毎年寒くなってくると、「これ」のお世話になります。
▲こちら 、「板藍根」(中国語の発音では「バンランゲン」、日本語では「バンランコン」と読むそうです)と言いまして、お湯に溶いて飲むもの。漢方薬の一種ですね。
昔、上海に住み始めた最初の冬に、しょっちゅう風邪を引いていたのですが、その時に友人が心配してくれて、この薬を教えてくれました。
袋の中身はこんな顆粒が入っています。寝る前にこれをお湯に溶いて飲むと、身体が内側からホカホカして、落ち着いて眠れます。友人は、風邪の予防の薬としてオススメしてくれたんですけど、正直な所、これが何の薬なのか今までマトモに調べたことがありませんでした。
板藍根とは何か?
▲こちらのページを見ると
アブラナ科の植物菘藍(ショウバン・ホソバタイセイ)の根。
…と解説されています。
「ホソバタイセイ」をウィキペディアで探してみると…
▲こちらが出てきました。
私の脳内では長らく「正体不明の植物」だったんですけど、意外に身近な植物だったようです。
▲おなじみの百度百科で調べてみると、「味先微甜后苦涩,具有清热解毒、预防感冒、利咽之功效。主要用于治疗温毒发斑、舌绛紫暗、烂喉丹痧等疾病」(味は先ずほのかに甘く後に苦い、熱冷ましと解毒の効果をそなえ、風邪を予防し、喉に効き目がある。主に温毒発斑や、舌が黒ずんだり、猩紅熱などの疾病の治療に用いる)とあります。
ネット上にある中医薬大学----http://www.orimed.com
▲「温毒発斑」はこちらに解説がありました…けど何のことやらわかりません。やはり私の友人が言うように、風邪の予防薬的に飲むのが良いのかと。
冬の寒い時に、体が冷えたり、ちょっと頭が重かったり、喉から胸のあたりが気持ち悪かったり…という「風邪の一歩手前」状態の時に、板藍根を飲むと風邪を引きません。
この、「病気になる前に飲むと病気にならない」というタイプの薬は、「病気になった後で飲むと病気がなおる」に比べてイマイチありがたみが薄いのですけど(前者は結局変化がないわけですから)、騙されたと思って、3回ぐらい風邪っぽい状態を克服したら、薬の効き目を実感できると思います。
板藍根の入手方法
板藍根についてツイッターでつぶやいたら、購入方法についての質問がありましたので、こちらにもまとめておきますと…
▲日本の会社からも販売しているようですが高いですね。中国で販売しているものは非常に安いのですが、これらは日本にある中華スーパー(在日中国人や台湾人がやっているお店。大都市の繁華街や中華街にある)でも売られています。
「無糖」タイプと「砂糖入り」のタイプがあって、私のオススメは「砂糖入り」ですね。その方が板藍根の独特の味に合って美味しく飲めます。最初はとっつきニクイのですけど、1週間ぐらい飲み続けると慣れると思います。