黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

如何にして生タマゴを割れないように旅行へ持っていくか?

SPONSORED LINK

中国で長く生活していたり、旅が長くなったりすると、油っこい食事になりやすいので、たまにアッサリしたものが食べたいなぁ…と思うことがあります。

f:id:blackchinainfo:20160313101749j:plain

上海あたりでは、日本の醤油も普通に売っていたりするので、たまに醤油かけご飯を食べたりしていたのですが、やっぱり物足りない。

f:id:blackchinainfo:20160313101934j:plain

もしくは、僻地であるとか、長距離列車に乗っている時に、カップ麺が続くことがあるんですけど、これもだんだん辛くなってきます。

ようするに、タンパク質が入ってない。炭水化物中心の食事になってしまうからでしょう。

ビタミンは、ビタミン剤や果物で取れますが、タンパク質は動物性でなければ、大豆だか豆腐みたいなもので取るしかありません。

調理不要・常温保存可能な油を伴わないタンパク質とは?

かといって、上の写真のように鶏もも肉を加えると…これはこれで美味しいのですけど、もうちょっとアッサリできないのかなぁ…と思ったり。

そこで、缶詰を携行してみたのですが、ツナ缶はオイル入りは油っこいし、ノンオイルのものはあまり美味しくない。焼き鳥の缶詰は冷えたまま食べるのはかなりキツイし、脂っこい。

それと、缶詰って一番安いものでも1つ90~100円前後ですし、あんまりコストパフォマンスがよくないし、重い。食べ終わった後に「缶」を捨てなきゃいけないのも、あまり環境によくない。中国で分別収集ってまだ普及していませんし。

f:id:blackchinainfo:20160313102117j:plain

上海にいる時は納豆も安く手に入るので、これでご飯を食べていたりするのですが、旅行にもっていけないのが難点。

f:id:blackchinainfo:20160313102223j:plain

そこで、安価で持ち運び可能、常温保存可能な、タンパク質って何かないものか…と悩んでいたところ、思いついたのがタマゴでした。

中国でも生食できるタマゴは手に入る

f:id:blackchinainfo:20160313102542j:plain

昔、中国の市場では、古いタマゴがずっと売られていたりして、少なくとも生食のことは全く考慮されておらず、そもそも中国にタマゴを生で食べる習慣はなかったのですが、最近は日本の鶏卵生産者が中国に進出しているので、大都市だと生食可能なタマゴが買えます。

f:id:blackchinainfo:20160313102825j:plain

試しに、この「伊勢栄養鶏蛋」というのを買ってみましたけど、日本のものと変わらない味で、生食してもお腹を壊すことはありませんでした。

f:id:blackchinainfo:20160313103134j:plain

私の友人の奥さんは生まれも育ちも湖南省ですけど、上海にやってきてから、日本料理にハマり、すき焼きを生タマゴにつけて食べるのが大好きだったりします。

中国人は自分たちの食文化に誇りを持っていて、食習慣については非常に保守的であると言われてきましたけど、ちゃんと安全なタマゴが供給されるようになれば、一世代で食習慣が変わってしまう人もいるわけです。

タマゴを割られないように携行することが出来れば、旅行中の食事事情が若干改善する…でも、どうすれば割らずに持ち運べるのか…と私は悩み始めたわけです。

中国人はどのようにして生タマゴを旅に持っていくのか?

たぶんNHKの『シルクロード』だったと思うんですけど、撮影隊が長期の取材のために食料も持ち運んでいるというシーンで、生タマゴが出ていたように思います。

バケツに砂を入れ、その中にタマゴを埋めていました。こうすれば、トラックに積み込んで走行しても、少々の揺れならばタマゴが割れることはないわけです。

ただし、これはトラックだから出来ることでありまして、私のようにバックパック旅行で、タマゴのために砂入りのバケツを持ち歩くわけもなく、そもそも携行するタマゴだって数個で充分なわけですから、もっとコンパクトに持ち運び可能な方法を探らなければいけません。ただし、この「砂入りバケツ」は1つのヒントとなりました。

