黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

やたらと原発が多い広東省

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そうか、出来たか…とニュースを読んで、ふと気がついた。

「広東省って原発が多くないか?」

そこでちょっと調べてみることにしました

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▲こちらは中国の原発の分布図。この図でみるだけでも、広東省には原発が作られているのは5箇所である。そして広西チワン族自治区と海南省にも1つづつある。

ウィキペディアで見てみると、

  1. 大亜湾1号機…加圧水型(操業中
  2. 大亜湾2号機…加圧水型(操業中
  3. 嶺澳1号機……加圧水型(操業中
  4. 嶺澳2号機……加圧水型(操業中
  5. 嶺澳3号機……CPR1000加圧水型(建設中)
  6. 嶺澳4号機……CPR1000加圧水型(建設中)
  7. 台山1号機……欧州加圧水型炉(操業開始
  8. 台山2号機……欧州加圧水型炉(操業はまだ?)
  9. 陽江1号機……CPR1000加圧水型(建設中)
  10. 陽江2号機……CPR1000加圧水型(建設中)
  11. 陽江3号機……CPR1000加圧水型(建設中)
  12. 陽江4号機……CPR1000加圧水型(建設中)
  13. 陽江5号機……CPR1000加圧水型(計画中)
  14. 陽江6号機……CPR1000加圧水型(計画中)

14機もある!ウィキペディアの情報は最新になっていないので、台山の部分はこちらで訂正した。嶺澳3号機は既に動いているけど、操業状態ではない?みたい。だから、細かい部分でイイカゲンな情報ではあるけど、とにかく広東省に14機の原発が集中しており、5つは既に操業が始まっている…というのは間違いないようだ。

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▲今回、操業が始まった台山原子力発電所(写真は建設中)

「一帯一路」と「大湾区」は14機の原発が支える

私は特に反原発というわけでもないのだが(原発賛成というわけじゃなく、原発に疎いので関わらない…という立場です。だから怒らないで下さい)、広東省だけでこんなに原発が集中しているというのは恐れ入った。

中国は現在、香港・マカオと広東省の9都市で「粤港澳大湾区」なる地域発展計画に取り組んでいるわけで、これは一帯一路とも深く関わってくる。

この手の中国の経済プロジェクトについて、いろいろ読んできたつもりだったけど、エネルギーの視点で見るのはおろそかにしていた。これから発展する「大湾区」…そして「一帯一路」は、14機の原発で支えられる…ということなのだろう。

これについてはまた後日、調べて記事します。

中国 原発大国への道 (岩波ブックレット)

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  • 今日の発見 中国の経済発展の背後に原発あり…なのかな