黒色中国BLOG

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加水分解の止め方、ベタベタの除去

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最近の写真撮影はスマホでほとんど済ませてしまうわけですが、釣りや旅行で、雨に降られたり、水に浸かったりする機会の多い私は、防水のコンパクトデジタルカメラを持っています。

やっぱりコンデジは便利。強力なフラッシュも内蔵されているし、スマホみたいに途中で動作が怪しくなったりフリーズしたりすることもありません。

それと、魚を釣った時に水際で写真を撮る時、スマホだとうっかり水の中に落としそうになったりするのですね。防水のカメラだと水の中に叩き込んでも大丈夫です。

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2012年にこのペンタックスWG-1を購入してずっと使ってきたのですが、久しぶりに使おうとしたら、加水分解でベタベタになってました。

防水のカメラということもあり、表面にゴムというのかウレタンというのか、たくさん多用しておりますから、盛大に加水分解を起こします。ググッてみると、この機種で同様の悩みを持つ人が多いようで…。

上掲の写真は「除去後」の撮影なんですけど、加水分解が酷い状態だったのを、なんとか元通りにできましたので、こちらに私の方法を紹介しておきます。

アルカリ性の洗剤で加水分解を止められる?

ググればなんとかなるだろう…と思って、「加水分解」で調べていたら

スタパ斎藤さんの記事の中に

アルカリ性の洗剤などで加水分解のベタベタを除去できるっぽい。よくわかんないんですけど、アルカリで加水分解を促進して、ウレタン表層のベタベタ物質ごと落とせるんだとか?

…とありました。

スタパ斎藤さんは

3Mのシャープシューターという洗剤を使用していますが、要はアルカリ性の何かであれば良いわけで、それって我が家になかったかなぁ…と探してみたら

以前、チタン製マグカップの異臭を除去する際に、重曹を使用したのを思い出しました。

たぶん、重曹で代用できるんじゃないかなぁ…と思い、マグカップ洗浄の際に使用した重曹の袋の裏を見てみると

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弱アルカリ性」と書いてますね。

…というわけで、さっそく試してみることにしました。

重曹水によるコンデジの洗浄

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水に重曹を溶いて、それをデジカメにふりかけてやります。レンズにはかからないように注意しました。

細かいところや加水分解がヒドイところは綿棒で念入りに。あやまってレンズや微妙なところに重曹水がかかった際に、すぐ拭き取れるように乾いた綿棒も別途用意しておきました。

WG-1は防水カメラなので、こういう荒業が躊躇なく出来てしまうのでしょうが、非防水のカメラやその他の電気製品でも、水が微妙なところに入り込まないように注意してやれば重曹水洗浄は出来ると思います。

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裏側もベタベタで液晶画面のガラスもベタベタだったんですけど、重曹水で拭いてやったらキレイになりました。

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ボタン類の細かい隙間も重曹水を含ませた綿棒で念入りに拭いてやりました。

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加水分解で溶けたベタベタがホコリなどと一緒にシツコクこびりついている箇所は歯ブラシに重曹水を含ませて軽くブラッシングしてやるとキレイになりました。

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最後に真水で洗い流して、水分をペーパータオルでよく拭き取って乾燥させたら出来上がり。まるで新品のように蘇りました。

加水分解も止まって、全然ベタつきを感じなくなりました。

こんなにカンタンなことなら、もっと早く気づいていればよかった。

重曹を含ませた水にさらすことで、カメラの品質に影響があるのかな…とも心配しますが、こればかりはしばらく経ってみないとわかりません。

とりあえず、皆さんの参考になれば幸いです。

【追記】1年後の経過報告

▲重曹水でベタベタを除去した防水カメラが1年後どのようになったのか…というレポート。結局、ベタベタの再発はなく、カメラボディの各部に劣化は見られず、動作も全く問題ありませんでした。