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黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

強制解体中のチベット最大の仏教僧院で尼僧が抗議自殺、外国人の進入は厳禁に

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東チベット・セクタル郡のチベット最大の仏教僧院「ラルンガル・ゴンパ」(五明佛学院)で、先月から強制解体が始まりました。

▲「ラルンガル・ゴンパって何?」という方はこちらをご参照下さい。

▲強制解体についてはこちらをご参照下さい。

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強制解体に伴い、抗議自殺が発生、外国人の進入が厳禁となっているそうです。

The Real China - 真实的中国: 强拆色达佛学院尼姑自杀抗议 武警设卡严禁外国人进入

▲現地の状況を伝えるこちらの記事を要訳してみます。

場所:四川甘孜藏族自治州 色达喇荣五明佛学院

  • 世界最大の仏教僧院の1つである四川省のラルンガル・ゴンパは、政府より人口過密との指摘を受け、先月より私服を着用させた警察と軍隊を同行させ取り壊しを行っている。多くの僧坊は廃墟と化し、住んでいた者は追い払われた。当局によれば、規模を現在の半分に縮小するとのこと。
  • 当局による処置は多くの争議を引き起こしており、尼僧の仁真卓瑪(Rinzin Domay)さんは、抗議の首吊り自殺を行った。自殺の前に彼女は「中国当局により仏教徒が受けた無尽の騒乱は我慢できない」と書き残し、いくらかのお金を五明佛学院への寄付として残した。
  • 強制解体が始まって以来、佛学院はまるで市場のように混乱し、多くの武装警察が警戒に当っている。
  • 佛学院の多くは違法建築であり、出火に備えて消防用の通路、病院などが必要…と政府は今回の強制解体の理由を説明している。
  • 実際、この数年の間に、大小合わせて9回の火事が発生しており、2014年1月の火災では家屋が燃え、僧侶に負傷者も出て、経済損失は200万元にのぼった。
  • 但し関係者によれば、当局の狙いは信徒数を大幅に削減し、管制を強めるためだと言われている。
  • 8月3日から10日にかけて、佛学院では法会がおこなわれていたため、当局は武装人員を増やし、外部からやってくる人々を厳しく検査した。
  • 7月にダライラマ法王の誕生日、8月に法会があるため、当局はスパイが進入し、僧侶を煽動するのを恐れている
  • そのため、外国人や香港人・マカオ人・台湾人は佛学院に入ることができなかった。
  • 最近は香港人・マカオ人・台湾人は入れるようになったが、外国人はダメである。
  • 「この2ヶ月にフランス人1人、ドイツ人1人を乗せただけだが、ドイツ人が来た時は大雨が降っていたので警察はいなかった。だからドイツ人は入れた。」(現地のドライバーの証言)

最後に蛇足すると、私もこの手の僧院に行ったことがあるのですが(ラルンガル・ゴンパとは別の場所)、外部からの出入りが簡単でして、中は僧坊がたくさんあって、住民全員を把握するのは難しそうでした。

僧坊をあちこち歩いていると、漢民族の悩める青年が修行のために沿岸大都市から来ておりました。都会の生活がつらくなって、僧院に流れ着いたバックパッカー風の人でした。

私も数日彼と一緒に泊まろうかと思いましたけど、僧坊の外にホテルを既に取っていて、すぐに町を離れるのが決まっていたから泊まりませんでした。今思うと非常に残念です。

当局は、不穏な人物の潜伏や進入を「警戒」するのでしょうが、そうやって社会の管理を厳しく強めるほど、ラルンガル・ゴンパのような場所は中国に必要になるのではないでしょうか。

チベットの焼身抗議 (太陽を取り戻すために)

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