黒色中国BLOG

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【今さらNexus7 2013】(1)そろそろバッテリーが寿命か…と思ったら突然新品同様に復活した件

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ツイッターでもブログでも、私はiPad2のことばかり書いているけれど、実はタブレットをもう1つ持っていて、Nexus7(2013)は発売直後に購入した。iPad2と併用しており、これに加えてデスクトップPC1台とノートPCが3台もあるので、タブレットにはあまり高性能を求めていなかった。とりあえず、ツイッターや電子書籍の「ビューワー」としてのiPad2と、仕事などで外からメールのやり取りなどをする時のNexus7の2台体制で充分だった。

3年間「なう!」が出来なかった件

黒色中国」をブログとツイッターでスタートさせた2009年は、スマホで言えばiPhone3GSの時代…初代iPad発売1年前で、その時に私はノートPC1台しか持ってなかった。スマホやタブレットを入手したのは2012年以後で、それでも積極的に使用することはなかった。

ブログにしろ、ツイッターにしろ、「文字入力」が肝心なので、モバイル機器には全く関心を持っていなかった。そもそも「黒色中国」ではネットで中国に関するニュースを読んで、ブログの記事を書くことしか想定しておらず、ツイッターは気になるニュースを記録しておく「スクラップブック」と考えていた。それに、スマホもタブレットも文字入力が難しく、バッテリーが持たない…オモチャみたいなものと考え、個人的にも購入しようとは思はなかったのだ。

しかし、ツイッター開始から3年近く、当時流行っていた「○○、なう!」という屋外からのツイートが出来なかったのが残念だった。実は、これがとってもやりたかったのだ(´Д⊂グスン

▲記念すべき私の第一回の「なう」は新宿歌舞伎町でした。

▲記念すべき海外での初めての「なう」は香港でした。

モバイル機器による屋外からのツイートやブログ更新は、今後重要になってくるのではないか…と思い、2012年になってようやくスマホやタブレットを入手し、ちょっとづつ「演習」を行うようにした。東京にいる時のツイートや、上海や香港で散歩しながらのツイートがそれらにあたる。

『靖国の制服少女』がその後のツイートを変えた

ちなみに、その後1千回以上RTされることになった「靖国神社で一礼する制服の少女」のツイートも、東京での「演習」中のものだった。このツイートは反響が大きく、「涙が出てきた」というリプライがたくさん寄せられた。

ツイッターは、室内でニュースのツイートと雑談ばかりをやるのではなく、屋外で「リアル」をツイートして、誰かの役に立たないとダメだ…と実感した。

その後、靖国の制服少女のツイートは、3年かけてこのように発展した。やっぱり、屋外からのツイートは面白い。「なう」こそツイッターの華である。

香港雨傘革命での「屈辱」

ただし、香港で雨傘革命に遭遇した時には、それらの「演習」は全く役に立たなかった。モバイルバッテリーは小さいものを1つしか持っておらず、充電器も出力が弱かったので、毎日バッテリー切れに悩まされた。USBケーブルは2つも断線し、せっかくオキュパイの現場にいるというのに、何もツイートできないという状況に何度も陥った。

警官隊と若者たちが対峙する中、少なくない時間、私はただの傍観者になることしかできなかった。オキュパイに参加している女の子に話を聞いていると、彼女は連日の緊張状態もあり、私が日本人で、日本に雨傘革命の状況を伝えたくて、徹夜で現場に入り込んでいる…と告げると、彼女は感極まってメソメソと泣き出すのだけれど、そんな時でも私の頭の中の半分以上は「次はどこで充電するか」ということばかりで埋まっていた。

たぶん今後、中国で大きな「何か」が発生した時に、また現地からの中継を行うことがあるかもしれない。私がその「何か」に義務感を持って備える必要はないのだけど、雨傘革命の時の悔しさが未だに忘れられない。もっと余裕を持ってツイートできる準備が出来ていれば、もっと多くのことを日本に伝えられたかも知れないのだ。

以来、香港雨傘革命での「教訓」を基に、モバイル機器の選定と運用方法の見直しが始まった。

* * * * *

この「モノ語り」と題したタグの一連の記事は、いわゆる「ガジェット好き」系の内容になっているけれど、私としては「雪辱」のため、次なる「実戦」に備える試行錯誤の記録である。正確にはデジタルガジェット以外の「モノ」も含めるので、世間のブログ記事的には、「ノマドワーキング」や「ミニマリスト」系のものと似た内容になるだろう。私もそれらの情報はよく参考にしている。こういう「傾向」は時代の潮流なのだろう。私の場合、新しい時代の仕事や生活のノウハウを、中国の社会的事件を迅速に伝えるために利用しようと考えているのだ。

Nexus7(2013)が半年ぐらい前から使えなくなった件

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2012年…既にiPad2を入手していたけれど、iPad2はそこそこの「重み」があるし、当時はこれで屋外からのツイートをしようとは考えていなかった。

