【「日本人に代われ」 働く外国人、差別深刻に】■「日本語分からない」 嫌がらせが多発■「まともな日本語を話せ」■「お会計のことを言っても僕の日本語が分からないふりをされた」■小売店や飲食店で働く外国人が増えるなか、客などから嫌がらせを受ける事例が相次いで… https://t.co/xvKN8XFPNO
— 黒色中国 (@bci_) June 2, 2019
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この件について寄せられた意見は、ほぼ賛否両論で、接客業で働く外国人の言葉の拙さを指摘するものもあり、「差別・嫌がらせ」はもってのほかとしても、確かに言葉が通じない店員っているよなぁ…と私も以前の経験を思い出しました。
なので、こちらにその経験について書いてみようと思います。
【目次】
もう5年ぐらい前になるのですが、私が日本で住んでいる場所の近所にスーパーがありまして、そこのレジ打ちの店員が男女ともにほぼ中国人になったことがありました。
日本人は1人いるかいないか。レジに中国人しかいないこともあった。
それでも、私は中国語が出来るし、彼ら/彼女らも日本語が上手いので、特に問題はありませんでした。
ところがある日、私がレジの女性に商品に関する質問をすると(もう5年前のことなので何だったか忘れたけど、探している商品がどこの棚にあるのかを聞いたのだと思う)、女性は「え?え?え?」と何度も聞き直すばかりで、こちらの単純な質問を全く理解できない。名札を見ると日本人の名前。でも、もしや…と思い、試しに
「你不会说日语吗?」(あなたは日本語ができないのですか?)と聞いてみたら、彼女の表情が明るくなって、「ワタシ、チュゴクジンデス。ニホンジントケッコンシテ、ナマエガ…」と話し始め、なんとなく事情もわかりました。
改めて中国語で商品に関する質問をしてみると、私の探している商品の置き場所を親切に教えてくれました。
その後も彼女がレジに立っていることは多く、何度か挨拶を交わしていました。彼女はとても真面目で親切な人で、勤務態度も良く、その後半年ぐらいで日本語も上達して、全く日本人とかわりないレベルの接客をするようになっていました。
それからすぐに中国人店員が全員いなくなったので、スーパーの方針が変わったのか、ここは彼らの研修先だったりしたのかな…と思いましたが、とにかくそれ以後、その店で外国人の店員を見ることはありませんでした。
店側の問題と客側の問題を分けて考えるべき
それから注意して接客業で働く外国人を観察するようにしましたが、
- 中国人や台湾人の場合、顔を見ただけで外国人とはわからない。ベトナム人でもたまにわからないことがある。
- 店員が外国人でも、名札の表記が外国人名の時と日本人名の時がある。名札では違いがわからない。
- 本当に日本語が接客レベルじゃない人…客との会話は無理な人がごくたまにいる。
⇒レジ打ちだけなら高度な日本語は必要ないだろう…という店の判断なのか。でもレジ打ちの人って質問を受けることが少なくないわけです。
最近の日本で、外国人店員は別に珍しくもないのですが、たまに日本語の能力が接客業向きじゃないことがある。これは店の判断の問題でしょうが、あらかじめ客の方で、店員が日本人じゃないとわかっていたら、別にイライラすることもなく、「この人は外国人だから日本語がちょっと通じにくいんだな…」と客の方でも別の対応ができるのですが、このあたりが不明瞭なのも、原因の1つだろうな…と思うわけです。
無論、レイシストや外国人差別の客は別の話です。
私が去年、日本のコンビニで経験した外国人差別の客の話を、以下に転載しておきます。
日本のコンビニで遭遇した外国人を嫌悪する老人
日本で中国人の買い物に付き合ってコンビニで支払いのため一緒に並んでいた時、我々の番になったところで、すかさず日本の老人が割り込んでタバコを買おうとした。それぐらいなら並ばなくてもいいだろう…というつもりだったのだろう。すると、ベトナム人の店員が「ナランデクダサイ」と老人に言った…
— 黒色中国 (@bci_) 2018年6月11日
老人は、あからさまにムッとしてベトナム人店員にタバコを改めて要求したが、店員は「コチラノオキャクサマガサキデス。ナランデクダサイ」と言った。丁度私と中国人は中国語で話していたのだが、老人は我々を威嚇するような目付きでジロジロと見て、ふてくされた顔で、シブシブと我々の後ろに並んだ。
— 黒色中国 (@bci_) 2018年6月11日
「こういうことって実際にあるのだなぁ」と感慨深かった。ちょっとした小さな買い物だったら、順番飛ばしで先に…というのは日本ではよくあることである。少なくとも私が子供の頃の近所の雑貨店などはそんな感じだった。だから、この一事で日本のモラルが崩壊しているとか、中国人以下だとも思わない…
— 黒色中国 (@bci_) 2018年6月11日
私が気になったのは、この老人が中国語で話している我々を、上から下までジロジロとニラミつけて、あからさまに不満を表情で示したことである。想像するに、老人は順番を譲ってもらえないより、アジア系の外国人の後ろに並ぶのが屈辱的であったようだ。参ったな…生で見ちゃったよ。しかも当事者として
— 黒色中国 (@bci_) 2018年6月11日
極めてササイなことだけど、久しぶりに日本で「非日本人」への敵意を向けられた瞬間であった。この老人への怒りはなかった。我が日本において、ちゃんと規律を守っているのに、このような不当で不愉快な体験をさせられている外国人は一体どれほどいるのだろうか…と想像をめぐらすと、非常に心が痛んだ
— 黒色中国 (@bci_) 2018年6月11日
こういうことが、日本の若者の間では全くないものと信じたい。そして、日本でこういう経験をしている外国人がいたなら、気を悪くしないで欲しいと思う。こういうことは日本において極めてイレギュラーなことなのだ(と信じたい)。そして、世代交代によって近い将来根絶されるだろう…と私は信じている
— 黒色中国 (@bci_) 2018年6月11日
私の経験はササイなことですけど、こういう心無い差別や外国人嫌悪が日本で日常的に行われている…というのは悲しいことですし、こんなのが常態化している国で、来年にオリンピックをやろうとか、本当に大丈夫なのかなぁ…と改めて思ったわけです。
「全国の大手コンビニで働く外国人店員はすでに4万人超。実にスタッフ20人に1人の割合だ。ある者は東大に通いながら、ある者は8人で共同生活をしながら――彼らはなぜ来日し、何を夢見るのか?『移民不可』にもかかわらず、世界第5位の「外国人労働者流入国」に日本がなったカラクリとは? 」
▲去年5月に出た本ですが、「外国人店員4万人超、スタッフ20人に1人の割合」というのは、都市部のコンビニだとさらに外国人店員の比率が高そうですね。