黒色中国BLOG

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9年前のスキャナーでフィルムのデータ化が充分できた件

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古いフィルムカメラをもう再び使ってみよう…と試行錯誤しておりますが、1つ残った問題が「如何にして現像されたフィルムをデータにするのか」。

昔みたいにいちいちプリントするのも不経済だし、やっぱり撮影した写真はデータとして持っておきたい。それならクラウドにあげたり、スマホやタブレットで見たりできますし、ツイッターやブログにもすぐ使えますので。

フィルム現像の際に同時にデータを作ってもらう方法もあるんですけど、自宅にあった古いスキャナーでカンタンにできました。

【目次】

自宅にフィルムの読めるスキャナーがあった

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▲「そういえば、このスキャナーってフィルム読めたんじゃなかったっけ…」と気づいたのです。

エプソンのGT-X820。2009年発売なので、もう9年前のもの。私が購入したのは2011年でしたが、今までずっと文書をスキャンするのに使用しておりました。

「そういえば、フィルムを読むためのアタッチメントがなかったっけ…」と探してみると…

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▲出てきました!上のほぼ正方形の4つの枠は、スライドマウントのもの。下の長方形2つの枠は、スリーブフィルムを入れる枠になります。1度に2つのスリーブをセットできるので、12枚の写真をスキャンできます。

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▲フィルムホルダーはこのように2つのパーツから出来ていて、下の方はスリーブの「押さえ」ですね。面倒だけど、これでフィルムの平面性が出て、キレイにスキャンできるわけです。

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▲ホコリまみれになるとキレイにスキャンできないので、フィルムホルダーは未使用時に袋に戻して、ホコリがかからない場所へ保管しておくのがベストです。

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▲こちらはブローニーフィルム用のホルダー。ローライで撮影したフィルムもこれでスキャンできます!

試しにスキャンしてみましたが…

試しにスキャンしてみましたが、充分すぎるほどの画質でした。

これから手持ちのフィルム全部のスキャンと、これから撮影する写真の全部のスキャンを、このスキャナーでやろうと思っているので、まずは色々試してから最適の設定を探ろうと思っておりますが、今回の「お試しスキャン」で判明したことをご報告しますと…

GT-X820は光学で最大6400dpiの解像度でスキャンできるけど、実用上そこまでの解像度は不必要。

▲こちらにフィルムスキャンのコツがまとめられていますけど、6400dpiでA1サイズのプリントが作れる…ということなので、これでは過剰品質かと。スマホ・タブレット・PCでの閲覧を前提に、ブログやツイッターで使うことを想定すれば2L版相当(1600dpi)ぐらいで良いみたいです。

とりあえず、フィルム全てをデジタル化して、手持ちのフィルム全部をPC上で検索・閲覧・表示できるようにしておきたい。もしその中で大伸ばしにしたい写真があれば、それだけを高解像度でスキャンするか、直接フィルムを現像店に持ち込みすれば良いわけです。

GT-X820には後継機があるけど、違いはスキャン速度がちょっと早いぐらいらしい

▲こちらが私の使っているGT-X820の後継機になるのですが、外観はほぼ一緒。違いはスキャン速度が若干早いぐらいだそうです。たぶん、個人向けのフラットヘッドスキャナーってほとんど機能としては頭打ちの状態なんでしょうね。

今から買うのならGT-X830でしょうけど、新品でも2万7千円台。GT-X820の中古は1万円程度だから、これだけの設備投資でフィルムが読めるようになるというのはお得です。

※但し、820の方は2019年8月以後は修理・メンテナンスできなくなるので、その点はご注意を。

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▲こちらはGT-X830のデータですけど、35mmネガを2400dpiで読んで37秒。私みたいに2L版サイズ(1600dpi)でいいや…ということなら、更に時短できるはずです。一旦ホルダーにフィルムをセットしてスキャンを始めてしまえば、あとは自動でやってくれるので、大した手間でもないのかと。昔のフィルム現像・焼き付けの手間を考えたら、楽なものです。

ホコリ取りの機能がよく効いている

フラットヘッドスキャナーでのフィルムスキャンって、オマケ機能で、フィルムスキャナーには負けると思っていたのですが、案外そうでもないみたいでした。

フィルムホルダーにフィルムをセットして、ブロアーをかけてホコリを飛ばし、スキャンしてみたところ、それだけで充分キレイな画像がスキャンできました。

フィルムスキャナーは使ったことないけど、GTX-820はホコリ取りの機能がしっかりしておりまして、フィルムスキャナーよりも需要の高いフラットヘッドスキャナーだからこそ、廉価で高機能を備え、フィルムスキャンにも適している…ということなのかと。 

自動で12枚の写真を切り分けてファイルを作ってくれる

こんどスクショをご用意しようと思いますけど、エプソンのスキャンアプリを立ち上げてフィルムを読ませると、各コマづつに自動で分けてくれるのですね。このアプリがスグレモノで使いやすいです。

結論:充分実用になる

フィルムのスキャン実験をやっている時に、こういうツイートをしたんですけど、あまりやってる人が多くないから気づかれていないだけで、安物のフラットヘッドスキャナーでも、充分すぎるほどのフィルムスキャンは可能でした。

フィルムの安価な入手方法と、安価な現像所を見つけて、もう少しフィルムスキャンの作業効率をあげられたら、フィルムカメラは充分に「実用品」として現役に復帰できるのではないか。

高価なフルサイズ・デジタル一眼を買っても、5年もたてば陳腐化して、10年もたてば修理も受け付けてもらえなくなり、新しいのを購入する必要があるわけですが、それだったら古いフィルムカメラを使って、フィルム代・現像代がかかっても、充分ペイするんじゃないのかな…と思うのです。

この件、もうちょっと研究してみようと思います。

【追記】現像店でのデータ化について

一応、この件について追記しておきますが、フィルム現像のお店で同時にデータ化をしてもらえるのですが、幾つかのお店の状況を調べてみたところ…

  • 激安現像で同時にデータ化してくれる場合⇒安いけど、スキャンの解像度が低い(150万画素とか)
  • それなりのお店でデータ化も頼むと、その費用だけで500円以上ぐらいかかる(但し解像度は250万画素ぐらい)

激安の現像所は私の近所にはなく、郵送で依頼する必要があり、量販店などの現像コーナーはデータ化の費用が1本500円以上だったので、それだったら自分でやった方が経済的だし、自分の納得のいくスキャンができるので、その方が良いかと思いました。それと、過去の撮りためたフィルム何百本を全部そういう業者に出すわけにもいきませんし。

  • 今日の発見 最近、フィルムカメラがまた見直されて流行しているのは、格安現像やカンタンにデジタル化出来るのが背景にあるのかも