります。

「オマエは日本人なのにフォンチェンシウジーを知らんのか!」

いきなり中国人から「フォンチェンシウジー」って言われてもわからないですよね。簡体字で書けば「丰臣秀吉」(fengchenxiuji)…つまり「豊臣秀吉」です。

私の知る限りは10年ぐらい前から、中国でも日本の戦国時代をテーマにしたゲームをやる人が出てきたり、もしくはネットでNHKの大河ドラマを見たりする人が出てきました。中国の書店に行くと日本の戦国大名に関する本とか小説も置いてたりします。

韃靼風雲録:大清崛起(中国語)

韃靼風雲録:大清崛起(中国語)

  • 作者: 司馬遼太郎,第15回大仏次郎賞受賞作の歴史ロマン小説『韃靼疾風録』の中国語版。司馬遼太郎最後の小説。,高士平,孫満緒
  • 出版社/メーカー: 重慶出版社
  • 発売日: 2011/01/01
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▲若干、時代がズレるのですが、こういう小説の中国語版も売られています。 『豊臣家の人々』の中国語版は『丰臣家族』というタイトルで出ています。

「オマエは日本人なのにチースイランシを知らんのか!」

これは「赤穂浪士」(chisuilangshi)です。私の中国の友人が数年前に赤穂浪士の映画にハマったらしく、いつかは日本で赤穂浪士の墓参りをしたいと言っておりました。

 

たぶん、友人はこれを観たと思うんですけど。深く感動してその後、赤穂浪士のことを自分で調べたそうです。 そういう中国人が身近にいるとは思わなかったので、いきなり「チースイランシ!」と言われても何のことやらさっぱりわかりませんでした。赤穂浪士ヲタの中国人は完全に想定外です。

「オマエは日本人なのにサンプジーリャンを知らんのか!」

たまたま出会った中国人と話し込んでいた時に、「昨日のテレビで見たぞ!サンプジーリャンはスゴいな!」と言われました。四音節で来たのでたぶんこれは日本人の名前だな…と予想しましたけど、これが「三浦知良」のこととは思いませんでした。私、サッカーには全然興味がないんです。その中国人にもそう伝えたんですけど、「サッカーに興味がなくても、日本人だったらサンプジーリャンの名前ぐらい覚えておかないと!」と言われました。

彼がサッカー好きだったのもあるし、中国だと優秀なサッカー選手は国を代表する偉人みたいな印象があるんでしょうかね…残念ながら私にはその感覚がわからないのですけど。

baike.baidu.com

念の為に百度百科で調べてみると、ちゃんとサンプジーリャンさんの項目があるんですね。しかもやたらと充実している。

「职业生涯」(職業生涯)の項目を見ると、最初に「曾是日本足球的“国宝级”球员」(かつて日本サッカーの「国宝級」選手であった)と書かれています。

※ ※ ※ ※ 

中国は「反日」とよく言われますけど、最近は色んな面で日本への関心が高まっています。だから、中国人からいきなり日本の歴史上の人物や、現代の有名人の名前をあげられる機会は、今後も増えるものと思われます。

中国語をやっている人は、戦国時代と幕末明治、現代の政治家と経済人と芸能人とスポーツ選手の有名な人の名前の中国語発音を、とりあえず頭に入れておいた方が良さそうです。