黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

文革の再来を思わせる「習近平礼賛」プロパガンダの流行

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 ▲こちらの連投で既に書いておいたけど、ツイッターだとそのまま流れていってしまって、後でナニを書いたのかよくわからなくなってしまうので、今後はブログの方に収録して記録を残しておこうと思う。

ようするに、平昌パラリンピックの中国選手団の団結式で掲げられていた横断幕が、党のプロパガンダか、選手の激励かよくわからないものになっているけど、最近の中国では何処行ってもこんなプロパガンダが溢れている…ただ、このプロパガンダの意味するところは…

 ▲横断幕の頭が切れていたので、中国のニュース映像から引っ張ってきた。

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「学習貫徹党的十九大精神、全力奮闘平昌冬残奥会」

(第19会党大会の精神の学習を貫徹し、平昌冬季パラリンピックで全力奮闘しよう)

 …ということなのだが、党大会の精神とパラリンピックに何の関係があるのか…というのが普通の日本人の感想ではなかろうか。

この手の、なんでもかんでも無関係のことにいちいち政治のことをくっつけるスローガンは、文革の時などに毛沢東思想を絡めてよく見られたものである。

 ▲こちらのツイートでも書いたけど、「十九大精神」というのは手っ取り早く説明すると、「習近平礼賛」に関するものだ。文革時代なら「毛沢東思想万歳」とか書いていたところを、今はちょっと洗練させて「十九大精神を学ぼう」という書き方になっているのである。

最近の中国の街中では至る所に「学習貫徹党的十九大精神」などのスローガンが掲げられていて不気味である。

ただ、あくまでも国内向け、街頭での宣伝のみと思っていたのだけど、ついにパラリンピックの団結式…外国に配信されるニュースにもなるイベントの横断幕にも、この党プロパガンダが登場した…というわけだ。

▲これらの兆候は以前からあって、「今の中国は北朝鮮ならぬ『西朝鮮』w」と今までは冗談を言ってたけど、段々と冗談ではすまないようになっているのが現在の中国である。

習近平王朝の危険な野望 ―毛沢東・鄧小平を凌駕しようとする独裁者

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