黒色中国BLOG

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村山元首相が孔子平和賞の最終選考にノミネートされた理由

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日本人初の受賞の栄誉を逃されたようで大変残念に思います(笑)

ところで、ノミネートの理由は何だったのでしょうか?

日本の報道では見当たらないので、中国のニュースから探してみました。

▲こちらのニュースの中で、

相关阅读1:第六届孔子和平奖候选人介绍

という箇所があり、「候选人介绍」というのは「候補者紹介」という意味。これが選考委員会が用意した資料に記載されていた内容なのか、このニュースを執筆した記者が用意したものかは不明ですが、少なくとも中国人の視線では、ここに選出の理由がありそうです。

中国報道にみるノミネートの理由

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村山富市,1924年3月3日出生于日本大分县大分市,1946年毕业于东京明治大学。日本第81任首相。1995年8月15日,“二战”结束50周年之际,时任日本首相的村山富市发表了内阁总理大臣谈话,就日本曾经犯下的历史错误,表示“深刻的反省和由衷的歉意”。这就是著名的“村山谈话”他是日本历史上继细川护熙之后第二位克服日本右翼势力的巨大阻力,以首相身份向“二战”亚洲受害国口头道歉的政治家。现任日本日中友好协会名誉顾问。

つまり、

  • 「村山談話」で、かつて日本が犯した歴史的な過ちについて、深刻な反省と心からのお詫びを示した。
  • 彼は日本の歴史上、細川護熙の後に続いて、2番目の日本右翼勢力を克服した巨大な抵抗力である。
  • 首相の身分で第二次世界大戦で被害を受けたアジアの国に口頭で謝罪した政治家である。
  • 現在、日本の日中友好協会の名誉顧問である。

…というのが「評価」のポイントだったようです。

私の想像ですが、たぶんこの「日本右翼勢力」に対する「巨大な抵抗力」であった…というのが、今の中国にとって村山氏に期待する最大のポイントであるような気がします。

今回、村山氏は「健康上の理由」で受賞を辞退したわけですが、中国は今後も別の形で、日本国内における「巨大な抵抗力」の造成を進めるのではないでしょうか。

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