黒色中国BLOG

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謎のスローガン「光復香港、時代革命」とは何なのか?

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連日行われている香港のデモを見る内に、表題の件について気になった。

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▲こちらはジャック・ヘイズルウッド氏のツイートでロンドンで撮影された写真だけど、この中に「光復香港、時代革命」というスローガンが見える。これって、現在頻発している香港のデモでよく見かけるものだ。

たまたま、そういう言葉を見かけるだけかと思っていたが、このスローガンは、ある組織か運動の統一されたスローガンではないか…という気がしてきたので調べてみました。

香港独立のスローガン?

▲こちらは「サイレントマジョリティ・フォー・HK」というサイト。こちらにそのものズバリ「光復香港、時代革命のスローガンは香港独立のものだ」と書かれてある。

ただ、正直言って親中派のサイトみたいなので、ある程度割り引いて受け取ることにして、これを手がかりに他の情報を探ってみた。

元は「香港独立派」の選挙用スローガン?

▲ジェフィー・ラムさんはサウスチャイナ・モーニング・ポストの記者。彼女も21日に行われた元朗の抗議活動の後に多く残されていた「光復香港、時代革命」のスローガンが気になっていたらしい。

 ▲彼女の説明によると、「光復香港、時代革命」のスローガンは、香港独立派の梁天琦(エドワード・レオン)氏が2016年9月の立法会選挙に出馬した際に使用したもの…とのこと。

ja.wikipedia.org

梁天琦氏は出馬登録をしたものの、選管が立候補資格を認められなかった。

ja.wikipedia.org

その後、旺角暴動での罪を問われ、梁氏は禁錮6年の実刑判決を受けた。

2019年6月9日以後、頻発している香港のデモで、いつ・どこから「光復香港、時代革命」のスローガンが現れるようになったのか、覚えていないのだが、抗議者と警官隊と激しく衝突する現場でよく見かけるように記憶している。

これらが全てつながっているものと仮定すれば、旺角騒乱⇒梁天琦氏の選挙⇒現在の抗議活動による警察との衝突の背後にあるのは「香港独立運動」ということになる。

いま香港で行われているデモは全体として「反送中」がテーマなわけだが、それらのデモに付随して発生する激しい警民衝突は、「反送中」とは別で、「中国政府&香港政府vs香港独立派」の抗争ではなかろうか…。

今後、更に注意して見ておこうと思います。

香港の過去・現在・未来―東アジアのフロンティア (アジア遊学234)

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