黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

「メンマ」の漢字表記を調べてみたら…

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私は子供の頃からラーメンが好きで、特にラーメンの上にのっかっているメンマが好きである。

しかし、中国に行くようになってから気づいたのだが、中国のラーメンにはメンマが入ってない。蘭州ラーメンにも、台湾牛肉麺にも、上海、蘇州、福建、香港の麺料理にも、メンマがのっていた記憶がないのである。

それと「メンマ」という言葉は、たぶん「mian ma」とか「men ma」というピンインで、そういう中国語があるのだとばかり思ってた。

いつも「たぶんそういう言葉があるのだ」と思いながら、「いつかどこかで『メンマ』の漢字表記にめぐりあうだろうから、わざわざ自分で調べる必要もない」と考えていた。ただ、何十年経っても、『メンマ』の漢字表記に出会わないので、さすがに何かがおかしいと…思い、さっき調べてみたのである。

【目次】

「メンマ」の正体

つい、「そんなバカな」と声が漏れた。

ラーメンの上のマチク」⇒「メンマ」とは。

敢えて中国語で書くなら「面麻」(麺麻)か。ピンインは「mian ma」で合ってた。でもこれでは中国人には通じないだろう。

メンマの中国語表記

百度やグーグルで調べてみると、いわゆる我々が知るところの「メンマ」(麻竹を食用に味付けしている状態のもの)が中国語で何と書くのかがハッキリしない。

  • 香脆筍…「脆」はパリパリとかサクサクの食感を意味するが、この場合は「歯ごたえ」があるということだろう
  • 乾筍…未調理のものは乾燥させて流通させるためと思われる
  • 辣油香筍…ようするにピリ辛ラー油味のメンマなのだが、字面的にはただの「筍」(たけのこ)である。
  • 巧口鳳尾筍…これは商品名だろう

これらの言葉で画像検索をしていたら、いくつか中国のどこかで見たような瓶や袋詰めが見えた。今まであちらの「メンマ」が目に触れてはいたんだけど、あまり深く考えていなかったみたいだ。

メンマの里…広東省英徳市西牛鎮

いろいろ調べていたら、「西牛麻竹筍」というメンマが有名なのがわかりました。

要点を書き出すと

  • 英徳のメンマの歴史は悠久だが、記録としては清朝以後
  • 1922年の広東省農品展覧会で西牛鎮のメンマが特等賞を受賞
  • 2011年のデータによると、英徳市全体のメンマ作付け面積は47万ムー(31333ヘクタール)。その内、西牛鎮だけで20万ムー(13333ヘクタール)。年間生産量2300トンで、中国で生産されるメンマの90%に相当する。

たしか、香港か広東省で、乾燥させたメンマを使った炒めものを食べたような記憶があるのだが。

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▲【参考画像】こちらが干したメンマらしいです。

中国のメンマの90%を生産しているということは、私や日本人の多くの皆さんも、どこかで英徳のメンマを食べたことがあるのだろう。


▲場所的にはこちらになります。清遠だから、そんなに遠くないですね。

広東省はよく行くので、機会があれば「メンマの里」を訪れて、「メンマ三昧」をやってみようと思います。

▲ちなみに、こちらの丸松物産がメンマの名付け親になった会社です。