▲古いLOMOの中に入っているフィルムを撮りきって、裏蓋を開けてみたら、モルトプレーン(遮光性を高めるスポンジみたいなの)が加水分解でボロボロになっていた。
▲そこで、モルトプレーンと無水エタノールを買ってきて、自分で交換してみることにしました。
▲こちらが我がLOMO LC-Aの内部。モルトプレーンの状況がわかりやすいようにちょっと露出をいじってみた。
本来的にモルトプレーンは裏蓋側についているもので、カメラ側にはつかない。経年劣化でモルトプレーンがカメラ側に貼り付いたわけで、まずはカメラ側と裏蓋側の両方のモルトプレーンを全部除去する必要がある。
▲こちらは裏蓋側。劣化したモルトプレーンが見えるだろうか?フィルム圧板を外せたら、除去作業はやりやすそうだけど、このサイズの六角レンチを持ってないので、そのままで作業する。
▲使い古しの歯ブラシでこすってやった。とにかく次から次へとボロボロとモルトプレーンが落ちてくる。かなりシツコイ。
▲ゴシゴシやってたら、何やら細かいテープ?みたいなのがとれた。これはモルトプレーンをカメラに貼り付けていた両面テープだろう。
▲モルトプレーン除去が出来た左側とまだやってない右側の比較。
▲モルトプレーン除去は、まずは歯ブラシや爪楊枝などでゴシゴシやって、こびりついてシツコイ部分に無水エタノールを塗布して溶かして除去することにした。やっぱりこのハンドラップはあって正解でした。適量だけを素早く綿棒に取れるので便利です。今後はレンズクリーニングにも利用するのでやっぱり買ってよかった。
▲こびりついたモルトプレーンを無水エタノールに浸した綿棒で溶かして除去。あっという間に真っ黒になる。歯ブラシも真っ黒。モルトプレーンってカメラに欠かせられない素材の割に、経年劣化するとヒドイものになりますね。
▲悪戦苦闘1時間…ようやく終わりが見えてきた。
▲黒いカメラボディに黒いモルトプレーンがこびりついているから、ちゃんと除去できているのか一目ではわかりづらいです。ヘッドライトで照らしながら念入りに確認しつつ除去しました。
▲ヘッドライトなしだとこんな風に見えます。
▲ヘッドライトありだとこんな風に見えます。
▲このヒンジ部分のモルトプレーンのこびりつきが非常にシツコくて大変でした。
▲爪楊枝は太い方が使いやすいです。太い爪楊枝は何かと便利なので、いつも用意しています。
▲モルトプレーン除去をやっていると、ボロボロと落ちてくるカスがシャッターの裏側に落ち込むのでご注意を。ブロアーで念入りに吹き飛ばしておかないとシャッタ羽にはさまったら大変です。除去作業が終わったら、最後に徹底的に清掃をしてモルトプレーンのカス、ホコリなどを完全に除去します。
撮影とかしながらの作業だったので2時間ぐらいかかりましたけど、撮影なしだったら、1時間もかからない作業でしょう。
新しいモルトプレーンの貼り付け作業についてはまた次回に。
- 今日の発見 モルトプレーンってこんなにまでボロボロになるとは知りませんでした。マメに清掃して、早めに交換した方が良さそうですね。
▲いまさらLOMO?とも思いましたけど、フィルムカメラの基本に触れて、カメラのメンテナンスまでも体験できることを考えたら、今でもLOMOはいいカメラですね。最近は値崩れしてるし。ライカなんかに手を出してレンズ沼にはまることを考えたら、LOMOで遊んでいる方が財布に優しく、精神的にも健全そうです(^^)