黒色中国BLOG

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チープカシオ・ミリタリー使用三年目の現在

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黒色中国BLOG』は、中国関連情報専門のブログのはずなのですが、たまに個人の趣味に走った記事を書いてしまうことがあります。

どれも非常にニッチな話なので、誰も興味を持たないだろう…と思っていたら、なぜかこれがウケがいい(笑)。iPad2の記事も、オピネルの記事も、予想外に多くの方々に読まれているのですが、その中でもダントツに読まれているのが、『チープカシオ・ミリタリー』の記事なのであります。

チプカシは安価なので、つい衝動買いしそうになりますけれど、やはり趣味者にとって、実用性と審美眼の「時計選び」という点においては、何十万の時計と同じく厳しくならざるを得ない…むしろ安い腕時計だからこそ、より厳しい目で選ばなければ、ただの安い腕時計にしかならない。高次の趣味性をして、「安物」を自分だけの「逸品」に変貌させることは可能なのです。

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…というわけで、使用開始から丸2年、今年で3年目に突入した私のチープカシオ・ミリタリーが現在どのような状況にあるのか、チプカシマニアの皆さんにご報告しようと思います。

気になる「キズ」は一箇所だけ 

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中国での釣り旅の時に使おうと思い2014年3月に購入。それ以来ほぼ毎日使っております。

この腕時計をはめたままで、長江のぬかるみに落っこちて泥まみれになったり、長距離列車のせまい車中の移動の時にアチコチにぶつけまくったり、マカオの集中豪雨の中で1時間近く完全びしょ濡れになったり、プールで泳いで潜水状態でライトをつけてみたり、香港雨傘革命で野宿した時に寝返りを打って地面に叩きつけたり、外す時にうっかり床に落としたり…と、いろんな状況でこのチープカシオ・ミリタリーを傷めつけましたが、動作は全然問題ありません。

唯一気になるのは、風貌の上の方(11時位置)に細かい擦り傷が入ったぐらい…使用上全く気にならない程度ですし、これぐらいは「名誉の勲章」みたいなものです。

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ちょっと角度を変えると…キズはほぼ見えません。樹脂ガラス(つまりプラスチック)の風防って、頼りない気がしますけど、2年間ずっと乱雑に扱ってもこの程度ですから、実用上は充分です。

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プールで潜水している時に、何十回もボタンを押して、浸水するか実験してみましたけど、全然大丈夫でした。

釣りをしている時に、水に入りこんで魚をキャッチすることもあるんですけど、なんど水没させても問題なし。W800は100メーター防水をうたっていますけど、確かに通常に生活している範囲での防水は完全です。

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昔、腕時計用のコンパスを長期使用していると、接着剤がとれて、コンパスが下の「台」から外れることがありましたけど、このコンパスは全然そういうことがありません。昔、深センの時計屋で1個1元で売っていたのをまとめ買いして使っているんですけどね…文字盤の白色が良い感じで飴色に変色してW800やベルトの色とも合うようになりました。

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W800は「10 YEAR BATTERY」なので、使用2年でも電池交換はなし。毎時0分のアラームを鳴らしているんですけど、電池が衰えた様子は見られません。

元々、私は機械式腕時計の方が好きだったんですけど、夜釣りをしている時に、ライトで照らさずに時刻を見たいと思い、イルミネーター付きの腕時計を探し始め、チプカシにたどり着いたわけですが、そもそも釣用のはずだったのが、ほぼ通年で常用するようになってしまいました。W800の「時間を知るための実用の道具」としての完成度は非常に高いものがあります。

カシスのNATOベルトについて

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逆輸入のW800にNATOベルトとコンパスを組み合わせて私は「チープカシオ・ミリタリー」と名付けたのですけど、この組み合わせの最大の功労者はNATOベルトではないかと思います。

カシスの「TYPE NATO BLACK」のカーキ色と黒のストライプのものを使用していますけど、最初はどうせ安物だし、1年も使えればいいか…と思ってましたが、これが意外に優れものでした。

まず、写真をご覧いただければわかるように、尾錠の黒メッキがほとんど落ちていません。2年間ハードに使い続けて、何度も汗まみれ、ドロまみれにしていますけど、こんなに綺麗にメッキが残り続けるものとは、良い意味で予想を裏切られました。

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夏場にNATOベルトを使い続けると、汗や垢が溜まって臭くなる…という体験を、多くの方がされていると思いますけど、そういう時に私は、時計全体をジャブジャブ洗って、石鹸で手を洗うようにして泡でくるんで油分を取り、、ベルトを使い古しの歯ブラシでゴシゴシとブラッシングします。こういう雑なケアーをしていると、NATOベルトってすぐに傷みますけど、カシスのTYPE NATO BLACKはご覧の通り。一部、光のあたり具合もあって、白くなってますけど、全然問題ありません。

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丸2年使用して、ほつれたのは先端の一部だけ(写真の上側)。2ミリほど糸が出ていたので、ハサミで切りました。写真にちょこっと糸が出ているのはその残り。

カシスのウェブサイトによれば、採用しているナイロン素材は「高い耐久性」とありますけど、確かにこれは侮れません。

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ナイロン素材のベルトの「穴」には、たまにレザーの「あて」をつけて補強しているものとかありますけど、カシスのNATOベルトにはそういうものが一切なかったので、ちょっと不安でしたが、使用丸2年を経過してもこの通り。左から4番目の穴が若干大きくなったぐらいです。

1つ付け加えますと、

私はこの後に、セイコーダイバーズ用にカシスの「TYPE NATO」(尾錠がブラックではない)を購入しましたが、こちらのナイロン素材は、ブラック尾錠の方とはモノが違うみたいで、コシがなくてナヨナヨした質感になっています。ウェブサイトによればどちらとも厚さ約1ミリで、もしかしたら出荷時期の違いで仕様変更になっているのかも知れませんけど、私の手元にあるもので比較すれば、この2つのNATOベルトのナイロン素材は完全に別物です。

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左がカシスのTYPE NATO BLACK(18ミリ)。右がTYPE NATO(20ミリ)ですけど、尾錠の形状そのものが違います。それと、縫製も違う。2つのベルト通しの縫い合わせの位置が全然違います

カシスのTYPE NATOのシルバーとブラックは、単なる色違いではなくて、全然別物と断定して良さそうです。

それと、W800のラグ幅は18ミリ。少し細めのベルトを使用できるので、軽さも合わせて、腕へのストレスが少なめになっているのかと思います。

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W800+コンパス+NATOベルトの組み合わせで、気になる重量は41グラム。軽いので、装着していても、つけているのを忘れることがあります。旅先で疲れている時は、外すのを忘れてそのまま眠ったりしています。

壊れても失くしても盗まれても、また新品を買えば良いわけで、合計5千円未満で調達できます。

そろそろもうちょっと高級な腕時計をしたいのですが、一度この気楽さに慣れると高級品には戻れない(笑)。日本が生んだチープカシオは海外の某有名人も愛用していた逸品なのですから、自信を持って身に付ければ良いのではないか…と改めて思い直しているところです。

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