去年の9月、まだ残暑の厳しい時期に、朝早く靖国神社を訪れた。
祖父の弟がニューギニアで戦死し、遺骨も帰ってこず、靖国に合祀されているため、私は上京した時にはいつも、参拝するようにしている。
この日は仕事の都合上、早朝でなければ、靖国神社に行く時間を取れなかった。
九段下の駅から長い坂を歩き続け、大鳥居をくぐるあたりから、やたらと小学生が多いことに気がついた。
どうやら、靖国神社の境内は、近くにある学校の通学路になっているらしい。
そして、拝殿の前の中門鳥居の前まで来た時に、見かけたのが、次の光景である。
靖国神社で一礼する制服の少女
通学の小学生らは皆、拝殿に向かって立ち止まり、姿勢を正して一礼してから、学校へと向かうのであった。
この写真のツイートはその後、800回以上リツイートされ、大きな反響を呼んだ。
靖国神社の前で、制服の少女を多数見かける。学校への通り道になっているようだ。みな、立ち止まって一礼する。美しいと思う。 pic.twitter.com/IXTtubeq
— 黒色中国 (@bci_) 2012, 9月 26
そのツイート後に、ツイッターで教えてもらったのだが、
この子供たちは、白百合学園の生徒であるらしい。
ツイッターでいただいた話によると…
「ヨハネ・パウロ2世が1981年に来日された折、白百合学園の生徒から「通学路に靖国神社があるのですがどうすればいいですか?」と問われました。パウロ2世は、「頭を垂れて通りなさい」とお答えになったそうで~」http://t.co/mUywagmb
— 7TZtopic (@5TZtopic) 2012, 9月 27
上のツイートのリンクは切れているが、
http://odasan.s48.xrea.com/photo/yasukuni/index.html
たぶん、こちらのページのことだと思われます。
靖国神社は、中国などから、常々批判の対象となっていますが、
その一方で、宗教を越え、敬意を払われているのでした。
マスコミが靖国神社を取り上げるのは、政治家が参拝したおりに押しかけて、「公的か私的か」と、まるで犯罪かのように問い詰める時ぐらいですが、毎日子供たちが通学時に頭を垂れて一礼しているのが、靖国神社の日常であり、静かな祈りの場であるのが本来の姿…と改めて気付かされたのでした。
追記
このブログ記事の公開から2年後に、ツイッターで私の記事を見た白百合学園の卒業生からリプライをいただきました。
▲その際の内容をこちらのブログ記事にまとめております。
ご興味ある方はぜひ御覧下さい(^^)