卵用紙トレイ

f:id:blackchinainfo:20160313110209j:plain

生タマゴの運搬方法について悩んでいた時に、日本で知人が地卵をわけてくれまして、その時に使われていた容器がこれ。一目見た瞬間に「これだ!」と思いました。紙製なんですけど、ものすごくしっかり作っています。

f:id:blackchinainfo:20160313110631j:plain

ツメ」でしっかりフタをホールドする仕組みが秀逸でして、うっかり開くことはほぼなさそうです。あと、これに輪ゴムでもかけておけば充分でしょう。

f:id:blackchinainfo:20160313110659j:plain

紙は厚めで、内側の構造もかなりしっかりしたものになっています。

f:id:blackchinainfo:20160313110642j:plain

底はこんな感じ。接地面が広いので安定感があります。

f:id:blackchinainfo:20160313110656j:plain

1つ問題があるとすれば、タマゴの大きさに気をつけないと、隙間が大きくなるので、この紙トレイを使って運搬していると、振動でタマゴが紙トレイの中で動くことですね。

紙トレイが衝撃吸収してくれるとは思いますけど、何かの拍子にタマゴが割れるかも知れない。「砂入りバケツ」みたいにそれぞれのタマゴの大きさが違っても、タマゴが動かないようにする仕組みを作らないと、割れるリスクは払拭できないわけです。

それと、やっぱり紙トレイは嵩張りますし、もっと少な目でもいいや…と思うわけです。

プラスチック製のエッグホルダー

f:id:blackchinainfo:20160313095100j:plain

そこで、キャンプなんかに生タマゴを持っていく人はどうしているんだろうかと思って探してみたところ、「エッグホルダー」なるものがあることを知りました。

プラスチック製で軽いし、2個用、6個用、12個用と大きさも選べます。

でも、なんだか安っぽい感じで、ちょっと頼りない…大丈夫なんだろうか…と思いながら、試しに2個用を買ってみました。

f:id:blackchinainfo:20160313095101j:plain

まず気になるのがフタのロック部分。こんなの簡単に取れるんじゃないの?と思ったのですが、これが非常に頑丈です。「輪っか」みたいな取っ手が見えますけど、ここに指を引っ掛けながら引っ張って、ロックをツメで開けてやらないと、簡単には開きません。

f:id:blackchinainfo:20160313095102j:plain

容器の上下を止めているのはこの頼りない4本のプラスチックですけど、これが結構しっかりしてまして、そうそう破断することはなさそうです。

f:id:blackchinainfo:20160313095103j:plain

それと、このエッグホルダー最大の優れたところは、この「ツメ」にあります。上下に4本ずつ計8本の「ツメ」でタマゴを上と下で支えています。この「ツメ」は弾力性があるのでタマゴの大きさに合わせて動きます。これで衝撃なども吸収するようで、タマゴは容器の中で「宙吊り状態」になっているわけです。

f:id:blackchinainfo:20160313095104j:plain

日本で販売されている標準的な大きさのタマゴなら問題なく入るようです。

f:id:blackchinainfo:20160313095106j:plain

ただし、念には念を入れて、携行する際はナイロン袋にくるんで、その上から輪ゴムで止めておくことにしました。こうすれば万が一タマゴが割れても、中身がエッグホルダーから染み出して、カバンの中の他のものを汚すのを軽減できるはずです。

バックパックの中には、iPadやノートPC、カメラなども入っていますから、タマゴまみれになっては大変です。

実際に、このエッグホルダーを旅先に持って行ってみましたが、バックパックの上の方に入れておいて、数日移動してみても、割れることはなく、ご飯に溶き卵かけたり、カップ麺に入れて食べることができました。

ツイッターで聞いてみました

ただし、予想外の問題点があるかも知れない…と思いまして、念のためツイッターでフォロワーの皆さんに質問してみました。

ツイートしてからすぐに複数の方から返答がありました。ツイッターってやっぱりスゴいですね。

それでわかったのは…

  • 2個用は横からの力に弱い(上下パーツがずれる)。
  • 2個用が横向きになって上からの力が加わると、上下パーツがずれてタマゴが割れる
  • 6個用は平たいので、横向きになりにくく、力が加わっても、上下パーツがズレることはない。

安心して使えるのは6個用…という結論みたいです。

最近の中国の鉄道で、車中泊するのは2泊ぐらいですから、5回ぐらい食事をしたとしても、生タマゴ6つはちょっと多いかな…という気もしますが、僻地へ行くときは生食できるタマゴがどこでも入手可能というわけには行きませんから、6個用を持っておいた方が良いかも知れません。旅程に合わせて2個用と使い分けようと思います。