とりあえずスマホを入手して、1年ほど屋外からのツイートを何度か試して分かったのは、とにかく画面が小さくて文字が打ちにくい…ということ。そこで、発売されたばかりのNexus7(2013)に注目した。小さく軽く、初代の2012年モデルよりも、格段に性能が向上している割に安価であるとの評価が発売当初からあったためだ。

実は、このNexus7、香港雨傘革命の時にも携行していた。但し、キーボードを持って行かなかったので、文字入力には役に立たず、WIFIモデルなので屋外からのツイートも出来なかった。私はそもそもモバイルWIFIルーターでの運用を想定してWIFIモデルを購入したけれど、香港雨傘革命の時は、全く別件でたまたま香港に立ち寄っただけなので、モバイルWIFIルーターを持ってこなかったのである。Nexus7はただの「お荷物」でしかなかったので、友人の家に他の荷物と一緒に預けていた。

香港雨傘革命以後、「現場」からの中継ツイートをもっと効率的に行うためにはどうすればいいか…旅先でのツイートやブログ更新などをするためのモバイル機器の選定と運用についての「研究」を始めたけれど、ずっとこのNexus7は「対象外」にしていた。香港雨傘革命直後の私はもっと「パワー」のあるMacbookAirや、2in1のWinマシンに注目しており、Nexus7は簡単な外出時に持ち歩くだけでしか使わなくなった。

Nexus7にも、もうちょっと使いようがあるんじゃないか?」と思い始めたのが去年夏頃。しかし、久しぶりに使ってみると、Nexus7のバッテリーは満充電でも半日持たないようになっていた。満充電の状態で充電ケーブルを抜くと、数時間ぐらいでバッテリーが切れてしまうのだ。

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大事に使ってきたので、見た目は新品同様である。あまり使い倒したわけではないけど、さすがに2年以上使用するとバッテリーも弱ってくるのだろう…とあきらめ、バッテリーを交換するか、中古屋にで処分しようと思案していた。

ググってみると、純正のバッテリーを販売している。自分で交換してみるか…失敗したらどうしよう…と数ヶ月思案を続けた。

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ようやく先週になって一念発起し、交換用バッテリーを購入する前に、まずはバックアップとかどうしようか…中をのぞいて見なければ…と考えた。数時間しか持たないけれど、数ヶ月ぶりにまた満充電にして起動すると、アンドロイドOSのアップデートが…とりあえずアップデートをかけてみたが、その間に他の用事をしていたので、すっかり忘れて放置したままになっていた。

夜になってからやっと気づき、どうせバッテリーが空になっているだろう…と思いながら見てみると、バッテリーは大半が残っている…というより、全然減ってない(!)

これは何かの間違いではないか…と思い、そのまま充電もせずに放置した。翌朝改めてNexus7を見ると、バッテリーは、ほぼ満充電に近い状態で残っていた。

私のNexus7に何が起きたのか?

他に似たような現象が起きてないかと思い、ググってみると、これがたくさん出てきて驚いた(笑)

どうやら私のNexus7も、これらの問題を発症していたのだけど、たまたま数ヶ月ぶりにアップデートをかけたことで自然治癒したようだ。

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以前よりバッテリーの「持ち」が良くなった?

バッテリー問題が解決してから、ずっとNexus7をいじくり回している。以前の正確なデータはとってないから、「感覚的」な話になるけれど、以前よりバッテリーの「持ち」がよくなったような気がするし、充電が速くなったような気もする。

OSのアップデートで、節電が工夫されて「持ち」がよくなることはあっても、充電が速くなるわけがない。ただし、よく考えてみると、充電中も起動状態だとバッテリーを消費しているわけで、節電対策がされていれば、結果的に充電時間も短くなるのではないか…。

Nexus7の第二世代機(2013)は、一部のユーザーからは「神機」と呼ばれるほどで、確かによく出来たタブレットだと思うけど、私はこのタブレットを内心見くびっていたので、やっぱりノートPCでなければならぬ。こんな小さなタブレットが、香港雨傘革命みたいなハードな状況下で役に立つわけがない…と思い込んでいた。

ただし、上掲のバッテリー問題のブログ記事などを始めとして、使いこなしのノウハウを読み進めていると、上手く使いこなせばノートPCを持ち歩く必要はないのでは…と確信するようになってきた。

今年の5月…と言えば、あと1ヶ月とちょっとだ。Nexus7の新機種が出るかも知れないのだが、「今さら」ながらバッテリー問題が解決したNexus7(2013)は、私にとっては充分過ぎるほど高機能のタブレットだ。

とりあえず今手持ちの2013年版で、どれぐらいのことができるのか、とことん実験してみようではないか…と今さらながらに思い始めたのだ。

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